クリスマスに盛り上がって検査薬を買いに!?妊娠がわかったときの心境は
妊娠しているかどうかを調べる検査薬。子どもがいるママさんなら、それぞれ検査薬にまつわる思い出があるのではないでしょうか。私の場合は結婚記念日に妊娠がわかり、大きなサプライズプレゼントをもらったような気持ちでした。
妊娠を疑うきっかけはかかりつけの医者のひとこと
長女を妊娠したとき、私と夫は24歳。私はある病気にかかり、仕事を長期休業させてもらっていました。ときはクリスマスイブ。結婚記念日でもあったのですが、いつものようにかかりつけの病院へと通院。当時薬を服用していましたが、なんとなくだるさや吐き気がすることがあり
「薬が合わない気がするんですけど変えてもらえませんか」
と訴えました。そのときのお医者さんが
「そんなはずはないけどなあ。妊娠とかしてない?」
とひとこと。ちょうど夫も同席していたので
「ええ!いやーそんなはずはないんですけどねえ。ははは!」
となんだか恥ずかしくて一生懸命否定した思い出があります。通院していた病院は広島駅周辺だったのですが、なんと夫がサプライズでホテルディナーとお部屋の予約をしているからこのまま歩いていこうとのこと。そんなサプライズは初めてだったので、だるさや吐き気も忘れてうきうきしながらホテルに向かいました。
街中をハイテンションで駆け抜けたクリスマスイブの夜
ホテルのディナーをおいし美味しく いただいたあと、その日はクリスマスイブということで、夫の友人が公開プロポーズをするから行ってみようということになりました。広島市内のど真ん中の街中で、街頭テレビを使って大々的にプロポーズするというのです。ホテルから歩いて見に行ったのですが、プロポーズは大成功。同じようにたくさんの人が見に来ていて、大盛り上がりでした。それを見ていた私たち夫婦も大興奮。「ああ、愛ってすばらしいねえ!」なんて足が地に着かないふわふわした気分でホテルへと戻ることに。
なんだかテンションが抑えきれず、「ちょっと走ってみよう!」なんて言いながら街中を無駄に走りぬけ、そのままのテンションで「ちょっと検査薬買ってみよう!」と近くのドラックストアにて検査薬を買いに行きました。なんだか恥ずかしかったので、「知らないふりしてるから買ってきて!」と夫にレジでお金を払ってきてもらった気がします(笑)ちなみにこのとき街を走りまわったことで、ホテルのお部屋のカードキーを落として失くしてしまいました。(すみませんでした)
陽性反応を見たときの心境と夫の反応は?
ホテルに戻って早速検査しようということになりました。初めてのことだったので、なんだか照れくさい気持ちが私にも夫にもあったように思います。「どっちだと思う?」「これでもし陽性が出たら、ホテルのカードキー失くしたの、許してくれる?」なんて言いながらトイレへ。説明書には少し待ってからサインが浮かび上がってくるとありましたが、私の場合はおしっこをかけた瞬間に、くっきりと赤い線が。心の準備ができる前にぴかーん!と目の間に表れたそのしるしに、目が点…。と、とりあえず夫に伝えねばと思い「陽性だったよー」と動揺を隠しながら夫の元へ。
検査薬を見せると、「まじでー!やったー!ありがとう!!!!」と大喜び。目の奥がうるんでいて、心から喜んでいることがわかります。そこでやっと私の中にも嬉しい気持ちが溢れ、人生で初めて嬉しくて声をあげて泣く、という経験をしました。そのあとはこれからどんな生活になるのだろう、と幸せな妄想の話ばかりしていたように思います。偶然結婚記念日に、ちょっといいホテルの部屋でこんな時間を味わえたのは、とてもラッキーなことでした。
誰に伝える?伝えない?妊娠がわかって考えたこと
陽性反応が出たことで、舞い上がっていた私たち。「安定期に入るまでは人には言わないほうがいい」ということはわかっていましたが、どうしても誰かに言いたい気持ちを抑えきれず、私の友人と夫の友人一人ずつに報告の電話をかけました。このあと重いつわりに悩まされますが、報告した友人に、気が滅入りそうなとき話を聞いてもらうことができたので助かりました。
両親には、何かあったとき心配するだろうからまだ言わないでおこう、と思ったのですが、年末年始に帰省することになっており、つわりの状態が隠せるものではなかったので結局報告することに。仕事は何ヶ月も病気で休業していたため、特に迷うこともなく辞める決断をしました。
次の日、ホテルをチェックアウトするとその足でまずかかりつけの病院へ。病気がありながら妊娠したことで少し心配もあったのですが、先生が「おめでとうございます」と言ってくれ、とても嬉しかったのを覚えています。つわりが始まる前に食べておこう!と、なぜか帰り道にはラーメン屋さんに寄って、とんこつラーメンを食べて帰りました。
検査薬を使った日が妊娠生活の第一歩
検査薬を使って、陽性反応がで出たときの高揚した気持ちは今でも忘れません。あとになって振り返ると、陽性反応が出た瞬間が、マタニティライフのはじめの1ページになります。私の場合は偶然でしたが、せっかくなら思い出に残るシチュエーションで検査してみるのもいいかもしれませんね。
担当ライター