食卓に美味しさを届ける【ベジモファームの自然栽培野菜】 農福連携という新しい農業のカタチを取材!
広島に住む方は、「Prova(プローバ)」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?プローバは、安佐南区を中心に「遊び」を軸としたアミューズメントやウェルネス事業を展開している会社です。今回は、そのプローバグループが行っている事業の1つ、「VEGIMO(ベジモ)」について紹介!株式会社プローバベジモでは、ベジモファームの運営・管理を行い、全国各地に新鮮な自然栽培野菜を届けています。
そんなベジモファームでは、「農福連携」という今までにない取り組みを実施しているとの噂をキャッチ!今回は農業の人手不足や、就労支援の未来につながる取り組みの全容を取材してきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
農業を通して働く力を養う「ベジモファーム」
ベジモファームの農業と福祉を連携させる新しい取り組み
出典:プローバベジモ公式サイト
プローバベジモでは、「ベジモファーム」と呼ばれる農場をいくつか管理し、さまざまな自然栽培野菜を育てています。手塩にかけて作られた野菜は、全国各地に週3回(月・水・金)直送。安心安全かつ新鮮な野菜が届くことから、多くの方が利用しているサービスです。
そんな美味しい野菜を育てているのは、就労継続支援の福祉サービスを利用されている方々。精神・知的・発達など、さまざまな障がいをもつ方や体調に不安がある方などが働いています。
プローバベジモは、5年前に就労継続支援B型事業所の「ベジモファームBひろしま」を開設し、「農福連携」という新しい取り組みをスタートしました。体を動かしたり、収穫の満足度を味わったりできる農業を利用者さんにチャレンジしてもらいながら、心身ともに健康になってもらいたいという願いがあります。また、年々高齢化などの影響で人手不足が問題である農業と福祉を連携して、新しい働き手を担っていくことにも繋がっているのです。
ベジモファームの現地を取材!美味しい自然栽培野菜を育てるみなさんにインタビュー
ベジモファームでは利用者さんとともに手塩にかけて自然栽培野菜を育てている
今回はそんな農福連携の現場を実際に体感すべく、安佐南区沼田町にある「ベジモひろしまメインファーム」へ取材に行ってきました♪
山々に囲まれ、横にはのどかな川が流れるこちらのベジモファームには、毎日利用者さんが10名前後訪れます。利用者さんは、プローバベジモのスタッフさんや、福祉支援員の方と協力しながらさまざまな農作業を行うそうです。実際にどんなお仕事があるのか、いろいろな作業風景を見学させていただいたので紹介します!
ベジモファームでの作業風景♪常時20種類の自然栽培野菜が育てられている!
まずは種まきから。ベジモファームでは常時20種類、年間を通して約120種類以上の野菜が育てられています。いつも複数種類の野菜を出荷できるように、収穫時期を逆算しながら種まき作業を行っているそうです。利用者さんも、慣れた手つきで何個もの種を植えていきます。
このように育苗トレイを使い、ハウスの中である程度まで苗を育ててから、畑に植え替えることも多いんだとか。
もちろん、毎日の水やりも欠かせません。特に、暑い季節は土が乾きやすいため、しっかりと水まきを行う必要があるそうです。
旬の野菜は生育具合を見て収穫!この日は夏野菜で彩り鮮やかな、ナスをたくさん収穫していました♪
収穫した野菜は丁寧に水洗いをして、出荷準備にうつります。
袋詰めや箱詰めもすべて手作業で行われて、収穫したその日の午後には発送完了!作業量がかなり多いため、毎日10名前後の利用者さんが来てくれるだけで、一気に効率アップしますね。
ベジモファームでは、多くの方が「農業」と聞くと想像するような、水やりや収穫作業以外にも、ネットを畳んで整理整頓したり、草刈りをしたりなど、毎日たくさんの仕事があります。
利用者さんの中にはこのようなコツコツと自分のペースで進められる仕事を得意とする方や、成果が目に見える草刈りが好きな方もいるそう。一緒に作業をするプローバベジモのスタッフさんが「どんな作業でも丁寧にやってくれる利用者さんが多んですよ。」と口をそろえて言っていました♪
利用者さんとともに自然栽培野菜を作る森さん・鈴木さんにインタビュー!
