子育て中のおでかけに役立つ!新幹線利用のコツ
子育て中の新幹線利用、帰省や旅行の懸念点のひとつですよね。
でも、大丈夫です!子連れで年間20回以上、新幹線利用をしてきた経験を基に、準備から乗車中の過ごし方のコツをお話しします。
座席予約システムを活用しましょう
私は、新幹線に乗車する際は必ずネット予約を利用します。その理由は、1ヶ月前から座席予約できる他、各種割引など便利でお得なシステムだからです。
子どもが赤ちゃんの頃、座席予約していたのは「多目的室」近くの11号車・12号車でした。多目的室は、本来は身体の不自由な方が優先ですが、利用者がいない場合は車掌さんに申し出ることで、授乳や着替え、体調の思わしくないときの利用が可能なのです。
授乳やミルクは、座席でケープ使用や哺乳瓶で可能ですが、赤ちゃんがいつ泣くか分からない不安がありますよね。しかし個室であれば落ち着いた環境を整えることができるので、赤ちゃんが吐き戻したり泣きぐずったりしても焦ることなくいつもの心持ちで接してあげることができます。
ただし、多くの子連れ家族が多目的室近くの車両を好む傾向があるので予約を取るのは一苦労…。特にお盆や年末年始などの時期は、すぐに座席が埋まってしまうので早期予約をおススメします。また前後の端の席も、ベビーカーを置くスペースを確保できて、子どもがぐずったときや気分転換するとき、出入り口が近いので便利ですよ。
時間配分を計画的に
子育てにおいて、こどもの食事・おやつ・昼寝の時間は大切だと思います。新幹線利用では、この中で特に気を付けたいのがお昼寝の時間。私の場合、広島東京間の移動が多く4時間はかかりました。長時間、座ったままでは子どもは正直つらいと思います。またその相手をするのも大変です。
だから私は子どもには新幹線の中でそのために、なんとか乗車までに昼寝はさせず、乗車するまでに遊んだり、散歩をしたりして活動量を増やし、しっかり熟睡できる状態をつくります。そうすることで毎回、快適な乗車時間を過ごすことができました。
また、昼寝前に食事やおやつを摂ることは、虫歯のリスクも高まるので避けたいのが本音。そのため、
乗車→遊ぶ→昼寝→食事→遊ぶ→おやつ→遊ぶ→下車
このルーティーンに合わせて、時間を調整していました。有意義な時間を過ごせるかどうかは、時間配分が大切と、何度か新幹線を乗っているうちに気付きました。
マナーの中で楽しむ!持ち物の準備
乗車時間は、静かに過ごして欲しい、でも我慢は感じさせたくない。そのためには準備段階からいろいろと気を遣いました。私は、本やワークブック(塗り絵、シールブック、迷路など)、折り紙などを用意。
そのほか一緒に、「ずいずいずっころばし」、「どっちの手にあるか?」などのゲームや手遊びなどを静かにします。新幹線は無音の環境なので、自然と小さな声で目と目を合わせて会話をします。こういったアナログ志向な遊びは、日常生活ではあまりすることができない、密なコミュニケーションにゆっくり時間かけることができます。
また準備の際は、幼児や未就園児の場合、新幹線に乗るまで何を持ってきているのかを見せません。子どもたちは初めての本やおもちゃに興味を示すので、新幹線に乗ったらひとつずつ小出しにすると興味が長続きしてくれます。小学生は、持って行く本やおもちゃは自分で選び、自分のリュックに入れ準備。そうすることで楽しみが膨らみ遠足気分を味わえます♪
トイレタイムは息抜きの時間
新幹線乗車中において、トイレは長時間、座っている子どもにとって気分転換できるチャンスです。また、周りの方々に迷惑をかけないよう気を張っている私たちの息抜きでもあります。
また、新幹線のトイレを流すときの、特有の「ッ!シャ――ッンゴ!!」(人により聞こえ方は異なりますが笑)というフラッシュ音も、子どもにとっては驚きと楽しみのひとつです。新幹線はトイレの数が限られており、子どもが催して急いで行くも使用中だったり、並んでいたり…そんなときも、ありますよね。気分転換を兼ねてトイレに行くことは、おもらし対策のためにも良いと思います。
しんかんせんくんは、ともだち☆
これは、幼い頃のみ有効な方法ですが、私は「新幹線は友だちというストーリーで子どもに新幹線に対して親近感を持たせていました。事前に「しんかんせんさんが○○くんと、いっしょにおでかけしたいって~♪」と言ったり、乗車時には「ほらきたよ。○○くん!おまたせーだって♪」と伝えたりして子どもの気持ちを盛り上げていました。
乗車中も「しんかんせんさんが○○くん、しずかでえらいね!だって♪」と褒めることで本人も喜んで静かに過ごし、下車時には「しんかんせんさんが○○くん、またあそぼうね♪」と次の乗車を楽しみにできるように促していました。また、新幹線を題材にした絵本もたくさんあるので、読み聞かせることで新幹線をお友だち、又は身近な乗り物と思えるよう工夫しました。
「家を出てから帰るまでが遠足です」
よく学校で言われたこの言葉を、大人になった今でも、大事にしています。新幹線や公共機関を子連れで利用することは、正直なところ、我慢と苦悩が必要です。でも少し工夫することで、移動手段も立派なお楽しみ企画になるのです。
帰省先や旅行の目的地だけでなく、移動時間も笑顔で過ごせられたらより楽しい思い出になりますよね。子連れで新幹線を利用する際は、時間配分や持ち物を事前準備すること、そして、子どもが乗車時間を気持ちよく過ごせるモチベーションをつくり、保てるよう言葉がけをする。そうすることで、家族みんなで快適な時間が過ごすことができ、そして一緒に楽しめると思います。家を出てから帰るまで楽しい時間が過ごせると良いですね♪
担当ライター