第6回『骨格診断ファッションコンサルタント 榮 静江さん』
広島で輝くママへのインタビュー、今回は骨格診断ファッションコンサルタント、エステ理論講師をされている榮静江さんにお話を伺いました。
「骨格診断」とは、身体の質感やラインの特徴から、自身の体型を一番美しく見せてくれるファッションを導き出すメソッドのこと。
そんな骨格診断を仕事として、日々たくさんの人たちの魅力を引き出している榮さんに、女性として、母として大切にしていることをお伺いしました。
みんなが光り輝くお手伝いをしたい
榮さんの第一印象は「真っ直ぐな女性」。
インタビューの間、常に姿勢や所作が美しく、思わずこちらの姿勢も正してしまったほど。
また、ひとつひとつの言葉を丁寧に選び、話してくださる姿に誠実なお人柄を感じました。
「外見と内面、どちらも真っ直ぐ美しい女性だな」と思わず見とれてしまったのです。
それもそのはず、榮さんの職業は「骨格診断」に基づいて、人々に「似合うスタイル」を提案し、より魅力的になれるよう導く「骨格診断ファッションコンサルタント」なのです。
どうして榮さんはこの道を選んだのでしょうか。
実は、もともとはエステティシャンとして働いていた榮さん。
「エステの技術だけでなく、知識も身に付けたい」という思いから、エステ理論講師のディレクターの職に就きます。
その後、結婚、妊娠を機に一度退職して女児を出産。
お子さんが1歳半のときに、週に1度だけ、職業訓練校にてエステ理論の講師として講義を行うように。
そしてお子さんが幼稚園に入園した頃に、「骨格診断」と出会います。
「初めて『骨格診断』に出会ったときは、とても衝撃でした。だって、『似合うファッション、似合わないファッション』って感覚的なものだと思っていたのに…。そこに理論があるなんて！これは絶対に知っておくべきだ！そう思って、色々な資料を熟読しました」
「でも、すぐに行動に移したわけではなくて…。1年くらい、広島で骨格診断の講座を開いている方のブログを読んでは、『講座を受けたいな…でもな…』と悩んでいたんです。
そうこうするうちに、その方がご主人の仕事の都合で東京へと引っ越してしまったんです」
しかし、これが榮さんの転機となります。
「もう受けられない、と思ったらどうしても受けたくなって…思い切って東京へとその方の講座を受けに行ったんです。
月に1回、預かり保育を利用して東京へ講座を受けに行く生活を半年続けました」
いくら日帰りとはいえ、どうしても帰りが遅くなってしまうことも。ご主人は仕事が忙しく、とてもじゃないけど子どもを見てもらうことは難しい。
そこで榮さんは、帰りが遅くなるときは、友人や竹原市に住むお母様にお子さんのお世話を依頼したのだそうです。
「それまでは、『周りの人に協力してもらうなんてとんでもない、自分ひとりで子育てはするもの』と思っていたんですが、自分の強い目標のためなら周りにお願いしてもいいんだ、できるんだ、って思えたんです。
それまで私は、周りに協力をお願いしてはいけない、と思うことで『できない言い訳』を作っていたのかも知れません」
とにかく働くママは「自分が頑張らなきゃ」「自分ひとりで何とかしなきゃ」と肩に力が入ってしまいがち。
でも、もっと素直に気軽に周りに助けを求めてもいいんだな…、榮さんの優しい笑顔を見るとそう思えました。
周りの協力と榮さんの強い意志の元、「骨格診断ファッションコンサルタント：榮静江さん」が誕生。
それと同時に榮さんはSNSをスタートさせます。モニター募集から初めて、徐々にお客を増やしていきます。
現在、榮さんのもとに訪れる人は、20～60代と年齢層はバラバラ。
「でも、皆さん『どうしたら今よりも素敵になれるのか』という思いを抱いている…という共通点があるんです。そこに私がアイデアを出す、といった感じですね」
「ナチュラル、ウェーブ、ストレート」。この言葉を聞くと、みなさん「ヘアスタイルの話かな？」と思ってしまうはず。
