【じいじばあばに知ってほしい!】昔とは違う「今の子育ての常識」をチェック

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パパ・ママにとっては愛するわが子。おじいちゃん・おばあちゃんにとっては愛する孫。それゆえに、子育てについてお互いの意見が食い違ってしまうこともあるでしょう。それぞれの考えが衝突したときに、パパやママは「昔と今は違うのに、どうして分かってくれないの?!」と、悶々とすることも多いはず。では、昔と今で子育ての常識にはどのような違いがあるのでしょうか?この記事では、昔と今の子育て事情の違いをいくつか紹介します。さらに、じいじ・ばあばへの伝え方の配慮についても考えていきましょう。

その①:「母乳よりミルクのほうが栄養たっぷり」ではない!

昔、「粉ミルクは母乳よりも栄養が豊富」と考えられていた時期がありました。そのため完全母乳で育てていると、「丈夫な子に育たないから粉ミルクをあげたら?」なんて言われるかも…。
しかし現在は、赤ちゃんにとって母乳の栄養が優れていることが分かっていて、必要な量の母乳が出る場合は母乳のみでOKという考えです。量が足りているかどうかの判断は医師や保健師などがします。母乳の量が足りない場合やライフスタイル事情で母乳を与えられない時間があるときは、粉ミルクを活用しましょう。

なお、卒乳の時期についても昔と今では認識の違いがあります。昔は1歳までに断乳する方が多かったそうですが、現在では赤ちゃんのタイミングでの自然な卒乳で問題ありません。「1歳を過ぎたのに、まだ母乳をあげているの?」という言葉も、昔と今の子育ての違いが関係しているのです。
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その②:「泣いたらすぐ抱っこはNG?」→答えは×

赤ちゃんが泣いたらすぐに抱っこしてあげて様子をチェックするというパパ・ママは多いと思いますが、その様子を見て「泣くたびに抱っこするのはやめた方が良いよ」なんて言われた経験はありませんか?
これは昔、「抱き癖がつく」「少し泣かせたほうが肺が強くなる」などという理由で、泣いてもすぐには抱っこしないという考え方があったからかも。しかし現在では、泣いたら抱っこをして、安心させてあげることが大切と言われています。赤ちゃんとのスキンシップは、幸福感や愛情、信頼をはぐくむ「オキシトシン」というホルモンの分泌にも繋がるんですよ。

その③:「離乳食前に果汁を与えなきゃ!」はもう必要ない

離乳食は生後5~6ヶ月を目安に、赤ちゃんのペースに合わせて進めます。離乳食の開始時期までは母乳と粉ミルクのみを与えるのですが、昔は離乳食の開始前、生後2ヶ月頃から果汁を与えていたそう。特に沐浴・入浴後の水分補給として果汁を与えるように指導されていたこともあったそうですが、現在は沐浴後であっても果汁を与える必要はないとされています。

その④:沐浴後はベビーパウダーではなく保湿

昔はあせも防止のため、沐浴後にベビーパウダーをはたいていましたが、今は使われなくなっています。ベビーパウダーが毛穴をふさぎ、肌トラブルになる可能性があるほか、昨今は肌にやさしい素材の衣服が増えた、エアコンや加湿器等の設置で住環境が整っていることなどが理由です。赤ちゃんのあせもや湿疹が気になる場合は、小児科・皮膚科で医師に相談のうえ、保湿剤などの使用が必要でしょう。

「昔と今の違い」どう伝えるのが良いの?

昔と今の子育ての違いは今回紹介した以外にもたくさんあります。では子育てに対する認識の違いによって、じいじ・ばあばと意見が割れたとき、どのように伝えるのが良いのかを考えてみましょう。

第三者の意見を取り入れながら伝える

昔と今の違いを知ってもらうためには、以下のように第三者の意見を取り入れながら伝えるのがおすすめです。
・最近の育児書やネット上にある現在の情報を見せて伝える
・パパ・ママが医師や保健師などとのやり取りで得た情報を伝える

なお、広島県では「孫育て応援ブック」というじいじ・ばあば向けのガイドブックを配布しているため、こちらも活用してみてはいかがでしょうか?

じぃじ・ばぁばのための孫育て応援ブック~うちの子も、よその子も地域ぐるみで応援しましょう~【広島県】

日頃から話し合いやすい関係づくり

じいじ・ばあばとは、日頃から話しやすい関係を構築しておくことがとても大切です。特に居住場所が近く、すぐに会える距離感で暮らしているならなおさら!そういう方は学校や仕事の都合で、わが子のお世話をサポートしてもらう場面もあるでしょう。
日頃からじいじ・ばあばとコミュニケーションを取り、昔と今の子育ての違いや子どもの個性についてなど、気になることはお互いに言い合える仲でいられるのが理想です。

じいじ・ばあばと良い関係を築き、大切なわが子をみんなで育てよう♪

「昔と今は違うのに!」とじいじ・ばあばの行動や言動にイライラすることもあると思います。しかし、それは今の子育て事情を知らぬがゆえのアクションかもしれません。頭ごなしに怒ったり注意したりするのではなく、「昔はどうだったんだろう?」とまずは歩み寄ってみるのも手です。子どもへの愛、孫への愛をもつ家族が協力をし合える仲になれば、その分、たくさんの愛情を子どもへ与えられること間違いなしです。

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担当ライター

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