子供の自己肯定感どう高める?プロ直伝の声かけで母親の悩みが解消

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広島市佐伯区にある『わくわく創造アトリエ 広島五日市プレイルーム』の田上先生は、20年以上幼児教育に携わってきた保育のプロ。現在はアトリエ活動を通して、子供たちの可能性を引き出すサポートをしています。そんな田上先生に、子供の自己肯定感を高めるために必要なことを教えてもらいました。育児に悩んでいるママも、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。

※今回は田上先生からのアドバイスをご紹介する記事です。造形教室の様子を知りたい方は、こちらをご覧ください!

私の育児これでいい?うまくいかないことだらけ!

ダメだとわかっているのにイライラしちゃう

ついキツイ口調で怒っちゃったり、ガミガミ口出ししちゃったり。わが子の寝顔を見ながら「言い過ぎたかな」と反省ばかり。このような経験をしてきたママは、たくさんいるのではないでしょうか。

私もそのひとりで「よくイライラしてしまうんですが…」と、田上先生に相談してみることに。
すると先生は、とてもあたたかい言葉をかけてくれました。

「ママだって人間だから、ついイライラしちゃうこともありますよね。それを思い悩むより、大人だって失敗するってことを見せるチャンスに変えてみましょうよ!もちろん暴力はダメだけど、もし言い過ぎたと思ったら、子供に『さっきはママも悪かったね、失敗しちゃった。ごめんね』と素直に謝ってみてください」

私ってダメな母親だな…と落ち込むようなできごとも、ポジティブ転換できるなんて!
「常に完璧なママでいなければ」というプレッシャーがなくなれば、気持ちも軽くなりますね。
大人が“失敗を反省して次の行動につなげる姿”を見せることで、子供は失敗を恐れずに挑戦できるようにもなるそうです。

田上先生はさらに

「ガミガミ言ってしまうことって、たいてい親自身がこれまで困ってきたことなんですよ。この子は何度怒られても懲りないと感じるのは、おそらくそのことが原因で困った経験がまだないから。自分で失敗すれば学びますよ」

と教えてくれました。

風邪を引かないように早く服を着せよう、おもちゃを踏んでケガをしないようになど、母親は自分の知識と経験から“わが子が失敗をしないように”と先回りしてしまうもの。
しかし私たち大人だって、自分が困っていないことに対して「こうしたほうがいいよ!」と周囲に言われても、心に響かないとは思いませんか?それが怒ったような口調で言われると、なおさらですよね。

ママに余裕があるときは、あえて口を出さずに失敗するところまで見届けてみるのもいいかも!母親の役割は子供の失敗を防ぐことではなく、失敗したときにどう対処するかを考えられるようにしてあげることなんですね。

子供の自己肯定感を高めるには?

最近よく「子供の自己肯定感を高めてあげよう」というフレーズを耳にします。しかし私は自分の育児に自信もなく、自己肯定感を高めるような言葉がけができているとは、とても思えません。
思い切って田上先生に、子供の自己肯定感を高める方法も聞いてみました。

「結果でなく過程を褒めてあげたり、『あなたがいて幸せ』と子供の存在自体を認めてあげたりするといいですよ。ただ大切なのは、言葉じゃないことが7割。子供の自己肯定感を高めるのは、ママの笑顔や夫婦仲のよさが一番です」

「子供の自己肯定感を高める」なんて難しく聞こえますが、その方法は意外と単純で驚きました!
前回の記事でも紹介した“過程を褒める”ことが、自己肯定感にもつながっていくんですね。

私の心にグサッと刺さったのは、「夫婦がケンカをしていると子供は自分を否定してしまう」という先生の言葉でした。
しかし、家事・育児にあまり協力的ではない夫にイライラしないなんて、ちょっと厳しいかも!冗談混じりで先生に問いかけてみると、

