創立20周年のなぎさ公園小学校、新校長にインタビュー!今、子どもたちに必要な「ほんもの」の体験とは?
この春、創立20周年を迎えた、広島市佐伯区の「なぎさ公園小学校」。自然豊かな環境の中、学力だけでなく感性や国際感覚・リーダーシップなど、将来に役立つ力も養えることで注目を集めている小学校です。
今回pikabu編集部では、なぎさ公園小学校の上野校長先生にインタビュー!この20年でなぎさ公園小学校が培ってきたもの、これから重視していくことについて詳しく伺いました。
創立20周年!なぎさ公園小ってどんな学校?
自然豊かな環境でのびのび過ごせる「なぎさ公園小学校」
2023年に創立20周年を迎えたなぎさ公園小学校。学校法人鶴学園が手掛ける私立小学校で、すぐ近くには、系列の中高一貫校「広島なぎさ中学校・高等学校」があります。
なぎさ公園小学校の特色は「なぎさstyle」と呼ばれるオリジナルの教育法を実践していること。
◆21世紀型「高学力」を育てたい
◆グローバル生活人を育てたい
◆たくましいリーダーを育てたい
◆ふるえる心(感性)を育てたい
この4本柱を軸にした授業で、「高い学力」だけでなく社会で求められる「豊かな感性」「人間力」「リーダーシップ」を育みます。
ちなみに取材当日は、20周年を記念して、全校児童でつくった人文字の航空写真の撮影が行われていました!
なぎさ公園小のことを実はよく知る、上野和之新校長
2023年4月からなぎさ公園小学校の校長に新しく就任されたのが、こちらの上野和之(うえの かずゆき)先生。上野先生は2021年から広島なぎさ中学校・高等学校の校長に。現在は、小学校の校長を兼任されています。
上野先生は、もともとなぎさ公園小学校の創設に携わったメンバーの1人。なぎさ公園小の教壇にも立っていたそうで、なぎさ公園小のことを誰よりもよく知る1人なのです。
上野新校長にインタビュー!子どもたちに「ほんもの」の体験を
pikabu編集部では、上野新校長にインタビュー!なぎさ公園小学校が「これまで培ってきたもの」「これから目指す姿」をテーマにお話を伺いました。
なぎさ公園小の魅力を再確認。パーパスは「とことん、ほんもの」
なぎさ公園小がこの20年間こだわってきたことの1つが、「ほんもの」に触れる体験を通し、子どもの非認知能力を高めること。この考えを今後もさらに追求するべく、20周年の節目にあたり「とことん、ほんもの」というパーパスを新たに掲げたそう。
「これまでさまざまな現場で教育に携わる中で改めて感じたのが、幼少期に水で濡れたり、泥で汚れたり…といった五感で体験をすることが、いかに大切かということでした」
なぎさ公園小では、こうしたほんもの体験のできる環境が整っているのが特徴。
ビオトープの清掃をする児童ボランティア
「たとえば、当校のグラウンドは天然芝。夏には夏芝、冬には冬芝が交替で生えるので一年中青々としています」
子どもたちは、グラウンドでは素足になり、芝の感触を体感するのだそう。また、校内には自然豊かなビオトープも作られています。
「ビオトープでは、メダカやオタマジャクシ、それにホタルなども鑑賞できるんです」
また敷地内には、子どもたちが農業体験できる「教材園」も。
「畑ではキャベツやネギなどのさまざまな野菜を、薬を使わない昔ながらの方法で育てています。校内にある田んぼでは、水を張って土を平らにならす『代掻き(しろかき)』も、子どもたちが行うんですよ」
そのほかにも、鶴学園が有する沼田の森で野外活動を行ったり、県北の渓流で沢歩きを体験したり。なぎさ公園小には、自然に触れ、さまざまなことを感じ、非認知能力を育める環境と機会がたくさんあることが分かります。
小・中・高がより連携した取り組みを
なぎさ公園小学校が20周年を迎えるにあたり、もう1つ掲げている大切なテーマがあります。それが、「小中高の連携」です。
「もともと、広島なぎさ中・高で教育を行う中で、『この体験を小学校のうちからできたらいいのに』という思いが我々教員の中にありました。そうして誕生したのが、なぎさ公園小学校なんです」
こうした経緯もあり、今後は「小中高の連携」をより一層強化していくとのこと。
「例えば、算数は中学校から『数学』と名前を変えて難しくなりますが、中・高の数学教員が、小学校の高学年で授業をすることで中学1年からの授業がずっとスムーズになります。こうした取り組みはここ数年行ってきましたが、今後より強化していきたいと考えています」
