面倒見の良い「オカン系男子」な夫。イクメンだが子育てにおいて愛はいつも一方通行!?
私の夫は超がつくほど子煩悩。生活力も抜群で家事も得意なオカン系男子。ですが子育てにおいてはなかなか戦力になってもらえません。それは娘が夫に対して塩過ぎる態度をとるからなのですが…。今回は娘に冷たくされる夫の、子育てに奮闘する様子をお伝えします。
オカン系男子な夫の生態
私の夫は面倒見が良くて家事のできるオカン系男子です。そして私とは違い細かいところを気にするタイプ。休みの日は気付くと、洗濯機のごみ取りフィルターや、トイレの窓枠を綺麗にしていたり、お弁当箱のゴムパッキンを酸素系漂白剤に漬け置きしていたり、「カビ防止になるんだからこまめにやってよ~」と言いながらお風呂場に線香を焚いていたりします。私は調味料や化粧水のフタが閉められないような大雑把なタイプなので、いつも怒られてばかり。何気なく足を投げ出してくつろいでいると「爪伸びてるじゃん、切ってあげよう」と私の足の爪を切ってくれたときはさすがに笑ってしまいました。
そんな生活力抜群のオカン系な夫は、自分だって小さかった、保育園児時代から赤ちゃんが好きで、なんと反抗期真っ最中の中2のときから子どもが欲しいと思っていたんだとか。 私と夫が24歳のときに、一人目となる長女を妊娠したのですが、娘がお腹の中にいるときからずっと「可愛い」を連呼。生まれてからも「可愛い」と一日何百回言うのだろうか、とカウントしたくなるほど可愛がってくれました。もちろんお風呂もオムツ替えも、授乳以外はなんでも積極的に子育てに参加してくれました。
愛情表現はいつもからまわり!?娘からも妻からも邪険に扱われ…
そんな「ザ・子煩悩」な夫ですが、なぜか娘からは塩対応。長女は赤ちゃんのころから「パパ嫌」が激しく「だれもが一回は通る道だからそのうち終わるよ~」といろいろな人から言われたものの、もうすぐ3歳になる今でもパパ嫌期真っ最中です。
どんな具合かというと、お風呂や着替え、歯磨き、トイレなどどんなことでも絶対に夫とはしません。めげずに毎日夫が誘いますが「だめ!ママがいい!」以外の返事を聞いたことがないほど。夫がだっこしただけで大泣きしたことも何度もあります。私と娘がぎゅうぎゅうしているところに「パパも入れて」と来ようもんなら、「あっちいって!」とひっかかれ、殴られ、蹴られ…。「パパと寝ようよ」と言えば「パパはあっちの布団で寝て!ママと寝るんだもん!」と返され、「パパと手つなごう」と言うと振りほどかれ、「ママにあげるね!」とお菓子を私にくれているところへ夫が来ると「パパはだめ!パパのはなーい!」と追い払われ…。ああ、書いているとものすごく可哀想。しかし普段の私は「もう!パパがおっても何もできんし全然役に立たんじゃん!おってくれてもなーんも意味ないじゃん!(忠実に広島弁で失礼します)」くらい言ってしまっているような…。ああ、本格的に可哀想になってきましたね。
なんとか立場を築きたい夫の作戦とは
普段は強靭なハートを持つ夫ですが、愛する娘から避けられ続け、さすがにしょんぼりしている様子。そりゃこんなにひどい塩対応をされればだれだって傷つきますよね。こっそり観察していると、夫なりに娘から慕われるために作戦を立てているようです。
娘が悪いことをしたときに私の隣で私の真似をして叱り、威厳を持つ作戦。 →「同じこと二人が言う必要ないやろ?!私が怒ってるときはフォローに回ってよ!」と私から怒られ失敗。
「パパとお風呂入るか、一人で入るかどっちがいい?」と二択にして子どもを誘導する作戦。 →「ママとがいい」と即答。全く騙されず失敗。
遊びで場を盛り上げて、いけそうな雰囲気になったところで「じゃあお風呂と歯磨きはママにしてもらって、ねんねだけパパとしよっか」と交渉する作戦。 →「ぜーんぶママとがいい。」と即答。急に真顔に戻って失敗。
「二人っきりで特別にデートしようよ」と、子どもが好きな「特別感」を演出し、おでかけに誘う作戦。 →断られるか受け入れてもらえるか半々というところ。ただしデートしたところで帰ってきたらまた塩対応に戻るので効果は微妙。
「パパとちゅーしたらこのアイスあげる!」などと物で釣る作戦。 →物につられて心のないちゅーを高速で済ませる長女。これでいいのか…?!
まだまだありそうですが、とにかく効果てきめん!という作戦は今のところ現れていない様子。長女が2歳をすぎたころ、次女が誕生したのですが、出産前から「パパは次女ちゃん担当になってもらおう」という作戦を立ててきました。次女は現在6ヶ月。なんと、すでにパパがだっこすると泣きだすことが続いています…。「うそやろ!?もうきた!?次女ちゃんも~?(泣)」と夫はかなりハートブレイクな様子。ここまでくると夫に何か問題がありそうですが、夫は子どもと遊ぶのがとても上手く笑わせるのも得意。感情で怒ることもなく優しいし、子どもにはモテるタイプなのです。原因もわからないし私にできることは、ただ夫の健闘ぶりをそっと見守ることぐらいかな、と思っています(笑)。いつか夫の努力が報われる日がきますように。
愛はしっかり伝わっているはず
かなりドライな対応をしてしまう長女ですが、きっと夫の愛は十分に伝わっているのだと思います。むしろ、「何をやってもパパは自分を愛してくれている」という確かな自信があるからこその行動なのかもしれませんね。
担当ライター