庄原・川北こどもの夢小学校ってどんな学校?1日体験会「月イチこどもの夢がっこう」を取材してきました!
2025年4月、広島県庄原市に開校予定の「川北(かわぎた)こどもの夢小学校」。自然豊かな環境の中、子どもたちが主体となって伸び伸びと学べる学校です。興味を持ったパパママの中には、周りにない学びの形や新設校ということから、もうちょっと具体的に学校のことが知りたい…と思っている人もいるのでは?そこで今回は、川北こどもの夢小学校の雰囲気を感じられる体験会「月イチこどもの夢がっこう」の様子をpikabu編集部が取材してきました!子どもたちの生き生きとした表情と共に、学びの様子をご覧ください。
2025年4月開校予定「川北こどもの夢小学校」
中国地方初!子どもが主体の新しい学びの形「川北こどもの夢小学校」
学校法人庄原こどもの夢学園は、2025年4月の川北こどもの夢小学校開校に向けて準備を進めているところです。場所は、休校になった旧庄原市立川北小学校。(施設の無償貸与について庄原市と覚書締結済)
2024年4月、既に広島県私立学校審議会一次審査を通過しており、今後二次審査を経て学校法人設立認可、小学校開校予定です。
教育方針:「子どもを信じる学校」「子どもとつくる学校」「いつも行きたい学校」。
子どもの力や可能性を信じて任せ、子ども自身が中心となって意見を出し合いながら学校のルールや考え方を変えていく、これまでの管理型とは一線を画す学校。
また、老若男女問わずみんなが行きたくなるような、いつでも必ず受け入れてもらえるような、安心感のある学びの場を目指しています。
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学校の雰囲気を感じられる「月イチこどもの夢がっこう」
子どもたちが主体となって、体験学習を中心に学べる学校。とても魅力的ですが、まだ開校していないこともあり「もう少し具体的に学校のことを知ってから、入学を検討したい」という保護者の気持ちも分かります。そこで川北こどもの夢小学校では、年長~小学4年生を対象に、学校の雰囲気を感じられる体験会「月イチこどもの夢がっこう」を毎月開催。子どもたち自身が、川北こどもの夢小学校での学びを体験できる貴重な場となっています。
pikabu編集部も体験!「月イチこどもの夢がっこう」を取材してきました!
6月15日(土)川北こどもの夢小学校で開催
「月イチこどもの夢がっこう」は、川北こどもの夢小学校の開校予定地である旧川北小学校で開催されています。校舎は約20年前に全面建替えされていて、とてもきれいな印象です。
川北こどもの夢小学校があるのは、緑に囲まれた自然豊かな環境。学びの中心となるのは、この自然を活かした体験学習です。
もちろん、広々としたグラウンドも完備。休校中とは思えないほど、きれいに整備されています。
学校の至るところに、子ども心をくすぐるデザインも…。
一歩中に足を踏み入れると、pikabu編集部も思わず「わぁ…」と声が漏れるほど素敵な校舎。木材をふんだんに使った、温かみがある雰囲気です。階段や手すり、教室のドアに至るまですべて木製。
こんな素敵な環境で学べると想像しただけで、ワクワクしてきますね。
当日のスケジュールは、9:30受付開始で10:00にはじまりの会がスタート。その後プロジェクトに分かれて活動をして、12:30~13:30に昼食、午後もプロジェクトの活動をして14:30におわりの会、15:30には終了という流れです。では早速「月イチこどもの夢がっこう」の様子をご紹介しましょう!
「月イチこどもの夢がっこう」は「はじまりの会」からスタート!
「月イチこどもの夢がっこう」は、多目的教室での「はじまりの会」からスタート。この日の参加者(子ども)は24名で、初参加は8名でした。庄原市内はもちろん、広島県内の各地や山口県からの参加者も。
はじまりの会は、ひげじいさんこと中岡代表の保護者に向けた話から始まります。その後、子ども向けに「月イチこどもの夢がっこう」の説明や、注意事項の説明がありました。
説明の中では「何でもやってみよう!」と、まず自由に挑戦してほしいということが伝えられていました。
それだけでなく「大人も子どもも、大事な一人。困ったら相談しようね」「ケガをしたときや、しんどくなったときは、教えてね」「外に行くときは大人と一緒に」といったことも。
自由に伸び伸びと、だけでなく「命を守る行動」についてしっかり押さえられている印象です。
興味があることに挑戦!「月イチこどもの夢がっこう」のメイン活動、「プロジェクト」とは
いよいよ、川北こどもの夢小学校でも学びのメインとなる活動、プロジェクトの紹介です。プロジェクトは通常「ものづくり(工作)」「りょうり(ごはんまたはおやつ作り)」「たんきゅう(グリーンコース探検)」の3種類。この日は「りょうり」と「たんきゅう」が合体した「たんきゅう・りょうり」、「ものづくり」の2種類でした。それぞれのプロジェクトでどんなことをするのか説明を聞いて、好きなほうを選びます。
「ものづくり」は、竹を使って水鉄砲やミニししおどしを作るそう。子どもたちも、見本を食い入るように見つめています。
「たんきゅう・りょうり」はグリーンコースに出て、大きな葉を見つけに行くそう。本当に大きな葉っぱに、子どもたちも興味津々です。見つけた葉っぱを使った、だんご作りもします。
それぞれの説明を聞いて、ホワイトボードの参加したいプロジェクトの欄に名前を貼ります。この時点で、保護者の同伴は終了。ここからは、子どもたちだけで体験学習に参加します。
参加するプロジェクトが決まったら、プロジェクトごとに輪になって、どのように進めるか、何を作るか、ランチをどこで食べるかなど話し合いの時間。とても活発に意見を出し合う様子が見られました。
どんなことをしているの?各プロジェクトの活動内容を紹介!
