2025年春、庄原に開校!子ども達が主役で自由な学びを応援!「学校法人庄原こどもの夢学園」とは?

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子どもが通う幼稚園や保育園、学校選びはとても大切なことです。しかし「子どもを自由に伸び伸びと育てたい」と願っても、幼稚園や保育園と比べて小学校は「自由に伸び伸びと…」とはいかず、ジレンマを抱えているというケースも多いとか。そんなパパママに知ってもらいたい学校が、広島県庄原市の「学校法人庄原こどもの夢学園」。今回は、2025年4月開校予定の「川北(かわぎた)こどもの夢小学校」について、どんな学校なのか設立に込めた想いと共にご紹介します。

 

2025年開校!学校法人庄原こどもの夢学園の「川北(かわぎた)こどもの夢小学校」

2023年2月|「学校法人庄原こどもの夢学園 設立発起人会」を立ち上げ

「学校法人庄原こどもの夢学園 設立発起人会」は、2021年3月に休校となった旧庄原市立川北小学校を活用し、体験学習を中心とする私立学校の設立を目指す団体です。(学校法人設立後、旧川北小学校施設の無償貸与について庄原市と覚書締結済)

呼びかけ人は、庄原市内で保育所を運営する「株式会社敷信村農吉(しのうむらのうきち)」代表の中岡和己さんと、地元の小学校の休校を機に4人の子どもの学びを模索していた、菱千尋さん。

保育所に通う保護者からの要望もあり、もっと子どもたちが主体となって考え、運営するような学校があったら…と考え、和歌山県にある「学校法人きのくに子どもの村学園」をモデルに体験学習を中心とした学校設立を決めたそう。

その想いに賛同した地元の自治振興区長、市議会議員、大学教授らと共に、2023年2月に発起人会を立ち上げ、2025年4月の「川北こどもの夢小学校」開校に向けて準備を進めています。

2025年4月|中国地方では初!子ども主体の自由な校風「川北こどもの夢小学校」開校

発起人の方たちによって着々と開校準備が進められてきた学校法人庄原こどもの夢学園は、2024年4月に広島県私立学校審議会一次審査を通過しています。今後二次審査を経て学校法人設立認可、2025年4月川北こどもの夢小学校開校の運びとなる予定。さらに2027年4月には川北こどもの夢中学校も開校予定です。

学校法人庄原こどもの夢学園の教育理念は、子どもを信じる学校、子どもが変える学校、いつも行きたい学校

「子どもを信じる」とは、大人ができる限り手を出さず、子どもの力や可能性を信じて任せること

「子どもが変える」とは、子ども自身が中心となって意見を出し合い、学校のルールや考え方をどんどん変えていくことです。また、変わること自体を受け入れ・楽しむことも重要と考えられています。

「いつも行きたい」とは、必ず受け入れてもらえるという安心感のある環境。老若男女問わず、みんなが行きたくなるような学校です。

「川北こどもの夢小学校」ってどんな学校?特徴をご紹介

ここからは、2025年4月に開校予定の「川北こどもの夢小学校」についてご紹介します。

子どもたちを信じて、子どもと大人が一緒に作っていく学校

川北こどもの夢小学校が目指す姿は、子どもが学校のルールに従い、先生に教えてもらうという一般的な小学校とは違った形です。

学校内のことは、すべて全体ミーティングで決定。議長は子どもが務め、校長も子どもも同等な立場で話し合いをします。多数決の際は、大人も子どもも同じ一票。職員会議でいつの間にか決まっているということもなく、校長だからと特別な権限もありません。

子どもが主体となって決め、困ったときは指示をするのではなくヒントを出すというスタンス。自分たちで決めることによって、もし失敗したとしても「なんで失敗したんだろう」と考えることができるとのこと。

大人は教えるのではなく「どうしてだろうね?考えてみようか??」と、あくまでも導く立場。ルールに縛られて子ども一人ひとりの特長を潰してしまうことがない、さまざまな体験を通じて誰でも楽しく過ごせる小学校、それが川北こどもの夢小学校です。

特徴その①:机について勉強…ではなく体験学習が中心

川北こどもの夢小学校のクラス分けは、学年ではなく「プロジェクト」と呼ばれる活動ごと。生きる力をつける体験学習のプロジェクトは、もの作りや料理、農業など、子どもたち自身が選びます。

そのプロジェクトを実現する過程で、何が必要なのかを子どもたち自身が考え、探りながら学んでいきます。単に「教科書に出てくるから」ではなく「必要だから」「知りたいから」と自ら学ぶことに、学習の意味があるのです。

特徴その②:先生がいない、テストがない、宿題がない、通信簿がない

川北こどもの夢小学校にいる大人は「先生」ではないので指導をしません。考えて決めて実行するのは、子どもたち。大人はそれを応援し、時にサポート役を買って出る、あくまでも支援をする立場です。「先生」ではないけれど教員免許をもち、県から認可される私立学校なので、学習指導要領に基づいています

また、川北こどもの夢小学校には、テストも宿題も通信簿もありません。その理由は、子どもたちが生きる力を育む学びの中で、点数をつける必要はないから

ただ、ここまで聞くと「学習面は大丈夫?学校に行って自由に過ごしているだけでは…」と不安になりますよね。

ご安心ください!川北こどもの夢小学校には時間割もあり、プロジェクトを通じて必要な基礎学習をするシステム。スケジュール管理もしっかり行いながら、プロジェクトを進めています。