利用者さんと一緒に作業をする森さん・鈴木さん(写真右のお二方)
ベジモファームでは、プローバベジモのスタッフの方が常駐し、利用者さんをサポートしながら美味しい自然栽培野菜を育てています。もともとは、プローバのアミューズメント事業で勤務していたというお二人に、農業についていろいろ伺ってみました。
Q.農業事業に携わることになったきっかけやスタート当初のお話を教えてください!
A.
森さん「もともとは、別の事業部で働いていたが、いずれ農業に携わりたいという気持ちがあったので農業事業がスタートするときに自ら手を挙げました。」
鈴木さん「最初はすでにベジモの拠点として農業をスタートしている地に行き、農業を一から学びました。農業について分からないことが多かったですが、今ではそれぞれの野菜の特性や収穫時期はもちろん、ベジモファーム周辺の天気が急変しそうなときも察知できるようになりました。」
Q.利用者さんと接するうえで気をつけていることはありますか?
A.
森さん「やりたい!って興味もってもらえるよう、利用者さんとコミュニケーションとっています。実際に接してみると、障がいの有る無しは、農業において全く関係ないことが分かります。」
鈴木さん「本当に危ないときは全力で止めますが…(笑)ちょっとの失敗も経験になるので、利用者さんと一緒に試行錯誤しながら、美味しい野菜を育てるぞ!という気持ちで農業に取り組んでいます。」
Q.利用者さんとのエピソードを教えてください。
A.
森さん「土をならすのが人一倍上手な利用者さんがいて、とても驚きました!聞くとその人は、もともと左官職人をされていたそうで、なるほど!と納得でしたね。」
このように利用者さんによって、秀でて得意な作業がある人も少なくないそうで、それを見極めながら毎日仕事を分担しているとのこと。「楽しい」「頼りにされている」という気持ちで働ける環境は、森さんや鈴木さんをはじめ、福祉支援員の方や利用者さんたちがこの約5年間で培ってきた賜物ということですね♪
ベジモファームでは自然栽培野菜のネット販売と農業スクールの運営を行っています!
最後にプローバベジモが展開するサービスとスクールについてチェックしましょう。
ベジモの有機野菜は収穫したその日に出荷&翌日お届け!
出典:VEGIMO公式サイト
ベジモファームの自然栽培野菜は、収穫したその日に出荷され、最短で翌日にお家に届きます。まるで家の畑で育てた野菜をそのまま食べるような感覚で、新鮮なとれたて野菜を食卓に並べられるんです♪
ベジモファームの自然栽培野菜は、安心して食べられる食材を選びたい方にもぴったりですよ。
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農業について学べるベジモ有機農業スクールも展開!
※写真はイメージです。
ベジモファームでは、自然と調和するスタイルの有機農業について学べる「ベジモ有機農業スクール」も展開しています。独自のカリキュラムをもとに、実際に野菜を育てる現場ベジモファームで本格的な学びを受けられるのが魅力です。
こちらのスクールは、自宅で野菜を育てる方や、これから農業をスタートしたい方、食育に関心がある方などが受講されそう。
▼お問い合わせはこちら!
ベジモファームの自然栽培野菜で働く人も食べる人もみんな笑顔に♪
育てるのがとても大変な自然栽培野菜だけを作るには働き手が必要であり、それをカバーするのが農福連携という取り組み。これを叶えるのが、プローバベジモが手がけるベジモファームです。美味しい自然栽培野菜を全国に届けるために、たくさんの利用者さんが農業に挑戦しています。そこには、生き生きとした姿や輝く笑顔がたくさんありました♪広島の農業と福祉をかけ合わせた新しい取り組みに、ぜひ今後も注目していきましょう!
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<基本情報>
会社名 |
株式会社プローバベジモ |
住所 |
広島県広島市安佐南区相田1丁目1-33 3階 |
電話番号 |
082-831-2608 |
FAX |
082-870-3196 |
通販サイト |
担当ライター