ジンクス通り?妊娠最後にと食べた焼肉の数時間後に訪れた陣痛!
「焼肉を食べたら陣痛が来る」というジンクス、妊娠経験者なら耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。私の陣痛スタートは、地元広島で焼肉を楽しんだ数時間後に訪れました。図らずもジンクス通りだった私の妊娠・出産体験についてご紹介します。
予定日よりも早め予想の出産日
4年前の息子妊娠時のことです。つわりの時期は辛かったものの、つわりが終わってからは特に大きな問題もなく、穏やかな妊娠期間を過ごしていました。3人兄弟を産んだ私の母は3人とも出産予定日よりも早い出産だったということや、健診で毎回「大きめだねー」なんて言われていたということもあり、なんとなく予定日よりも早く出てきてくれる予感がしていました。
第一子の出産予定日は5月25日。出歩くのはゴールデンウィークまでと決めました。産休に入った3月中旬からゴールデンウィークにかけては友だちと食事したり映画を見たりと何かしら予定を詰め、大きなお腹ながらも1人で身軽に動ける貴重な時間を楽しみました。そして遊び倒したゴールデンウィーク後は、「もういつ産まれてもいいよー!」なんてお腹に話しかけながら、散歩したりハンドメイドにいそしんだりというのんびり時間にシフトしたのでした。
出産前最後の焼肉へ!
もともと食べることが大好きな私。焼肉は大好物です。出産すると外食、特に焼肉は難しくなるだろうということで、「出産前の今、どうしても焼き肉が食べたい!」と旦那さんにお願いしていました。そしていざ念願の焼肉へ。胃が圧迫して普段のようには食べられませんが、タン塩にコウネ、カルビなど、食べたいものをしっかり堪能!旦那さんが絶妙な焼き加減で焼いてくれるお肉をただただ味わいました。
お肉と一緒にビールが飲めないのは残念でしたが、これも出産後の楽しみ!(実際には卒乳するのが3歳と時間がかかったため、お酒解禁はまだまだ先のことになったのですが…)「もう当分焼肉はいいや…」と、少し後悔するくらいに、満足するまでしっかりと味わうことができました。
これが陣痛?夜中から鈍い痛みが始まる
「焼肉を食べたら陣痛がくる」そんなジンクスのことはもちろん知っていましたが、まだ予定日の2週間前。「焼き肉食べたから今日陣痛くるかもねー!どうする?」なんて笑いながら会話をしましたが、実際にくるとは思っていませんでした。そして就寝した数時間後の夜中。なんだか鈍い生理痛のような痛みで目が覚めました。え?なにこれ?もしかして?しかし、ぐっすり夢の中の旦那さんを起こすほどの鬼気迫った痛みでもありません。スマホで1人陣痛について調べたりしながらうつらうつらしていましたが、定期的にやってくる痛みで目が覚めます。このときの私は陣痛かどうか半信半疑。幸いにも朝になれば健診の予定で父が送ってくれる手はずになっていました。1人で痛がるのも辛くなってきた早朝には旦那さんを起こし、ちょっと不安を感じつつも仕事に送り出しました。病院に痛みがあることを電話で伝えると朝イチで診てくれることになり、念のため入院グッズを持って病院に。
「子宮口開いてますねー!すぐに入院です。」やはり、夜中の痛みは前駆陣痛だったよう。こんな痛みなら大丈夫そう…!という思いもつかの間、昼前には本格的な陣痛が始まり、その痛みの強さに意識が遠のきそうになりました。
予定日よりも2週間前に無事出産!
すぐにでも産まれるかもという話でしたが、そこからなかなか出てこなかった息子。長引く陣痛に「ちょっと一旦休憩させて…」と何度思ったことか!旦那さんに耳元で呼吸の仕方を指導されたことに対し、最大級にイラッとしたのは今でもハッキリと覚えています。夜中からろくに寝ておらず、いきむ力も呼吸を整える力も残っていません。夜中もう少し寝ておけばよかった!朝ごはん食べておけばよかった!
お腹にいる赤ちゃんは頭が大きかったらしく、最後は吸引分娩で出産することになりました。力いっぱいお腹を押され、これまで経験したことのない衝撃!驚く間もなく3回繰り返し、出てきたときには満身創痍。と同時に何とも言えないスッキリ感があったのも覚えています。結局出産したのはその日の夜。「やっと終わった…」それが半日以上かかった出産の感想です。後でお腹をみると、押されたときについたであろう手の跡が赤く残っており、出産の壮絶さを物語っていました。
赤ちゃんは予定日2週間前だったにもかかわらず3200gとしっかりサイズ。頭も手も大きく、イメージしていたフニャフニャの小さい赤ちゃんという感じではありませんでした。それでも、カンガルーケアとしてお腹に乗せられた赤ちゃんはやっぱり小さい!小さいながらもしっかりと泣く赤ちゃんに、ようやくうれしい気持ちがわき上がりました。赤ちゃんだった息子も成長し、今や少年という雰囲気に。会話のキャッチボールもしっかりでき、おしゃべりできるのも楽しい時間です。赤ちゃんの頃を考えると、こんなに成長したのか!と何とも言えない感慨深い気持ちになります。
出産は一瞬!そこから続く育児は大変さと喜びの両側面!
出産後は「もうあんな痛みは無理!」そう思っていた私。しかし、1ヶ月、半年と息子が成長するにつれ、妊娠中の体の不調や出産の痛みがどんな感じだったか表現することができなくなっている自分に気が付きました。出産の痛みは長い目で見れば一瞬のことですが、そこからスタートする赤ちゃんとの生活は毎日続いていくもの。出産の在り方は人それぞれですが、そこはゴールではなく新たな生活のスタートです。赤ちゃんとの生活は大変ですが、広島での育児生活の中、小さな幸せをたくさん見つけていきましょう。
担当ライター