特徴その③:農林業とつながる学び・地域とつながる学校

出典:https://www.instagram.com/p/C6qEPEyv9dt/?img_index=1

川北こどもの夢小学校があるのは、庄原の市街地から車で10分ほどの豊かな自然に囲まれた場所。学校の周りには地域を見渡せる高台やグリーンコースがあり、地元の方がボランティアで環境整備を行っています。地域の方々に支えられた恵まれた環境の中、子どもたちは木の切り出しや農作物の栽培を通じて、自然の豊かさと厳しさを全身で感じて過ごします

特徴その④:保・小・中の連携

出典:https://www.instagram.com/p/C64sZDUh7vj/?img_index=1

幼少期から思春期を迎える中学生までは、心も体も成長著しい時期です。この人間としての軸を形成する時期に、同じ教育方針の保育所・小学校・中学校で過ごすことは、子どもの成長にとってとても大切なこと。学校法人庄原こどもの夢学園なら、他では難しい「保・小・中」の連携が叶います。学校法人庄原こどもの夢学園では、川北こどもの夢小学校の雰囲気が体験できる「月イチこどもの夢学校」を毎月開催しています。

▼詳しくはこちら!

代表中岡さんに設立への想いを聞いてみた!「敷信みのり保育所」の様子もご紹介

「株式会社敷信村農吉」代表中岡和己さんの設立にかける想い

庄原市で保育所を運営する、株式会社敷信村農吉代表の中岡和己さん。保育所では「自立と自律」を大きな目的とし、子どもが自分で考え、自分で感じ、自分で行動する習慣をつけることを大切にして日々の保育をしているそうです。

しかしながら、保育所を巣立った子どもたちが通う小学校は「あれダメ、これダメ」で、子どもをダメにしているのでは?と感じることが多かったとか。

もっと、子どもを信じ、子どもが判断できる、大人は材料を投げておくだけ、といった環境のほうが、子どもの将来にとって有意義な学校生活になるという想いが、学校法人庄原こどもの夢学園に詰まっています。

理想は子どもと大人が一緒に作っていく学校。自分が運営している保育所のような学校があったら…と思い描いていたところに出会ったのが、30年以上の歴史を誇る和歌山県の「きのくに子どもの村学園」。
理事長を紹介してもらい想いを伝えたところ「保育園のやり方をそのままスライドしたらよい。体験中心、知恵をしっかりつけなさい」と。その言葉が、学校法人庄原こどもの夢学園設立に向けて中岡さんの背中を押したのでしょう。

2007年開所「敷信(しのう)みのり保育所」

中岡さんが運営する「敷信(しのう)みのり保育所」縦割りクラス子どもたちが「どこで、何をして、誰と遊ぶか」などを決める教育方針は、学校法人庄原こどもの夢学園に通じるものがあります。

縦割りクラスの運営では、上の年齢の子どもが下の子の面倒を見たり、下の年齢の子が年上の子のすることを真似たりしながら成長していきます。

けんかをしたときも、自分たちで解決。困ったときは大人に相談しますが、答えは子どもたち自身が考えて出せるよう、大人は導くだけです。

みんな大好き!こだわりの自園給食

敷信みのり保育所の給食は、自園給食。地元で採れたお米や野菜、天然醸造の調味料を使った、こだわりの給食です。

<敷信みのり保育所の給食(大人の量)>

お米や野菜は、農薬・化学肥料不使用、または大幅に使用を減らした食材。川北こどもの夢小学校の昼食も、このこだわりの給食またはお弁当持参となる予定です。

学校法人庄原こどもの夢学園の今後に向けて…

川北こどもの夢小学校は、一般的な小学校とも、フリースクールとも違う、新しい形の学校。和歌山県の「きのくに子どもの村学園」をモデルにした小学校の開校は、中国地方では初の試みです。

真っ新な状態から子どもたちと一緒に学校を作り上げるので、最初は迷いながらになることも予想されます。しかし「不安もあるが楽しみもあり、わくわく感がある」と中岡さん。

保護者の方や地元の方の理解と協力を得ながら、子どもたちと作る学校。「一期生は大変だけど、その分やりがいがあると思う」という中岡さんの言葉にも納得です。一期生になれるのは、開校時に入学するわずかな人数だけ。一期生としての学校作りは、長い人生の中でも貴重な経験になりそうです。

子どもが伸び伸びと学べる学校法人庄原こどもの夢学園川北こどもの夢小学校

学校法人庄原こどもの夢学園の川北こどもの夢小学校は、子どもが自分で考え、主体的に学び、自由に伸び伸びと過ごせる学校です。今回ご紹介した内容は、これまでの学校という概念をあっさり覆すような、驚きの連続だった人も多いのではないでしょうか。
どんな学校かもっと知りたい!と思ったら、川北こどもの夢小学校の雰囲気を感じられる「月イチこどもの夢がっこう」に参加するのがおすすめ。毎月満席になるほど大人気で、定員に達し次第締め切りとなるのでお早めにお申込みくださいね。

▼お申し込みはこちらから!


<学校法人庄原こどもの夢学園 設立発起人会>

学校名

川北(かわぎた)こどもの夢小学校

住所

〒727-0203 広島県庄原市川北町1148

公式サイト

https://kodomonoyume-school.org/

公式Instagram

https://www.instagram.com/kodomonoyume.school/

担当ライター

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