不安も喜びも全て経験!広島で高齢出産した私のリアル体験
高齢出産という言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。ただ、耳にしただけで高齢出産についてじっくり考えることもあまりないのかな、とも思います。私自身、20代の頃に高齢出産という言葉を聞いても「自分には関係ない」とさらっと流していました。その後、高齢出産の壁にぶち当たるとはその頃は思いもしていなかったのです…。
そんな私が広島の病院での高齢出産について経験したり悩んだりしたことなどリアルな実体験をご紹介したいと思います。
結婚した時点で35…すでに高齢出産の年齢に!
私が結婚したのは35歳で、世に言う晩婚。それまでは仕事が楽しくて…というのは建前でやはり結婚に憧れはあったので今の主人にもかなりプレッシャーをかけていました(笑)
そのときは、高齢出産という言葉も忘れており、結婚したらすぐ子どもはできるだろうと思っていましたが、現実はそう甘くなく1年経っても2年経ってもなかなか子どもを授かることができませんでした。テレビで森三中の大島美幸さんが「妊活」という言葉を広めたことを知り、私も妊活を始めることに!妊活中に高齢出産という言葉を目にする機会も増え、自分が結婚した35歳ですでに高齢出産になるのかと改めて認識しました。
そこからインターネットで鬼のような高齢出産のワード検索が始まったのです。
妊娠判明!嬉しさと同時に不安が襲ってきた!
結婚して3年、やっと子どもを授かりました。少し諦めかけていたところもありましたが地道な妊活の結果、38歳にして妊娠することができ本当に嬉しかったのを覚えています。ただ、それと同時に高齢出産は難産や流産の確率が高くなる!など、さまざまなマイナス要素が頭をよぎり一気に不安におそわれました。
そしてまたネット検索…。
産婦人科では看護師さんに不安に思っていることをいろいろ質問しましたが、ネットは見ない方がいいと釘を刺されました。確かに今思うとまだ起こってもいないことに対し不安・不安と一人で悩んでいたように思います。妊娠初期はそんな感情が行ったり来たりしていました。そんな中で今でも一番印象に残っているのは母子手帳をもらったとき!普通のことかもしれませんが私にとってはとても特別な瞬間だったように思います。
高齢出産あるある!病院選びから出生前診断
妊娠初期は主人の転勤で山陰地方に住んでおり、そのときは地元の個人病院に通っていました。
そして妊娠判明から少しして転勤が決まり地元である広島に帰ってきました。病院も再度探さなければならず、通っていた病院の先生に相談した所、「高齢出産になるといろんなリスクがある。例えば早産になると個人病院では対応が難しいし、子どもだけ総合病院に搬送されるということもある。始めから設備が整っている総合病院の方が安心できるのではないか」と言われました…。私は正直、ここで産みたいという個人病院を決めていたのでかなり悩みました。しかし主人とも話しあい、子どもに何かあってはいけないとしぶしぶ総合病院に転院を決めたのです。
その後、広島の総合病院で受診した際、先生から出生前診断について聞かれました。高齢出産する人は必ずと言っていいほどぶち当たる壁です。私は当たり前のように検査をする方向で考えていました。その後主人と話し合いをしたとき「自分たちの子どもなんだから何があっても育てる」と言ってくれ、私たちは検査を受けない選択をしました。出生前診断についてはいろいろな考え方があり、そのときの状況やご夫婦の考え方などでベストな方向に行けばそれが一番いい答えだと思っています。
最後の最後で逆子に!帝王切開で出産
妊娠中期から後期にかけて悩んでいたのは血圧が高かったことです。高齢出産は高血圧症候群になるリスクが高いと言われていたのでとても怖かったことを思い出します。血圧は常に140以上はあったので毎日家でも朝・昼・夜と計測。そんな中30週に入ったところでまさかの逆子に…。血圧が高いせいか逆子体操をしても頭がクラクラしその後病院に相談したところ逆子体操を止めるよう言われました。結局36週の検診でも逆子は治っておらず結果、計画帝王切開が決定、さらには高血圧に加え尿蛋白もプラスとなり管理入院することに。体は元気なので病院にいるのはとても暇!その一言です(笑)そして38週で3100グラムの赤ちゃんを出産。38週で3100グラムだったので予定日まで待っていたらどれだけ大きくなっていたんだと思わず家族で笑ってしまいました。
高齢出産は悪いことばかりじゃない!
高齢出産はデメリットが先行しているように思えますが決してデメリットばかりではないと私は思っています!例えば精神的安定はメリットの一つです。社会経験などいろいろな人生経験がある分少し気持ちも落ち着いて子育てができると思うのです。
そしてこれは私の持論ですが何よりアンチエイジングになります(笑)子育ては大変ですが子どもがいるからこそ若くいよう、元気でいようと思えます。
高齢出産にはいろいろな壁があります。でも、そのたびに話し合い一つ一つ解決していくことでより家族の絆が深くなった気がします。そしてこれからも家族の絆を大切にし、子どもにも主人にもたくさんの愛情を注いで行こうと思っています!
担当ライター