「怒っても、なにも解決しないんです。食べたお皿が置きっぱなしでも、気付いた人が下げれば解決。そこに不満を抱くのは『私のほうが忙しい』など損得勘定をしているからなんです。『腹が立ったとしても、大人なんだから自分の機嫌ぐらい自分で取ろう。人に機嫌を取ってもらうようではだめ』という考え方もあります」

とのアドバイスが。

わが家もそうでしたが、

パパが家事に協力してくれない→ママは「何度も言っているのに」とイライラ→パパは怒っている理由を察してくれない→ママはイライラを蓄積

これを繰り返している家庭は多いのではないでしょうか。

それよりも、どうすれば自分がイライラしないのか解決策を探すほうがよっぽど意味がありますよね。夫に対するイライラを落ち着かせるのも、自分の考え方次第なのかもしれません。

ついテレビを見せちゃう

最後に、ダメだとわかっているのにテレビを見せすぎちゃう!という悩みにもアドバイスをもらいました。
子供が長時間テレビを見ていると、私は「こんなに長いストーリーを最後まで見れるなんて、実はすごい集中力があるのでは!?」と自分に言い聞かせて罪悪感を薄めたくなるのですが、田上先生によると、それは思考が止まっているからなんだそうです。

「実は“バラエティ番組を家族で見て笑い合う”というのも、けっこういい時間なんです。ただ幼児期は、やっぱりなるべく見せないほうがいいかもしれません。幼児期はリアルな体験が必要です」

先生は、栗拾いを例に説明してくれました。
栗拾いの様子をテレビで見ると、栗の色や形、周囲の音など、視覚と聴覚からの情報が得られますよね。実体験になると、においやイガイガの痛みといった、嗅覚や触覚などの情報もプラスで得られるそう。幼児期はなるべく外に出て、五感を磨きたいですね。

しかし田上先生は長年たくさんの親子を見てきただけあって、母親の気持ちもわかってくれています。

「ワンオペで頑張っているママは、テレビの力を借りないと、ごはんを作る時間がないこともありますよね。完全に排除して!というわけではなく、うまく使ってください。子供がしつこく見たがって困るときは、テレビに代わる楽しいことを用意してあげるといいかも。単に『ダメ』と制限するだけでは、子供もツライかもしれません」

と教えてくれましたよ。
前回の記事で田上先生は“好きなことをひとつ見つけて、とことんやればいい!”とアドバイスをくれました。夢中で取り組めることが見つかっていると、テレビ対策にもつながるようですね。

プロの話をゆっくり聞ける貴重なチャンス!

個人差はあるでしょうが、わが家は“田上先生メソッド”を実践するようになって変化が見えはじめました。
苦手なことには目を背けがちだった子供が、自分から「やってみる」と挑戦するように!さらに夫も家事を手伝ってくれるようになり、家族に笑顔の時間が増えました。

この田上先生の考え方は、わくわく創造アトリエ創設者和久洋三先生から学んだそうです。私たちが和久洋三先生と直接お話する機会はなかなかありませんが、なんと12月1日に広島で講演会を行う予定があるんだとか!

子育てに悩んでいる、子供が心配、子供の本質を知りたいママに、とってもおすすめ。
「悩みはたくさんあるけれど、どうすれば現状を変えられるんだろう」と思っているなら、ぜひ和久洋三先生のお話を聞きに行ってみてくださいね。

講演会がきっかけになるかも!

子育ても家庭の雰囲気も、自分がカギを握っている!そう考えると責任の大きさに怖くなってしまいそうですね。しかし“自分次第で親子関係・夫婦関係をもっとよくできる”と思うと、前向きになれると思いませんか?育児をする時間は、きっと過ぎてみればあっという間。貴重な時間をずっと悩んで過ごすよりも、できることからはじめてみましょう。

わくわく創造アトリエ 広島五日市プレイルーム

住所

〒731-5124 広島市佐伯区皆賀2丁目2-31

電話番号

082-533-7571

HP

https://atorie-itsukaichi.jimdofree.com/

駐車場

4台(講演会当日は30台まで駐車可能)

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担当ライター

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