出てこない?!妊娠後期も後期!42週0日まで出てこなかった息子
息子は妊娠後期も後期!42週0日というお腹の中で待てるギリギリまで出てきませんでした。結局自分で出てくる気にならなかったらしく、促進剤で陣痛を誘発することに。「もう出てくるかも」と思うようになって1ヶ月。私の気持ちの変化と周囲の対応についての体験談です。
予定日は7月20日!妊娠後期は毎日ドキドキ
第一子となる息子の妊娠が分かったのは、寒くなってきた11月のことでした。初期には分からなかった予定日も、3回目の検診で「予定日は7月20日ですね」と医師から言われ、ついに確定!いよいよそこに向け、初めての出産準備を始めることとなったのです。
7月に入り高まる緊張
私の妊娠生活は至って順調でした。思い当たるのはマイナートラブルぐらいです。
例えば、妊娠後期に入ると同時に夏を迎え、毎日暑くて暑くて扇風機を浴び続けたり、かき氷を食べまくったりしていたのですが、それがどうやら貧血の症状が原因だった!ということや、足のむくみがひどくなったぐらいでしょうか。基本的に妊娠生活は順調そのもの。ほとんど問題なく予定日のある7月を迎えます。
予定日は20日でしたが、毎日「もしかしたら今日かも、明日かも」と思いながらの生活。10日頃からは「いつでも来い!」という心境になっていました。
予定日を過ぎても音沙汰なし!近づく主人の出張
年に1回の出張と出産が重なる?!
「いつでも来い!」と思い続けて20日あまり…。空振りの毎日が続きます。なんだか毎日身構えるのも疲れてきました。
何より困ったのが、主人の出張が近づいてきていること。主人は仕事柄、年に1回程度しか泊りがけの出張はありません。しかし、その“年に1回”の泊りがけ出張がよりにもよって7月23~25日。何となく「予定日より早く産まれるものだ」という思いが主人にも私にも、主人の職場の人にもあり、なかなか産まれない状態にヤキモキしていました。
産婦人科の先生は「赤ちゃんは自分で産まれたい日を選んで来るから、そういう日は出てこないもんだよ」なんてのんきなことを言いますが、出産という一大イベントに主人が参加しないかもしれない、という状況に不安が募ります。初めての出産という、わけの分からない不安感や焦りに押しつぶされそうな私にとって、精神安定剤である主人がいない、ということは非常に大きなことだったのです。
届かない電波
ついに産まれないまま出張の日を迎えてしまいました。私は近くの実家に帰り、職場の人には「産気づいたらすぐ帰すから!」と言ってもらい(私の元職場でもあります)、半泣きで送り出しました。
ポチポチと何ともないことをLINEで送りますが、夜まで一向につかない既読。「なに?何かあるかも、とか思わないわけ?」とイライラしていると、別の人の電話から主人が電話をかけてきました。
「ごめん!オレだけなんか圏外なんじゃわ!」
出張先は山でしたが、同じ携帯会社でもなぜか主人のスマホだけ圏外。このあまりの間の悪さにみんなびっくり。いざという時には上司の電話に連絡することになってしまいました。
検診が3日に1回、5000円?!
自腹検診は5,000円!