ここからは、いよいよプロジェクトの活動内容をご紹介しましょう!
「ものづくり」は、図工室に集合です。
この図工室のプレート、とてもかわいいですよね。旧川北小学校の児童の手作りだそうです!
今回のテーマは「夏を楽しむ竹」。各自作りたいものを黒板に書いていくのですが、予定では水鉄砲かミニししおどしだったはず…。黒板には、飛行機、動物、そうめん流しのカゴ、刀、ヘリコプターなど、さまざまなものが書かれています。しかしここでは、予定外でも「今日は作れません」と言われることもなく、どうやったら作れるのか考えて挑戦してみるそう。どうしてもサポートが必要なときには、大人に聞きながらやってみることが大切。
大人はサポート役。頑張って太い竹を切っています。
子どもたち同士で協力し合う姿も、多く見られました。
レクチャーを受けているときの顔は、真剣そのもの。普段の工作ではボンドなどで接着する場面でも、その方法は多様にあることを自然に学べるため、今回は紐を使ってつなげていきます。
大人でも尻込みしてしまいそうな、なたを使った竹割りにも挑戦!
キリの使い方も、お手のものです!
いよいよ完成した水鉄砲を発射してみます。
バケツから水を吸い上げて、ビューンと…「ヤッター!成功!」
こちらは巨大水鉄砲。
「ヤッター!できたー!」
「あ、でも反対側からも水が出てくるなー、改良しないと!」
と、まだまだものづくりは続く様子。こんなに遠くまで水を飛ばして、とても楽しそうですね。
二人並んで「せーの!」と飛ばしてみます。
手元や足元に水がかかっても、気にすることなく楽しそうです。
「ものづくり」の活動中は、子ども同士で協力して作り上げる姿も印象的でした。
「お父さん指の力が、もう入らんよー」
「あともうちょっと!頑張れ!」
と声を掛け合いながら、竹を切り終えたときには近くにいたみんなで「ヤッター!」と喜び合って一緒に達成感を味わう様子も。
また、完成した水鉄砲を飛ばしているところに、グリーンコースから帰ってきた「たんきゅう・りょうり」のメンバーが通りがかり
「スゲー!オレも次はものづくりやりたいから教えてよ!」
「うん、いいよー!」
と、お互いのプロジェクトにも興味が湧いて「次はこれをやりたい!」と好奇心を掻き立てられている様子も伺えました。
ここからは「たんきゅう・りょうり」の様子をお伝えしましょう。
葉っぱを探しに行く「グリーンコース」は、川北こどもの夢小学校の裏山。地域の方がボランティアで整備をされています。
出発前に、今の季節はどんな虫がいるのか図鑑で確認。どんな虫がいるかと興味を引きつつ、危険な虫の特徴(見た目・鳴き声など)や山での危険についても説明します。
トランシーバーを持って、いよいよ出発です。
コースは大人が決めるのではなく「どっちから行ってみる?」と、子どもたちみんなで決めていました。グリーンコースで大きな葉を見つける予定でしたが、まずはグラウンド方面へ。
校庭にある池を草の茎で混ぜてみます。
「ドロドロしてる!」
「卵の白身みたい!」
「あっ、カエル!」
と、発見がたくさん。みんな口々に気づいたことをシェアしています。
「バッタつかまえたよ!」
と一人が言うと、どんどんみんなが集まって
「何バッタかな?トノサマバッタ?」
「ショウリョウバッタじゃない?」
など子どもたち同士で会話が弾みます。
単に目的地を目指すのではなく、まさに探究の時間そのものです。予定していたグリーンコースからはどんどん遠ざかっていますが、子どもたちの自主性に任せている様子。
珍しい虫や植物は、写真に収めておいて図鑑で調べるそう。
「じゅんじゅん!オニヤンマ見つけたよ!早く写真撮って~」
「じゅんじゅん、こっちにキノコあるよ!」
川北こどもの夢小学校では、先生ではなく大人のこともニックネームで呼んでいます。
いよいよ最終目的地、グリーンコースに向かいます。整備されているとはいえ、山には危険な場所や有害な虫がいる可能性も。はじまりの会での約束どおり、必ず大人と一緒に行動をします。
ここがグリーンコースの入口です。お気づきでしょうか?このグリーンコースは学校の敷地と直結。一般的な小学校は、高いフェンスに囲まれて、外に出られませんよね。川北こどもの夢小学校は、この自然と一体になった環境だからこそ、体験型中心の学習ができるのです。
グリーンコースから戻ってきた子どもたち。途中で拾った花を髪飾りにしています。みんな、いい笑顔!
