結婚・子育てはカルチャーショックの連続!義実家で驚いた食習慣ベスト3
結婚・出産・子育ての過程で、避けて通れないのが義実家とのお付き合い。広島で生まれ育ち、結婚するまで県外の一般家庭に足を踏み入れたことがなかった私は、盆暮れに義実家に帰省するたび、食習慣の違いにカルチャーショックを受け続けてきました。同じ日本でも、家ごとにいろいろ違うんだな~と驚いたことを3つご紹介します。
結婚すると「家族」が倍増!中には変わった習慣もあり!
結婚してお互いの実家とお付き合いが始まると、一気に「家族」が倍増します。それまで知らなかった相手方のライフスタイルに触れ、驚いた人も多いのではないでしょうか。広島で生まれ育った私も、夫の義実家で出会った食習慣に何度か衝撃を受けました。
私の夫は、京都府の福知山市出身。義実家では、盆暮れになると近くの「本家」に集まってみんなで鍋を囲み、その後、義母の実家がある徳島市に移動して数日泊まるという、独特の習慣があります。そのため私は年2回、福知山市と徳島市を訪ねてお正月やお盆を過ごすのが定番に。そこで私は、義実家の変わった食習慣の数々に遭遇してきました。
第3位 お墓のお供えは「オロナミンC」?
徳島市にある義母の実家には、85歳の義祖母が一人で暮らしています。初めて家を訪ねたとき、冷蔵庫の中に「オロナミンC」10本パックが3つも入っているのを見て驚きました。どうやら隣の鳴門市がオロナミンCのメーカーである「大塚製薬」の創業地ということもあってか、愛飲している徳島市民が多いのだそうです(義母談)。
そんな徳島市民の「オロナミンC愛」がよく分かるスポットがあるのですが、それはなんと市内にある墓地。亡き義祖父のお墓にお参りすると、あちこちの墓前にオロナミンCがお供えしてあるのを見かけます。初めて見た時は、その見慣れない光景に驚きました!もちろん、亡くなった義祖父も愛飲者。いつも1本お供えして、手を合わせています。ちなみに義祖母はいつも「これ持って帰り」と、10本パックをお土産に持たせてくれます。
第2位 お雑煮が白い!そして甘い!
徳島市の義祖母の家で、私は生まれて初めて「白いお雑煮」をいただき、その見た目と味に衝撃を受けました。関西に多い(らしい)白みそ仕立てのお雑煮で、具はお餅と大根と里芋。すべてが白くて、見た目はまるでクリームシチューみたいでした。「クリームシチューみたいですね!」と、思った通りを口にしたところ、なぜか義祖母が大爆笑。何がそんなにウケたのかよくわかりませんが、おかげで初対面なのにすっかり打ち解けました。
ちなみに中のお餅はあんこ入り!白くて甘い不思議なお雑煮でしたが、今では私の大好物になりました。
第1位 親戚25人が集結!怒涛のカニ鍋パーティー
結婚して初めて迎えたお正月。私は福知山市の義実家への「初帰省」に、かなり緊張していました。
夫によると、お正月は毎年「本家」に親戚25人が集結し、ふすまをとっぱらった大座敷で鍋を囲むとのこと。もともと人見知りの私は、初対面の人々に囲まれることを想像しただけで、胃が痛くなったのを覚えています。
そして迎えた当日、一番遠方に住んでいる私たちが到着したころ、大座敷はすでに多くの人々であふれかえり、本家の主人である94歳の義祖父を囲んで酒盛りが始まっていました。当初知らされた「25人」というのは大人の人数であり、そのへんを走り回っているお子様たちを含めると30人以上いることも判明。テーブルを5つくっつけた上に、直径50㎝くらいありそうな出前の寿司桶4つと大鍋4つが置かれ、カニ足がてんこ盛りになった大皿がいくつも並んでいました。
私はその場の空気にのまれてしばらく固まっていましたが、義母と一緒にひと通り挨拶して回ることに。義母が「あの子は○○さんのとこの長男の娘さんで、あっちは△△さんの次男のとこのお嫁さん。向こうの人は…」と、親切に説明してくれたのですが、正直誰が誰やらさっぱりわからず、「家系図がほしい…」と切実に思ったものです。
そんな私も、最近は「○○ちゃん、大きくなったねえ!」などと、同じく子育て中の親戚のママ同士でおしゃべりできる程度になじんできました。
番外編 おばあちゃんは食パングルメ
徳島市の義祖母は食パンにこだわりがあり、必ず専門店で購入しています。初めて義祖母宅に宿泊したとき「朝食はこのパンでいい?」と聞かれ、私は内心「わーい!『乃が美』の高級食パンだ~♡」と小躍りしたものです。
義母いわく「パンだけはどうしても譲れないらしくてね。一点豪華主義なの」。泊まりに行くたびいろいろな有名店の食パンがいただけるので、密かに楽しみにしています。
違う食習慣も、なじめば第2のおふくろの味に!
結婚前は縁もゆかりもなかった土地に何度も通い、なじみのなかった食習慣にもすっかりなじんだ今、つくづく「結婚っておもしろいな~」と感じるようになりました。違う環境や習慣にとまどいながらも少しずつ慣れていくプロセスは、ちょっとした異文化体験!義実家を通していろんな人から子育てのアドバイスをいただくこともあり、今では帰省するのが楽しみになっています。
担当ライター