結局心配だった主人の出張期間中には何事もなく、さらに予定日も1週間過ぎてしまいました。
臨月になって週1回だった検診も、予定日を過ぎたら3日に1回となります。広島市の妊婦検診の補助券は14枚です。予定日を過ぎるとあっという間に補助券が底をついてしまいました。それからは毎回自腹検診!その額、約5000円…!思いもかけぬ出費に驚きを隠せませんでした。
しかし、こちらの思いなどどこ吹く風。お腹の中の赤ちゃんは相変わらず出てくる気配を見せません。おしるしもなければ、前駆陣痛らしいものもない。子宮口だって2cmくらいから進展なし。
たがが外れて増える体重
不安要素は検診料だけではありません。妊娠後期は体重増加が著しいと聞いてはいましたが、予想を上回る増量に頭を悩まされることとなったのです。
体重管理に厳しい先生だったので、検診時の体重には毎回気を配っていました。しかし、これまでの反動でしょうか?予定日を過ぎると「もう今晩産まれるかもしれないし」「しばらくゆっくりご飯もできないし」と考え、しっかり食べるように…。食べれば陣痛がくると言われた焼き肉を食べに行ってみたり、主人と一緒に友だちと食事をしたり、「今日が最後!」とばかりに食べ歩きました。
その結果、1ヶ月間隔以上もの体重増加を3日で記録してしまい、案の定先生から怒られてしまいます…。
周囲の人も聞くに聞けない状況に
みんな気にして私の出産の話題を避けるように…
予定日を1週間過ぎたあたりから周りのソワソワとは逆に、私は8月まで出てこない気がして腹が座ってきました。先生はまだ大丈夫って言うし、出てこないことはないだろうからもう好きにすれば、という心境です。
しかし周囲の心境は別だった様子。21日まで2日に1回のペースでLINEを送ってきていた義理のお父さんも、ぱったりと連絡をしてこなくなりました。きっとお義母さんから「送っちゃダメ!」と言われたんだろうなと思いおかしくなります。
主人の職場でも「今日も来ている…」と陰で話題になっていたそう。でもみんな直接主人に「まだなん?」とは聞きません。「来ているからまだなんだろう」とおもんぱかってくれていたようです。
産まれてないのに届くお祝い
そんな周囲に気を使わせながら、予定日を10日以上過ぎた8月1日。すっかり落ち着いてしまった私と赤ちゃんに、メロンとおもちゃが届きました。網目がキティちゃんになっているおいしそうなメロンです!
職場の人がお祝いとして用意をしてくれたものでした。予定日過ぎを指定したものの、それを上回る出て来なさ加減に、このままでは食べ頃を逃してしまう…と申し訳なさそうにプレゼントしてくださったのです。その姿にこっちが恐縮してしまいます…。
結局42週0日。促進剤で無事お目見え
みんな待っていた「産まれたよ!」
みんなをハラハラと待たせた挙句、結局息子がお出ましになったのは、42週0日の8月4日でした。前日の検診で先生から「もう明日には出そうね」と言われ、何ともないまま翌朝病院に向かい、促進剤を打って出産することになったのです。予定出産のようなものなので、主人もあらかじめ休みを取り、最初から最後まで付き添ってくれました。
産まれたことが伝わると、ウワーっとLINEやメールで連絡が。みんな産まれるまで連絡するのを待ってくれていたようです。予定日も1週間を越えると、なんだかアンタッチャブルな存在になってしまうようですね。
予定日を大幅に過ぎた出産を経験して
予定日はあくまでも予定日だとは分かっていながら、誰しもそこに向けて身構えてしまいますよね。私の場合は予定日までに、一方周囲の人は予定日以降にソワソワしてしまったようです。毎日ソワソワドキドキと、とても長い1ヶ月でした。
予定日は大幅に過ぎましたが、3200gほどのサイズで出てきてくれた息子。周囲に動じないのんびり屋さんかと思いきや、3歳が近づいてそんなにのんびり堂々とした子でもないようです(笑)現在第2子妊娠中。1人目が遅かったからこの子もどうせ遅いんじゃないの、と思っていましたが、「1人目は遅かったけど、2人目は予定日より1週間早く産まれた」という話も聞くにつれ、やはり今回も早くからソワソワドキドキしなければならないようです。
いつかは出てくる!焦るだけ損!
妊娠後期、さらに臨月を迎えると、今日か明日かと落ち着かない日々が続くと思います。でも、いつかは出てきます!赤ちゃんと先生を信じて、周囲の反応も楽しみながら妊婦生活をかみしめてください。
担当ライター