東京などではすでに人気が高まっている、小中高一貫教育。小中高と連携を取ることで、進学時に子どもたちが直面する壁や不安も、取り除いてあげられると言います。
また、中学校や高校の受験勉強に時間を割く必要がないので、その分を自然体験など、ほかのことに充てられるのも、小中高が連携できるからこその強みです。
子どもたちの「戻ってきたい場所」でありたい
最後に、こんなお話も。
なんでも、なぎさ公園小学校の卒業生の中には、高等学校の卒業時や大学合格時などに、小学校にもあいさつに来る子がとても多いのだとか。
「みんな口をそろえて『小学校での貴重な経験のおかげで今がある』と言ってくれるんです」
なぎさ公園小学校の最初の卒業生は、現在27歳。ちょうど社会で活躍している世代で、医師に記者、ロケット開発の技術者や音楽家などなど、その進路は多岐に渡ると言います。
そうしたさまざまな教え子たちから聞かれるのが、「なぎさ公園小での体験が今に生きている」という声だそう。なぎさ公園小の教育が、まさに今、実を結び始めているんですね。
「小学校生活で『答えは一つじゃない』ということを学べ、それが社会生活で生きている、と言ってくれる子もいます」
今、子どもたちは「答えのない時代」を生きている、と上野校長は話します。正解がわからない世の中で、自分を信じ、信念をもって社会を生き抜くためにも、小学校生活でさまざまな経験を積み重ねてほしい、と付け加えます。
「そして、なぎさ公園小学校が子どもたちの思い出の場所であり、人生の原点になっていればうれしいですね」
こうした、自分の原点と言える場所が心の中にあることで、その後の人生でも、きっと自分らしく生きていけるに違いありませんね。
6/24に教育説明会開催!まずは「なぎさ登録制度」を
6/24(土)に教育説明会開催!なぎさ公園小学校について知るチャンス
なぎさ公園小学校では、2023年6月24日(土)に「教育説明会」を開催します。
【なぎさ公園小学校 教育説明会】
日時 |
2023年6月24日(土) 10:00~11:00・・・年中・年少児、保護者対象 13:00~14:40・・・年長児、保護者対象 |
対象 |
年中・年少児、年長児およびその保護者 |
内容 |
年中・年少児:個別相談会、学校開放「なぎさで遊ぼう」など 年長児:学校·教育説明会、授業体験(プレスクール体験)など |
「説明会では学校を公開しますので、ぜひ一度ご来校の上みなさんの目でお確かめいただきたいと思っています。また、子どもたちにも『とことんほんもの』を来て・見て・触って・五感で体感してほしいですね」と上野校長。気になる方はぜひこの機会に参加してみてください。なお、教育説明会に申し込むには、まずは「なぎさ登録」が必要です。
説明会詳細はこちら
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学校見学会「NOW」&学校生活体験会「LINK」も定期開催!まずはなぎさ登録を
なぎさ公園小学校では、普段の授業や子どもたちの様子が見学できる大人向けの学校見学会「NOW(Nagisa Open Week))」を毎月開催しています。
さらに、お子様に小学生体験を提供する学校生活体験会「LINK(Lesson Introduction at Nagisa Koen」も定期的に開催。9月には入試説明会も予定されており、なぎさ公園小学校の「今」が、リアルに体感できます。
詳細はこちら
こうしたなぎさ公園小学校の行事についていち早く情報を手に入れたい方には「なぎさ登録制度」がおすすめ。登録しておくと、学校から随時お知らせが届きますよ。
なぎさ登録はこちら
なぎさ公園小学校で「今」しかできない経験を重ねよう!
小学校で学力を身に付けるのも重要だけど、それ以上に大切なのが、社会で生き抜く力を養う土台作り。教科書や参考書に載っていないこれらの力を伸ばすには、色々な経験を積み重ねることが大切です。そして、それを叶えてくれる環境がなぎさ公園小学校には整っています。詳しく知りたいという年長児のご家庭は、ぜひ6月24日午後の「教育説明会」にご参加を。年少・年中児のご家庭は、午前中に行われる「なぎさで遊ぼう」がおすすめです。きっと、子どもたちが生き生きと「ほんもの」を体験する姿が見られるはずです。
【なぎさ公園小学校】
住所 |
広島市佐伯区海老山南2丁目2-30 |
電話番号 |
082-943-0001 |
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公式weblog |
担当ライター