1歳半健診で要観察に!?やんちゃ息子の子育て奮闘記
我が家には2歳の息子が一人いますが、性格を一言で表すと“THEやんちゃ”。初めての子育てだったこともありますが、息子には相当手を焼いています。よく言えば元気が取り柄の息子ですが、1歳半健診ではまさかの要観察に…。その当時の様子や心境を、現在の息子の様子も交えながらご紹介します。
1~1歳半当時の息子の様子
1年間の妊活を経て我が家にやってきてくれた息子。長く待ち望んでいた赤ちゃんです。かわいくないわけがありません!両家ともに初孫だったこともあり、息子は「かわいい、かわいい」といろいろな人に言ってもらい、愛情をたっぷり受けて育ちました。
そんな息子がやんちゃ男子の片鱗を見せ始めたのは、1歳頃。自分の力で歩けるようになってからのことでした。
行きたいところへ行けないと泣く、気に入らないことがあると物を投げる、人の髪を引っ張る、噛む。感情の起伏が激しく、一度沸点に達すると通常モードに戻るまでかなりの時間を要し、当時の私は精神的に結構やられていました。
また、私の働いている職場は広島でも珍しい保育園併設。息子の様子を窓越しで覗くことができます。同じ年齢の子はしっかりお遊戯しているにも関わらず、息子は持ち場を離れてひたすらうろちょろ。お遊戯の音楽などは一切無視で一人せわしなく走りまわり、先生も手を焼いている様子でした。その他、お友だちを噛んで怪我させてしまうことも幾度か…。
そんなことが重なり、息子の成長や性格に不安がよぎるようになりました。
1歳半健診当日のはちゃめちゃ息子の様子
そして訪れた1歳半健診当日。混雑を予想し、早めに受付をしようと開始時間30分前に到着しました。保育園での10分間のお遊戯タイムでさえじっとしていない息子は、30分間もお利口にしていられるわけがなく、フロア内をかけまわりひたすら追いかけっこするハメに。
30分後ようやく始まった健診。健診の中でも、特に私が懸念していたのは発達状況のチェックです。
この発達状況のチェックでは、積み木がいくつ積めるか、指定された言葉と一致したイラストを選べるかの指差し、言葉をいくつ話せるかなどのチェックを行います。普段の息子ならできている項目。しかし、問題は息子が保健師さんの指示に従って行うかどうか。
ドキドキしながら、順番を迎え席についたのですが、息子は即座に逃走。係の方に抱えられ何度も席に戻されましたが、息子も負けじとその度に逃走をはかり、結局発育チェックの項目は何一つ披露できずに終了してしまったのです。
助産師さんからの言葉にショック
落ち着きのない息子の様子を見た助産師さんからこんな言葉が。
「元気なことはとてもいいのですが、お母さんがお疲れのような気がします。近頃はお母さんが一人で悩まないでいいように同じ悩みを持つお母さんたちが集まる場所があるんですよ。時間があればどうぞ。」
渡されたのは、発達に心配のあるお子さんとママが集うサークル案内のチラシでした。確かに息子の日頃の落ち着きのなさには不安を感じ、ネットで夜な夜な検索をしたこともあります。しかし、実際に第三者から指摘されるとかなりショックでした。結局、サークルはお断りしましたが、息子が2歳を迎えた頃に電話で再度様子を報告するようにと、いわゆる要観察となりました。
私の子育てがいけなかったのか、それとも息子はどこか発達に問題があるのか、一気に子育てに対して自信がなくなり、不安の渦に飲み込まれてしまいました。
2歳を迎えた息子の現在は?
そんなつらい苦い思いをした1歳半健診から半年経過し2歳を過ぎた今、息子は当時の様子からは考えられないほど成長してくれています。
保育園では毎朝しっかりお遊戯に参加し、列を崩さず持ち場にて先生の踊りの真似っこもできるようになりました。道路やスーパーでは自分から手をつなごうと私の手を取るようになり、ご飯も食べ終わるまで椅子に座っているので、私もゆっくりご飯を味わうことができています。
いわゆるイヤイヤ期にも入っているので、手を焼かなくなったとは言えませんが、当時求めていた“落ち着き”や“するべきことを判断する力”がこの半年で備わり、子育ても随分楽に。2歳になって区から電話がかかってきたとき、この様子を伝えると「問題なさそうですね」と嬉しい言葉もいただけました。
何か特別なことをしたのではありません。子どもにとっての数ヶ月はとても大きなもののようで、時間が息子をぐんと成長させてくれたのだと思います。
今でこそみなさんにお伝えすることができていますが、当時の私は本当に毎日が不安でなりませんでした。あの悩んだ時間はなんだったのか…。「子は勝手に育つ」とはよく言ったものですが、まさに今回そう実感させられました。成長を願うのは親としてごく自然なことで、「どうしたら落ち着くようになるのかわからない」と焦ってしまうより、子どもの成長を信じ傍でゆっくり見守る姿勢も大切なのだと身をもって感じさせられました。また、まわりのママ友に聞くと「うちも2歳で確認電話きたよ~」という人が結構いたことにもびっくり!気にしすぎて当時は息子の様子のすべてが心配でなりませんでしたが、できることなら当時の自分に「もっと肩の力を抜いて見守ってあげて」と声をかけてあげたいです。
子どもの成長を見守る余裕を!
子育て中は「あの子はもうあんなことまでできているのに!」とつい比べてしまったり、成長を心配してしまったりすることもあります。しかし、息子には息子なりの成長スピードがあり、ときにはぐっとこらえて見守ることも大切なんだと今回思い知らされました。焦らず、子どもの成長を一つ一つ喜んであげられる余裕を持つことを意識して、息子と一緒に自分も成長したいと思います。
担当ライター