妊娠をアピールしたくなかった!マタニティマークを付けない選択
マタニティマークを付けるのか付けないのか。よく話題になるテーマです。私は1人目、2人目の妊娠時はマタニティマークを付けていました。3人目だけ付けていなかったのですが、なぜそうしたか、広島で暮らす私のエピソードを紹介したいと思います。
不妊に悩む友人の本音を聞かされる
筆者撮影
・1人目の妊娠は全てが初めて!あまり情報もない
私は1人目の妊娠時はマタニティマークを付けました。確か、母子手帳をもらいに行ったときに渡されたものだったと思います。その時の友人は学生時代からの友人ばかりで、みんな1人目の妊娠中、みんな同じようにマタニティマークを付けていました。
その時は、付けるか付けないかを考えることもなく、みんな付けるものだと思っていたのです。
周りも同じように1人目の妊娠中で、同じような情報量しか持ち合わせていませんでした。
・情報量が増える2人目の妊娠
子どもが生まれ、1歳の時に広島に引っ越したのですが、この頃は新しい友人を作ろうと色々なサークルなどに参加させてもらいました。その頃に2人目を妊娠し、そこで初めてマタニティマークを付けるか付けないか論争があることを知ります。新しくできた友人たちの会話の中で、付ける?付けない?という会話があったからです。
その時に聞かされた付けない理由に、「妊娠をアピールしているようだと、不快な思いをする人がいるらしいよ」ということでした。
確かに妊娠していることを周りの方に知ってもらうためのものだと思います。ですが、アピールして優越感に浸るようなものではありません。私は、赤ちゃんと自分の安全を守るために付ける、優越感に浸るためではない、と判断し、付けることにしました。
・不妊に悩む友人がこぼした本音
2人目の出産後、いつもはサークル仲間と多数で集まっていた時期ですが、1人の友人が子どもと一緒に我が家へ遊びに来てくれた日のこと。
実は2人目不妊で悩んでいると打ち明けられました。それまで、2人目が欲しいと言っているのを聞いたこともなかったです。周りがどんどん2人目を妊娠していく中、1人目はすぐに妊娠できたのになぜか2人目の妊娠ができない、不妊治療にも通っているとのこと。
自分だけが妊娠できないと焦る中、友人たちと集まるとマタニティマークが目につき、気持ちがふさいでしまうと打ち明けてくれました。その友人は、他の友人たちが自慢気にマタニティマークを付けているわけではないと分かっていました。自分も1人目のときは安全のために付けていた。けれども、不妊に悩む今の自分はマタニティマークを見ると気持ちがふさいでしまう。
その話を聞いた私は何もできません。マタニティマークを付ける他の友人にこの話をすることもできませんし、不妊に悩む友人も、マタニティマークを付けないで欲しいと言っているわけではないのです。ただただ、気持ちがふさいでしまうと。
マタニティマークを付けるか付けないか、解決しにくい問題だと直面しました。
そんなさなか3人目の妊娠
筆者撮影
2人目の育児も落ち着いてきたころ、3人目が欲しいと望んだ私は妊娠しました。いずれ周りにも分かることですが、不妊に悩む友人に打ち明けるのは勇気がいりました。
子どもたちが赤ちゃんの頃ほどは頻繁に会っていなかったので、久しぶりに会おう!と約束し、打ち明けることにしました。
安定期に入っていたのでランチに行くことに。私は恐る恐る、妊娠を伝えました。すると友人はすごく喜んでくれ、実は私も!と。予定日は私より一ケ月早いとのことでした。
友人は2人目不妊だけでなく、妊娠しても流産を繰り返していたそうです。また流産したら、と思うと慎重になり、なかなか打ち明けることができなかったそうです。けどそろそろ大丈夫だと思うから、と嬉しそうに報告してくれました。
マタニティマークを付けないという選択
筆者撮影
3人目の妊娠中、私は初めてマタニティマークを付けませんでした。不妊に悩む友人は同時に妊婦になっていたので、身近な友人の気持ちを心配する必要はなくなったのですが、マタニティマークを付けることで誰かが嫌な気持ちになる、ということを痛感していたからです。
誰かが嫌な気持ちになる以上に、マタニティマークを付けるメリットがあれば付けたかもしれません。ですが、私の場合は仕事をしていなかったので公共交通機関に乗って1人で移動するようなこともなく、1人で遠出するような機会もなかったので、付けなくてもいいかなと判断しました。これが、妊娠中も仕事を続けて、首都圏の満員電車に乗って通勤しているような状況であれば判断は違っていたかもしれません。
3人目だけ付けなかったマタニティマーク
1人目、2人目の妊娠時は付けてきたマタニティマークでしたが、3人目の時だけ付けずに過ごした、広島暮らしの筆者のエピソードをご紹介しました。生活環境などによって、マタニティマークを付けた方が安全に過ごせる場合もあるかと思います。それぞれが過ごす環境を考えて、判断するのがいいのでしょうね。
担当ライター