痛いのは産むときだけじゃない!?出産にまつわる「痛み」のお話あれこれ
お母さんが赤ちゃんを産むときに「痛い」思いをするのは有名な話ですが、私は三兄弟のお産で出産後にもいろんな痛みを経験しました。三人三様に味わった、さまざまな産後の痛み…お産は何回しても慣れるものではありません。今回は、私の経験した出産にまつわる三通りの痛みエピソードをご紹介します。
産後のこんな痛み、聞いてないよ!三兄弟の産後の痛みエピソード
出産の痛みは、「鼻からスイカが出るような痛み」や「生理痛の〇倍の痛み」のようによく例えられますが、痛いのは出産中だけではありませんよね。初めての出産では、陣痛の痛みに悶絶し、赤ちゃんが生まれたあとも予想していなかった痛みに苦しみました。その後、次男三男の出産でも、初めての産後の痛みを経験しました。毎回のお産が違うように、産後の痛みもさまざま。三兄弟の産後の痛みと、痛みを乗り越えた方法を綴ります。
【長男の出産後】会陰切開後の傷跡が痛すぎる!
3300gで生まれた長男は、頭が大きめでなかなか出てこず、最後は吸引分娩で生まれてきました。初めてのお産だったからか、会陰が裂け縫合してもらい、出血量が多かったこともあり横になったまま半日過ごしました。興奮もあってそのときは産後の痛みをあまり感じなかった…のですが!
予想外の痛みは、食事をとろうと椅子に座ろうとしたときに訪れました。出産で裂けた会陰が痛すぎて痛すぎて、椅子に座れないのです。会陰のこんな痛みは、人生ではじめてでした。痔のときに座る円座クッションを借りてなんとか座れたものの、会陰がズキンズキンと痛むため体重をお尻にかけて座ることはできません。足に力を入れ、腰を浮かすように円座クッションに座って食事をとったのは忘れられない思い出です。
さらに夜には、眠れないほどの会陰の痛みでナースコールを押し、看護師さんに座薬を入れてもらいました。座薬を入れるなんて何年ぶりの経験でしょう…!出産が終わったら痛みもなくなると思っていた私は、産後の予想外の会陰の痛みに苦しみながら、入院生活を送ったのでした。
ちなみに、1週間後の退院時には会陰の痛みもなくなり、椅子に座れるほどに回復!入院中の痛さは円座クッションを自宅にも購入しようか検討するほどでしたが、その必要はありませんでした。しかし、産後の入院中にあって良かったアイテムNo.1は、私の会陰の痛みを和らげてくれた円座クッションに違いありません。円座クッションよ、あのときはありがとう!
【次男の出産後】授乳中の後陣痛が痛すぎる!
長男の出産から2年、次男が生まれました。次男の出産では、裂けた会陰の痛みはそれほど感じず、円座クッションがなくても椅子に座れました。あぁ良かった!椅子に座れるってすばらしい!そう喜びをかみしめていたのもつかの間。
予想外の痛みは、授乳時に訪れました。次男が乳首に吸い付くと、お腹に激痛が走るのです。その痛みは、まさに出産で味わったばかりの陣痛のような痛み。長男のときには経験しなかった、産後の子宮収縮「後陣痛」でした。
あわててネットで検索すると、一人目よりも二人目の出産時の方が、後陣痛はつらいこともあるという記述が!授乳の刺激で子宮が収縮し、元の大きさに戻ろうとしていることは理解しましたが、授乳のたびにお腹が痛むのでたまりません(涙)あんなに授乳するのが怖いと思ったのは、初めての経験でした。
その後、医師に痛み止めの薬を処方してもらい、休み休み授乳することで痛みを克服。授乳中、お腹に痛みが走るたびに乳首から離されて泣き、お腹のすいた次男がかわいそうだったのを覚えています。次男よ、あのときは本当にごめん…!
【三男の出産後】出産翌日、まさかの会陰再縫合が痛すぎる!
三男の出産は、陣痛開始から3時間のスピード出産だったこともあり、今までの出産で一番楽だった!と、喜んでいた私。しかし、産後の予想外の痛みは、やっぱり訪れてしまったのです。
出産翌日、朝の検診で内診台に乗り会陰の傷をチェックしてもらっているとき、医師の口から聞き捨てならない言葉が。
「ん?縫合の糸が切れているぞ」
「もう一回縫わなきゃいけないな~」
糸が切れた!?もう一回縫う!?!?
まさかの展開に、私の頭の中は真っ白!
この後、内診台に乗ったまま、麻酔の注射を打たれ会陰を縫合する展開に…(涙)
産後の興奮の中で縫われる会陰縫合とは違い、リラックスして迎えた出産翌朝の会陰縫合は痛いのなんの。いつもは厳しいことで有名な医師も、このときばかりは「これは痛いわな~」と優しい言葉をかけてくれました。
三人目の出産で、まさかの二度の会陰縫合を経験するとは、夢にも思っていませんでした。あぁ、出産は予定通りにはいかないのね。人生と同じように出産も、いろんなことがあるようです。
愛おしい我が子の寝顔に痛みも吹き飛ぶ
三人三様の痛みを経験した私の出産ですが、そんな一時的な痛みエピソードも過ぎてしまえば笑い話。生まれてきたかわいい我が子の寝顔を見れば、心からこみあげてくるのは笑みばかり。現在第四子を妊娠中の私、次の出産ではどんな産後の痛みが訪れるのか…知る由もありません(笑)
担当ライター