ママ友が2人目妊娠ラッシュ!焦る私と周りの温度差
長男が2歳の頃、周りのママ友が次々に妊娠し、2人目妊娠のラッシュが訪れました。焦りと悩みに翻弄される時期を経て次男を妊娠し、振り返ってみて気づいたこととは?
5歳差兄弟を育てる私の体験談です。
ママ友が次々に妊娠!第2子ラッシュに焦る私
元々2人目の妊娠に関しては
・自分自身が歳の差姉妹だったこと
・歳の近い複数の子どもを育てることに自信がなかったこと
・長男に生まれつき持病があり、検査や入院、通院が頻繁で余裕がなかったこと
などから、「5、6歳離れていてもいいかな」と考えていました。
しかし長男が2歳になった頃、仲良いママ友の1人が2人目を妊娠していることが判明!当時、近くの児童館で週に1回行われている子育てサロンへ通っていたのですが、行くたびに「あれ?もしかしてあのママも妊娠している?」ということが続き、気づけば周りは2人目の妊娠ラッシュになっていました。
ママ友の妊娠が分かるたびに喜ばしい気持ちになっていましたが、ママ友のお腹が一様に大きくなっていき、自然と2人目についての話題が増えていったことで、なんだか取り残されていくような感覚を徐々に覚えるように…。
今まで共通の話題ばかりだったママ友の中で、私だけが共通しないという状況に寂しさを感じたのだと思います。
2人目が欲しい私と、そうではない周りの温度差
そうこうしているうちに、妊娠ラッシュの次は当然出産ラッシュに。生まれたての赤ちゃんを見ると長男が赤ちゃんだった頃を思い出し、懐かしく感じると共に忘れかけていた赤ちゃんのかわいさにすっかり魅了されました。
「かわいいなぁ、もう1人欲しいな」
そう思ってそれとなく夫に2人目のことを聞いてみると、「俺は1人っ子でいいけど」という返答…。
加えて、私の姉が不妊治療を始めたことで母も「お姉ちゃんが妊娠するまでは2人目はまだ遠慮してほしい」という旨のことを言ってきたのです。
実は母も不妊治療で私を授かった経験があり、不妊治療中の姉の辛さが痛いほど分かったのだろうと思います。夫も、自身が4人兄弟で裕福とは言えない家庭で育ったので、「1人にたくさんお金をかけてあげたい」という思いがあったようです。
夫や母など自分に近しい人たちにそう言われると、なんだか2人目を欲しがっている私がワガママを言っているかのようで、罪悪感を覚えてしまうほどでした。
悩みに悩んで、2人目妊娠を諦める
それからというもの、「夫が何人でも子どもが欲しいって言うから」「おばあちゃんに2人目はまだかって催促されていたのよ」というママ友の話を聞くたびに、「なんで私だけ2人目を望まれていないんだろう」と悲しくなることがしばしばありました。
なんでうちの夫は2人目が欲しいと思わないのだろう…
姉の不妊治療が何年もかかったら、ずっと2人目を望めないのだろうか…
そんなことばかり考えているうちに「たとえ今2人目を妊娠したとしても、周りに祝福されない」と2人目の妊娠を諦めることに。それは私の中でとても悲しい決断でした。
けれども完全に諦めたのではなく、「今はその時期じゃない」と思うように努めていたのを覚えています。
絶妙なタイミングで授かった次男
ママ友の妊娠・出産ラッシュが落ち着いた頃、我が家はまた転勤によって新しい土地で生活をしていました。
長男は幼稚園へ入学し、私もひとりっ子育児を楽しめるようになり、「もし授かれたらうれしいな」と思いつつも、2人目の妊娠を以前のように強く望むこともなくなりました。
そんな折、不妊治療が実り、姉が待望の第一子を妊娠!会うたびに大きくなる姉のお腹を見るたびに、我が子に従兄弟が増える楽しみも大きくなっていくのを感じたものです。そして姉が妊娠するまでに子宝祈願に行ったという話を聞いて、「できたら2人目欲しいね~」とママ友にその話をふとしたときのこと。
「私たちも行ってみようか!」
電車で20分ほどの場所に子宝を授かると有名なお寺があり、その周辺も観光スポットがたくさんあったことから、ママ友の一言でお出かけついでに行ってみることに。
子宝祈願に行った後、姉は無事に第一子を出産しました。そして姉が出産をした2週間後に、今度は私の妊娠が判明したのです!
その後5歳差の次男を出産し、元々「5、6歳離れていてもいいかな」と言っていた私の言葉通りになったのでした。
そして現在は、広島で8歳と3歳になった息子たちを育てています。
人と比べず自分にしか歩めない人生を
今思えば、「なんで私だけ…」という気持ちに囚われ、無意識に周りのママ友と自分を比較していたように思います。特に当時のママ友は子ども同士が第一子という共通点があったので、余計に焦りに繋がってしまったのでしょう。
その後さらに広島へ転勤し、子どもの成長に伴って、ひとりっ子、歳の離れた兄弟、年子の兄弟、3人以上の子どもがいるママなど、さまざまなパターンを見るようになって、「違って当たり前。比べること自体がナンセンスだった」ということにも気づきました。
境遇が似ていたとしても、子どもの個性はそれぞれ違います。それでもときには、隣の芝生が青く見えることだってあるでしょう。
大切なことは「自分にしか歩めない人生を歩むこと」。人と比べる前に、自分らしく自分にしかできないことを探してみることが、人生をより豊かにするのかな、と思います。
みんな違う。それが当たり前。
かつての私のように2人目を妊娠したいと焦り、悩み、落ち込んでいるママは他にもいると思います。そんなママは一度「みんな違って当たり前」ということについて一度考えてみるといいかもしれません。
担当ライター