実はこれ、骨格タイプのお話し。この3タイプから、その人がどのタイプなのかを診断し、その結果を元に似合う素材やデザインを提案していく、それが骨格診断なのです。
「ちょっとしたコツで、人は素敵になれるんです。ただ、みんなそのコツを知らないだけ。
骨格診断で、その『ちょっとしたコツ』を皆さんに伝えていきたい。
特に女性って、少し磨くだけで光り輝くんです。その輝きのお手伝いをしたい…そんな風に思っていますね」
榮さんはそう話してくださいました。
「似合わない、間違った選択をしてしまうことへの不安…その不安を解消できたら嬉しいですよね」
また、榮さんが大切にしていることは、その人のもつ個性を大切にすること。
「例えば、『あなたはストレートタイプだから、このアイテムを着てこちらを付けてください』と着るものやアクセサリーをこちらで指定するのではなく、あなたはストレートタイプなので、こんな感じのアイテムを取り入れてみてください』と提案したうえで、ご本人に着たいものをチョイスしてもらうようにしています。その人らしさを大切にしながら、さらに隠れた魅力を引きだせるようなアドバイスを心がけています」
また、榮さんは女性だけでなく男性へのコンサルティングも行っています。
「スーツは、男性にとっての戦闘服。似合うスーツを着ることで自信がついて、営業成績アップにつながることもあるんです」
似合う服を着ることで、魅力が増す。魅力が増すことで出会う人も変わり、人生も変わる…。
そんなお客様の喜びが仕事の原動力になっている、とほほえむ榮さん。
「お客様が目に見えて素敵になり、表情も明るくなるのを目の当たりにできることが本当に嬉しい。お客様の喜びが、私の仕事のモチベーションになっているんです」
無理に両立させなくてもいい
現在榮さんは、骨格診断ファッションコンサルタントとしてお客様にコンサルティングを行うほか、コンサルタントの養成講座を開講したり、企業のイベントに呼ばれたり…とめまぐるしい活躍をされています。
そしてもうひとつ、小学2年生の女の子のママの顔。
忙しい毎日、いったいどのようなスタンスでお仕事をされているのか気になったので聞いてみました。
「仕事に対するスタンスは子どもを産む前と産んだ後、まったく変わっていません。変わったのはやり方、かな。
仕事と子育てでは、子育てに重きを置きたい、というのが私の考え方なので、子どもが学校に行っている間に仕事を行うようにしています」
とはいえ、思い通りにならないこともしばしば
「特に厄介なのが、警報。警報がなってしまうと娘の学校が休校になるので…」
これこそ働くママあるある！私も急な警報で、その日の予定が台無しに…という経験は何度もあります。
天候と病気、これこそ働くママの敵、といえるのかも？
現在榮さんは、自宅にお客様を招いてコンサルティングをされています。
「学校の関係で、娘が在宅していることもあります、とお客様には事前に了承を得ていますが…。やはり、こっちが娘のことが気になってしまいますよね」
ときには自分へのハードルを低くすることも大切、と榮さん。
「最初から『仕事と子育て、どちらも上手に両立させよう！』なんて意気込んじゃうと、それがストレスになってしまう。
『私は両立なんて器用なことできないから仕方ないや』っていう諦めも、大切なんじゃないかな」
人生は白黒つけない方が面白い
さて、ここで、母親として妻としての榮さんについて…少し伺ってみました。
榮さんのご主人は広島ホームテレビのアナウンサー、榮真樹さん。広島の夕方の顔として活躍されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか？
「主人は忙しいので、子育てを協力して行うことは難しいです。だから、『私のやり方に口を出さないこと』これが一番の協力ですね（笑）
だって、口を出されたら、『じゃあやってよ』ってなっちゃうから。
