パパ待望の妊娠!紆余曲折あったけれど、今ではすっかりイクメンパパ

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子どもがもともと嫌いな私。妊娠は夫の希望でした。初めは抵抗していたものの、30歳を目前に妊婦になることを決意。産後クライシスがあったものの、今ではすっかりイクメンパパになりました。その軌跡を紹介します。

 

子どもがもともと嫌いだった私

姉に子どもが2人もいたものの、特に感情移入することがなかった私。いわゆる「オババカ」になることはありませんでした。もちろん客観的にはかわいいと思えます。ただ心の底から「かわいい!何か買ってあげたい!」とか、「早くまた会いたい!」とか思うことは皆無。冷徹と思われてしまうかもしれませんが、それが率直な気持ちでした。

だからこそ自分の子どもを持つということに関して興味はなし。夫も私と同様末っ子だったので通じるものがあるらしく、特に積極的に子どもが欲しいねという話をすることもありませんでした。

30歳を目前に考え方に変化が

そして広島での結婚生活は5年が過ぎました。私の両親には「私、一生子ども持つつもりないから!」と宣言していました。夫の両親には特に何も言っていませんでしたが、おそらく不妊なんだわと思われていたのだと思います。今になって振り返ってみると、「そろそろ子どもつくらないの?孫の顔が見たいわ」などとプレッシャーを一切かけてこなかった義母、義父は立派だったと思います。なぜなら2人とも本当はとても孫が欲しくてたまらなかったからです。

ある日夫とふとしたことで喧嘩になりました。原因は忘れてしまいましたが、将来の方向性の話をしていて言い合いになったように思います。

夫が突然、「ってゆーか、俺子どもが欲しいんだけど!」と発言。あまりに脈絡がなく突拍子だったので私は目が点に。「このまま2人で人生終えるなんて嫌だ。子どもを授かれるなら育てたい」と言ったのです。私はずっと子どもを持たないつもりで生きてきたし、今まで子どもに関して何も言わなかった夫だっただけに驚きました。

もちろん最初は大反対。こんなことを言うと情けないかもしれませんが、友人と飲んだり、旅行に行ったりできなくなるのが嫌だったのです。ましてや自分のために好きなように生きてきたのに、子どもに生活を制約されるなんてまっぴらごめんだったのです。「まぁ…また今度話そう」とはぐらかしてこの話はいったん終了。煮え切らない夫の暗い顔は今でも忘れられません。

ショッキングなできごとに、しばらく私は悩み続けました。普段温厚で何も欲がない夫が、実は子どもが欲しかったなんて。今まで結婚生活5年間、楽しかったのは私だけだったんだろうか…。いろいろな考えがよぎり、悲しく苦しい毎日でした。

そして29歳が目前に迫った秋のはじめに決断しました。「欲しいものを初めて言った夫の夢を叶えてあげたい」。夫のことを愛しているからこそ出た結論でした。

夫待望の妊娠!楽しかった妊婦生活

2人で晩酌をしているときに子どもの話を切り出しました。「こないだの子どもの件なんだけど…」「うん」「決心したよ!初めて欲しいもの言ってくれたもんね。今度は私が願いを叶えてあげる!」いつも上から目線なので、表現に違和感を持たれた方、ごめんなさい。

夫はすごくうれしそうでした。「いっしょに頑張ろうね」とにっこり。この日から子づくりがスタートしたのです。ただ特に基礎体温をはかるでもなんでもありません。自然に流れを任せよう、もしできなかったら不妊治療も見送ろう…。

が、しかし!悩む間もなく翌月には妊娠!まさかのスピード妊娠に驚いた2人なのでした。夫はあまりに早い妊娠報告にびっくり。もちろん喜んでくれて、かなり軽い荷物も持ってくれたり、お腹をなでなでされたり。まるで新婚の頃に戻ったかのように幸せな妊婦生活を迎えました。

まさかの産後クライシス?!子育てしない夫に絶望

出産まではラブラブな日々。ところが出産を機に夫との間に溝ができてしまいました。今振り返ると以下のようなことが原因だったと思います。

・慣れない夜間授乳で寝不足な私がイライラしていた

・新しい部署に異動になって夫がいっぱいいっぱいだった

・お互い忙しくコミュニケーション不足

・何で疲れているのかお互い把握していない

そしてとうとう「私ばっかり育児している。もとはといえば夫が欲しいと言い出した子どもなのに…!」と不満が出るように。俗にいう産後クライシスをまさに迎えていたのです。

一方夫は私のイライラにさえ気づかず、だらだらする休日の土日。オムツ替えを頼まないと何もしないほどにまでなっていました。

今ではすっかり子煩悩なイクメンパパ!

「こんなはずじゃなかった!」とにかく何としてもこの状況を脱しなくてはと、必死に方法を考えました。夫婦でこれからのことを話し合い、具体的にどのようなことをして欲しいかお互いに洗い出すようにしたのです。

実際に決めたことはこちら。

・ありがとうの言葉を忘れない

・コミュニケーションを日頃からとる

・休日は家族3人の時間を大切にし、2人で子育てをする

・休日は夫も家事に協力する

はじめは慣れない育児に四苦八苦していた夫。でも子どもがだんだん成長して言葉を発するようになったり、笑ったりする様子を見てかわいく思えたよう。今では子どもが大好きな子煩悩パパへと変身しました!

私がお願いしなくても自然とやってくれるようになったことは以下の通り。

・子どもに食事を食べさせてくれる

・子どもをあやしたり、転がしたり、体力を使う遊びをする

・私が疲れているときは子どもを公園へと連れて行ってくれる

・休日の掃除機かけ

・気づいたときに皿洗い

当初の夫のことを考えるとかなりの変化!さすがに料理まではできませんが、家事を率先的にこなすようになりました。そして子どもに会いたいがためにお風呂の時間に急いで帰宅するように。今では私がやきもちをやいてしまうほど子どもをかわいがっています。

夫婦での話し合いが大切

パパが家事や育児に非協力的という家庭は多いようです。中にはコミュニケーション不足が原因であることも。まずは妊娠をきっかけに夫婦で足並みをそろえてみてはいかが?

担当ライター

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