子育てを丸投げしていた夫が、数年後プチイクメンに!
「家事・育児は嫁の仕事!」と断言するザ・九州男児だった夫。
第一子が誕生した頃はすべて私に丸投げだった夫が、イクメンとまでは言えなくとも「プチイクメン」にまで成長した我が家の体験記です!
夫はザ・九州男児
結婚した夫は九州出身。結婚前は気になったことがなかったのですが、結婚後同じ家庭内で暮らしてみると、実は「ザ・九州男児」な思考の持ち主ということが判明したのです!
夫は「家のことは嫁の仕事」というスタンスで、私がちょっと家事をお願いしただけでも「なんで俺がやらなくちゃいけないの?」という反応が基本。家のことや育児に協力的な「イクメン」という言葉をよく聞く昨今、「俺についてこい!」な九州男児タイプの夫はむしろ珍しく感じたものでした。
そして実際に我が家に第一子が生まれたことで、私の「イクメン」への憧れは粉々に砕け散ることになります。
妊娠・出産・産後の家事や子育てはノータッチ!
第一子を妊娠している中でも、夫の「家のことは嫁の仕事」というスタンスはまったく変わりませんでした。つわりでしんどいときでも、「大変だねー」と言いつつどこか他人事。妊娠後期になりお腹が重く、立ったり座ったりという動作すら大変な時期でも、自分はソファに寝転がりながら「ビール持ってきて」と言う始末でした。
子どもが産まれてからも、子どもをかわいがることはあってもお世話を焼くことは基本しません。子どものオムツを替えたのも数回だったのではないかと思います。渋々オムツを替えるときも、前回教えたことをさっぱり忘れて「どっちが前?」と聞いてくるくらい。「イクメン」というものからはかけ離れた存在、それが我が家の夫でした。
溜まるストレスと発散法
初めての慣れない育児を手探り状態で必死にしていたこと、第一子が病弱で病院通いが大変だったこと、さらに周りの友達の旦那さんが家事や育児に協力的な人が多かったこともあり、「なんでうちの夫は気遣ってくれないんだろう?」とストレスを溜めていた私。その状況は、子どもが3歳になる頃まで続きました。
今思えば、自分中心に生活してきた九州男児の夫が急にイクメンになった方が不思議ですし、その頃は仕事も休みがなく、夫も余裕がなかったのだろうと推測できます。しかし私も同じように初めての育児で余裕がなく、夫への不満を募らせる日々を過ごしていたのです。だからといって、不満を旦那にぶつけることはしたくなかった私。ひたすらストレスを発散できる方法がないか探し、自分の中でバランスをとっていました。
当時の私のストレス発散法は、児童館を訪れること。住んでいた地域には児童館が点在しており、近隣の乳幼児が集まる憩いの場としてたくさんの親子が集っていました。同じくらいの年頃の子どもを持つママと交流を持つことで、「一人で育児をしている」という孤独感から解放されたような気分になったのを覚えています。そのときに子育ては、周りとの繋がりがとても大事なのだと実感しました。
ママ友と子どものことについて話したり、情報共有したり、ときには夫の愚痴を言ったりして日々のストレスを発散していました。
少しずつ変化していった夫
子どもが幼稚園へ入った頃、既に夫に子育てを期待することは諦めモードだった私。しかし徐々にですがその頃から夫に変化が見られるようになりました。自ら子どもを連れて出掛けるようになったのです!今まではどう世話をしたらいいのか分からないと言って、子どもと2人で過ごすことを避けていたのに!どういう心境の変化なのかと思ったら、「トイレなどを覚えて手がかからなくなってきたこと」、「言葉が遅めだった子どもがよく喋るようになり、会話が成り立つようになったこと」が大きかったようです。
子どもが5歳になる頃、第二子となる次男が誕生しました。すると夫は、長男を連れて2人きりで一泊旅行に!子どもとべったり2人きりで過ごす時間がなかった夫でしたが、それからは定期的に子どもを連れて出掛けることが多くなりました。
長男のときには考えられないことですが、オムツを替えたり、着替えさせたりと自主的ではないにしろ頼めば快く手伝ってくれるようになり、家のことも私が忙しいときは自主的にしてくれるようになりました。結婚したときの夫はどこへやら!というのが現在の夫の感想です。
イクメンへの道はまだまだ!今はプチイクメンな夫
結婚してから現在まで、約8年間。結婚当初は私も夫も、慣れないことの連続で精一杯だったのかもしれません。たくさんぶつかり合ってきたことで、やっと夫婦としても機能してきたと感じます。その中で、夫の「イクメン」としての一面も成長していったのだと思うのです。
我が家は次男が生まれてすぐの頃、転勤で広島に移住してきたのですが、そこで今までいなかった家族ぐるみの付き合いができる友だちができました。夫に初めてのパパ友ができたことで、イクメン度もさらに上がった気がします。私からのダメ出しや意見には反抗的ですが、パパ友からのダメ出しや意見は素直に聞けるご様子。長男がまだ小さい頃、子育ては周りとの繋がりがとても大事だと感じた私ですが、それは夫にも言えることだったのでしょう。
まだまだ「プチイクメン」な夫ですが、これから先れっきとした「イクメン」になることを期待しています!
時間がイクメンを育ててくれることもある
我が家の場合、夫をイクメンに育てようと私から特に何かしたわけではありません。しかし長い時間の中で徐々にイクメン化していくことは、子どもと関わり合う生活では珍しくもないのかもしれませんね。
担当ライター