大変だったけどあっという間!仕事しながらの妊娠生活
フルタイムで仕事をしながらの妊娠生活。つわりなどの体調の変化から大きくなってくるお腹と、普段通りの生活が難しい場面もたくさん出てきますよね。広島で妊娠、そして出産した私の体験談をご紹介します。
妊娠報告のきっかけは運動会!?
私が結婚したのは25歳のときのこと。就職して3年目のことでした。まだ働きたいということで子どもは先送り。そして28歳、第1子妊娠となりました。
正社員としてフルタイムで働いていた私。勤めていた広島の会社では、その秋のイベントとして運動会が開催されることになっていました。社員はもちろん全員強制参加。そして、女性社員の中から1人代表でリレーに参加しなくてはならない通達が出されました。当時はまだ後輩がおらず、1番若かったのが私を含む同期3人。元々、悲しいほどの運動音痴の私。全力疾走なんて10年以上していません。リレーなんて絶対イヤ!しかし、こういうときの引きの強さはバッチリ。じゃんけんの結果、私がリレーの選手に決まってしまったのです。
リレーの選手に決まった翌週、妊娠が判明しました。生理周期が一定だったため、妊娠4週~5週目のことです。妊娠のうれしさとリレーに出られないうれしさ?はもちろんありましたが、リレーに出ない=妊娠報告です。数ヶ月前に初期流産していた私。まだ何があるかわからないため、妊娠報告は安定期に入るまでしたくないのが本音です。しかし、もちろん全力疾走するわけにはいきません。まだ早い段階でしたが、しぶしぶ会社に妊娠報告することになってしまいました。
つわり中のつらい電車通勤!
妊娠報告したと同時にスタートしたのがつわりです。今まで何ともなかった身の回りの匂いに吐き気が誘発される吐きつわりでした。まさにエンドレスの船酔い状態です。応援だけでもと思った運動会にも結局参加できませんでした。
特に辛かったのは通勤電車。人が多い時間帯の電車はいろんな匂いが充満しています。たかが3駅されど3駅!我慢できずに途中で降りたことも1度や2度ではありませんでした。
このときに特にダメだったのがダシの匂いです。普段は食欲をそそる大好きな匂いですが、このときばかりは吐き気を誘発!コンビニのおでんは匂いも強い上、大抵レジの横に設置されているためお会計も辛く、この時期はコンビニに立ち寄ることができませんでした。広島駅のホームにある立ち食いうどんの店の近くを歩くとき、息を止めて足早に通るようにしていたのは、今では懐かしい思い出です。
毎日仕事に出かけるのも憂鬱で何度も休みたくなりましたが、1日2日休んで治るものでもないので休むに休めず。仕事中は気がまぎれなんとか働けていましたが、そのほかの時間はほとんどといってもいいほど何もできませんでした。しかし、つわりがあるということは赤ちゃんがお腹にいるということ。そう思いながら辛い日々を必死で過ごしました。
つわりが終わったら!今しかできないことを全力で
安定期を迎えるとつわりも終了!毎日どんより過ごしていたのが嘘のよう!まるで視界が開けたかのように気持ちが晴れやかになったのを今でも覚えています。無理やり食べたりすぐに吐いたりしていた食事がとにかくおいしい!おいしくて食べすぎ、つわりで落ちた3キロの体重はたった1ヶ月で取り返してしまいました。毎月の検診で体重注意を受け続ける妊婦生活です。
つわりが終わってからは仕事の引き継ぎなどもあり、なんやかんやで忙しい日々。あっという間に産休となりました。「今しかできない(多分)!」を合言葉に、産休に入った途端ここぞとばかりに動き回ります。
・出産前に会っておきたい友だちとごはん
・1人で映画館へ(お腹が苦しくてあまり集中できず)
・本をシリーズ単位で一気読み
・ひたすら手縫いでベビーグッズを
・とにかく歩く!
これらが産休中の私がやったことです。今の私からすればもう少しゆっくりしたら?と言いたくなるくらい、毎日活動的に過ごしていました。電車2駅分歩いて実家に行ったことも。学生以降初めてのまとまった時間を、赤ちゃんを待ちつつとにかく楽しく過ごしました。
そしてマタニティライフ終了、息子との慌ただしい毎日
私も兄妹もずっと小さめだったため、生まれてくる赤ちゃんも勝手に小さいものだと思っていました。しかし、旦那の遺伝子が強かったらしく、生まれてきた赤ちゃんは予定日前に生まれたにも関わらず大きめ!手縫いで作ったベビーキャップは何も考えず普通サイズの型紙で作っていたため、全部キツキツ…。想定外の事態でした。ゴムを入れ替えてゆるくすればよかったのですが、産後の私にはそんな元気もなく、ベビーキャップはそのままお蔵入りとなりました。
息子との毎日は新鮮なことばかり。想像していたのは赤ちゃんとののんびりした暮らし。しかし、そんな甘いものではありませんでした。考えてみれば、心配して調べまくっていたのは出産のことばかり。生まれた後の生活については漠然とした知識のみでした。それに気が付いたのはまさに生まれたあと!寝かしつけ?何それ、勝手に寝ないの?おっぱいってこれ出てるの出てないの?なんで泣いてるのー?
待っていたのは出産よりも大変な日々。会社勤めの頃とは生活のリズムも大きく変わりました。ハンドメイドや読書など出産前に楽しんでいたことは遠ざかり、息子中心の毎日にシフト。とはいえ、息子の寝顔や成長にこんな幸せもあったのね!なんて気持ちになることもしばしば。息子が4歳になった今では、おしゃべりも達者になり生意気なことも言う場面も出てきましたが、ますます愛おしさは増すばかり!これからの成長がとにかく楽しみです。
仕事しながらの妊娠生活は大変だけどあっという間!
振り返ってみるとあっという間のマタニティライフ。あの頃の私に今物申せるなら、「出産は先生や助産師さんがいるから何とかなる!生まれた後の生活について勉強しろ!」と伝えたいです。しかし、我が子のかわいさは想像以上!みなさんも広島で満足のいく妊婦生活を過ごしてくださいね。
担当ライター