初めての子育てで4ヶ月間背中スイッチON!悩みや対処法、OFFボタンを見つけるまで
ママたちにとって、子育ては悩みの連続。正解がないからこそ、さまざまな課題に悩まされます。はじめての子育てで、私が1番最初に直面した悩みは「背中スイッチ」です。生後10日から生後4ヶ月の間、背中スイッチが発動していた娘。当時の状況や試した対処法、結果どのようにオフになったのかをご紹介します。
「赤ちゃんって布団で寝ないの?」はじめて知った背中スイッチという言葉
私は、広島市内で長女を出産しました。帝王切開で出産したため10日間の入院。病院は生後4~5日から母子同室になり、同じ部屋で過ごしていましたがスヤスヤとよく眠ってくれていました。退院をして実家に里帰りをすると、初孫うれしさに父と母は時間が許す限り抱っこをしてくれるのですが、日中は両親とも仕事のため、私と娘と2人きりの生活。そんな中、退院翌日から娘に変化がでてきたのです。朝授乳を終えてゲップをさせ、布団に寝かせると「うぇ~ん」と泣き出したのです。「あれ?量が足りなかったのかな?」と再び授乳をさせると、飲みはじめと同時に私の腕で眠る娘。そのまま布団に寝かすと「うぇ~ん」と泣き出します。「お腹がいっぱいになってないから眠れないのか」と勝手な解釈をしている私は、授乳をする、寝かす、娘が泣くというパターンを何度か繰り返し、やっと「布団で寝たくないのかな」と気づき、抱っこのまま過ごすことにしたのです。その状況をすぐにネットで調べ、そこではじめて「背中スイッチ」という言葉を知りました。「そのうちに治る」「10日でオフに」「生後1ヶ月で終わった」「全く治らない」「1歳でも背中スイッチがある」など、すぐに背中スイッチ問題が解決される人もいる中、1歳になるまで背中スイッチが続く人もいるようで、不安になったことを覚えています。「抱き癖がついてしまったのか」「母乳の量が足りてないのか」「何がいけないんだろう」と悩みは絶えませんでした。
背中スイッチと戦いながらの家事や日常生活
家事をしなくてもいい里帰り中は、常に抱っこでも何とかなりました。問題は家に帰ってからです。当時、主人は朝6時に家をでて夜22時前後に帰宅という生活。家事を頼ることも限界があったのです。今思えば、娘を少々泣かせておいても大丈夫だったのですが、当時の私にはそれができませんでした。娘の泣き声を聞くだけで焦ってしまい、トイレにも行けません。何度か数分泣かせたまま家事をしてみましたが、顔を真っ赤にして必死で泣く娘を見て心が痛み、私も泣きそうに。はじめての子育てでどうしたらいいのか、かなり悩みました。あのときの私と娘の生活は、授乳やおむつ替え以外は常に抱っこ。ソファに座った私の胸の上で、ラッコ抱きをして過ごしました。昼ごはんは片手で食べられるものを作り、夜ごはんの準備は主人が帰宅するまで待ちます。掃除は目についたときだけ、洗濯は夜主人が帰宅している間に行い、あとの家事はほとんど週末に行います。ちなみに夜は腕枕をすると熟睡してくれたため、いっしょに横になって寝ていました。
ひたすら情報収集!試した対処法
一向にオフにはならない娘の背中スイッチ。「いつ終わるんだろう…」と途方にくれながらも、背中スイッチに効くとされている方法は、いろいろと試しました。
布団を温める
お母さんの温かい抱っこから、急に冷たい布団におろされるから目が覚める、という情報を見て湯たんぽを購入しました。娘が産まれたのは冬。確かに布団は冷えています。湯たんぽで適温になった布団に入れると、起きることなくスヤスヤ…!「やったぁ」と思ったのも束の間、5分後には泣き出しました。
降ろす順番を変える
保育士で何年も0歳児の担任をする友人に教えてもらったのですが、頭・背中・お尻の順番で布団に降ろすと成功する子と、お尻・背中・頭の順番で布団に降ろすと成功する子の2パターンに分かれるそうです。いつもはお尻から着地させていましたが、反対の順番で寝かせてみました。…効果なしでした(笑)
授乳クッションのまま寝かす
授乳クッションのまま授乳をして、寝たらそのままの体制で寝かせる方法。これも娘には効果なしでした…。授乳クッションのまま、そーっと床におろしたら、パチッと目が開きます(笑)
電動ハイローチェア
娘に1番効果があったのは、電動ハイローチェアです。あまりに背中スイッチがひどい娘を見た両親がプレゼントしてくれました。まるで、抱っこをされているかのような優しい揺れが繰り返されます。これには、さすがの娘も心地がよかったようで寝てくれました!感動です。ただし、毎回ではありません。嫌なときは電動ハイローチェアでも大泣きでした。
やっとオフに!長かった4ヶ月間
生後2ヶ月のころから、日中に寝ていない時間がでてきました。授乳後、機嫌がよく起きているときは、床に寝ころばせても泣きません。これだけでも随分と楽になりました。しかし、午前睡、午睡、夕寝、夜寝るときは相変わらず抱っこか腕枕でないと眠らないのは変わらず…。「もう我が子には背中スイッチがオフになる日なんてこないのではないか」と悩むばかり。しかし、突然その日はくるのです!
生後4ヶ月になったとき、いつものように腕枕で昼寝をしていました。私もいっしょに寝てしまい、ふと目が覚めると腕に娘の姿がありません。飛び起きると、隣でうつぶせ寝をしている娘(焦って呼吸を確認しましたが、大丈夫でした)。さらに夜も私の腕枕から、寝たままゴロンと寝返りをうち、そのまま熟睡しました。さすがに夜はうつぶせをしたまま寝かせるのは怖いため、私が何度も仰向けに戻し、娘が寝返りをするというパターンを繰り返し、逆に寝不足に…(笑)
翌日、毎月行っていた福祉センターの身体計測に行き、保健師さんに相談したところ「寝返り返りができるなら、無理に仰向けにお母さんが戻さなくてもいいよ!周りに物を置いてないかだけ、確認してあげてね」とのこと。寝返りと寝返り返りを同時にマスターしていたため、その日から無理に仰向けに戻すのを辞めました。ただ、やはり心配で夜も私の方が何度も起き、呼吸を確認。でも腕が自由な状態で眠れるだけでもかなり楽になったのです。その日を境に、私の抱っこではなくても眠れるようになりました。長かった背中スイッチは、オンになってから4ヶ月後にやっとオフになったのです。
娘が3歳になった今、思うこと
現在娘は、3歳になり昼寝や夜もひとりでスムーズに寝ます。抱っこをする機会もほとんどありません。幼稚園に入園すると、ひとりで出来ることが増えました。娘の成長が嬉しい反面、少し寂しい気持ちも…。あんなに24時間密着して過ごすことは、この先きっとありません。思い返すと、背中スイッチがオンになった4ヶ月間は大変だったけど、私の大切で、幸せな時間でした。
子どもと過ごせる、一瞬一瞬を大切に
子育てに悩みは切っても切り離せません。ただ、子育てに悩みがあるということは成長の証なのではないかな?とも感じます。背中スイッチに悩んでいるママも、いつか必ず終わりがきます。「こんなに密着できるのも今だけだ」と、前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
担当ライター