実は、はじまりの会では緊張した表情で、「(保護者と)離れたくない、帰りたい」という子どももいたそうです。でも、いざプロジェクトが始まると、いつの間にか夢中になっていて、周りの子と少しずつコミュニケーションを深め、おわりの会ではすっかり表情が和らいでいたそうですよ。
保護者の方からのメールには、「人見知りなので心配もあったけど、帰りの車の中で、楽しかったなぁ…としみじみ呟く子どもを見て、とても嬉しかったです。また来月も申し込みます!」という声も。
「月イチこどもの夢がっこう」の様子は随時InstagramやFacebookでも公開されています。
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9月の「月イチこどもの夢がっこう」は2日連続で開催!8月4日(日)には学校説明会を開催
「月イチこどもの夢がっこう」今後の開催日程をご紹介
今後も「月イチこどもの夢がっこう」は開催されますが、8月は暑さが厳しいため残念ながらお休みです。そして9月はなんと!「月イチこどもの夢がっこう」21日(土)と22日(日)の2日連続で開催!毎月すぐに定員に達して申込みが締切られるので、興味がある方は早めに申込みしましょう。
「月イチこどもの夢がっこう」の詳細・お申込みはこちら
「月イチこどもの夢がっこう」当日は保護者向け説明会や個人面談も開催中
「月イチこどもの夢がっこう」では、保護者向けの説明会を行っています。当日参加した子どもの保護者であれば誰でも参加可能で、学校設立に向けての進捗状況や今後の予定などを知ることができます。また、事前予約制で中岡代表との個別相談も実施。入学に向けて不安なことなど、事前に相談できる場があるのは安心ですね。
8月4日(日)「川北こどもの夢小学校」の学校説明会を開催!
現在、学校法人庄原こどもの夢学園は認可申請中ですが、7月中には児童募集を開始する予定。随時学校説明会が開催され、現段階で開催が決定している日程は2024年8月4日(日)です。世田谷区立桜丘中学校前校長で「校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール」の著者である西郷孝彦先生を迎えて、お話会と学校説明会を開催。
定員は先着順で50名なので、興味がある方はぜひ早めに申込みをしてください。
日時 |
2024年8月4日(日)12:30開場 13:00~16:00(予定) |
場所 |
庄原市ふれあいセンター コパリホール 庄原市西本町4-5-26 ※旧川北小学校ではありません |
参加費 |
2,000円 |
定員 |
50名(先着順) |
西郷孝彦先生お話会&川北こどもの夢小学校説明会の詳細・お申込みはこちら
説明会当日の10:00~17:00は、川北こどもの夢小学校を開校する予定の旧川北小学校を見学できます。説明会に参加するとともに、学校の場所や校舎の雰囲気を確かめてみるのもおすすめです。
旧川北小学校の卒業生で、学校法人庄原こどもの夢学園 設立発起人会の呼びかけ人の一人でもある菱千尋さんからメッセージをいただきました。
「学ぶって楽しい」「学校が好き」という子ども時代は、その子の根っこを深め、上へと伸びていく力となると考えています。 そんな想いを持つ大人が、子どもと一緒につくる学校です。楽しそう!と思ってくださる方は、ぜひ学校説明会にご参加ください。
西郷孝彦先生お話会&川北こどもの夢小学校説明会の詳細・お申込みはこちら
川北こどもの夢小学校に興味がある方はぜひ説明会に参加を!
今回取材した「月イチこどもの夢がっこう」は、「子どもたちが自分で考えて行動に移し、生き生きとした表情で学ぶ姿から、体験型学習の大切さが分かる一日でした。川北こどもの夢小学校の雰囲気を味わってみたい、入学を検討したい、と思われたら、ぜひ一度参加してみてください。また、7月からは児童の募集もスタートするので、興味がある方は8月4日(日)の学校説明会で詳細を聞いてみましょう。
▼お申込みはこちら
<学校法人庄原こどもの夢学園 設立発起人会>
学校名 |
川北(かわぎた)こどもの夢小学校 |
住所 |
〒727-0203 広島県庄原市川北町1148 |
公式サイト |
|
公式Instagram |
担当ライター