後は、思っていることはちゃんと伝えること。『察してよ』っていう態度は絶対にお互いのためにならない。私たちは言葉で伝えあうことを大切にしています」
時間が合えば娘さんとご主人のイベントを見に行くことも多い、という榮さん。
お互いの考え方や価値観を尊重し合っている、素敵なご夫婦。
自分らしさを大切にする夫婦の絆は、とても固く強いものなんだな、と思わずにはいられません。
さらに、榮さんが娘さんに抱いている想いも伺ってみました。
「娘には、結構口うるさい厳しい母親かもしれません（笑）。でもそれは、娘に社会に出たときに、周りに流されない、強いメンタルを持ってほしいから。
『自分軸』がしっかりしている大人になってほしい、と思っているんです。そうすれば、たいていのことは乗り越えられる。
そのうえで、他人の気持ちに寄りそえる『剛柔合わせもつ』女性に成長して欲しい、と考えています」
あともうひとつ、と榮さんは続けます。
「あまり、『これは良い、あれはダメ』と白黒ジャッジするような大人にはなってほしくないですね。物事を多角的に見ることができるほうが、人生面白いじゃないですか」
ここからは、気になる1問1答を…
１日のスケジュールを教えてください
休日のスケジュールを教えてください
「夫婦ともにお休みのときは、主人が知り合いからレンタルしている畑に家族で行って野菜を育てています。」
ご家族で畑仕事ってなんだか意外…と思われた方も多いのでは？でも、そんな親しみやすい一面も、榮さんの魅力。
また、お友達とは、街中へお出かけしたり、ドライブに行ったりすることも多いようです。
親子コーディネートのポイントは？
続いて、皆さんがもっとも知りたいであろうこと、親子コーデのポイントについて聞いて見ました。
「色を揃えること。アイテムじゃなく、色を揃えれば、家族3人、似たテイストのコーディネートができるので。」
そんな榮さんのお気に入りの子供服ブランドはH＆M。プチプラコーデを楽しまれることが多いようです。
日々、女性として気を付けていること
「言葉使いと姿勢は、普段から意識しています。特に、仕事柄、資料の説明をする際などに指先はよく見られるので、指先の乾燥対策に、ハンドクリームもこまめに塗るようにしていますね。
後は感謝の気持ちを忘れないこと。『してもらって当り前』ということは何一つない、と常に自分に言い聞かせています」
自分へのご褒美は？
自分へのご褒美は、ものではなく時間だ、語る榮さん。
「友人と電話することが楽しいですね。後は美味しいものを食べに行った時や、お布団に入る瞬間が幸せです（笑）」
広島おすすめショップは？
福屋八丁堀店屋上の「アンダーザスカイ」。屋外のポーチにはテントがあったりして雰囲気が良いので好きです。
夫婦円満の秘訣は？
ルールを決めないこと、気にしないこと、ですね。主人は仕事で帰りが遅くなることもしょっちゅう。
それも「当り前のこと」として受け入れることで、不満が生まれることはありません。
広島で子育てするママへのメッセージ
「頑張らなくていい」、です。
どうしても「母親として…」って頑張ってしまうし、自分を殺してしまう瞬間もたくさんあると思います。
でも、子どもって、母親が笑顔でいてくれることが嬉しいんです。
だから、あまり頑張らないで、自分が笑顔になれることを優先してもいいんだよ、って伝えたいですね。
言葉や所作がとても優雅で美しい榮さん。きっとここに至るまで、さまざまな困難もあったはず。
でも、まったくそれを感じさせない強さとしなやかさ…女性として、母として憧れずにはいられません。
「日々一生懸命、でも、頑張りすぎずリラックスして」。これこそが、榮さんの美しさの秘訣なのかもしれませんね。
榮さん♡この度はインタビュー企画にご協力頂きまして、本当にありがとうございました！
pikabu編集部、一同
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