子育てママにアンケート!「親の介護」についてどう思ってる?今できることは?

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「介護」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?親が現役世代の方も多いpikabu読者の皆さんにとっては、まだまだ先の話に思えるかもしれません。でも、いつ介護が必要になるかわからない今、しっかり備えておけば親子ともに安心ではないでしょうか。
今回は、子育てママの介護に対する疑問や不安に、広島市の「訪問看護ステーションかがやき」の理学療法士さんに答えてもらいました!

あなたにとって「介護」のイメージは?ピカブ世代に聞いてみた♪

「介護」はまだ先の話?147人のママにアンケート調査!

今回は、子育て中のママ147人にアンケートを実施して、pikabu読者世代の「介護」イメージを探ってみました。

【親(義理親)の介護に関するアンケート】
対象:株式会社peekaboo(ピーカブー)内の女性(20~50代)
実施方法:インターネットでの集計
実施期間:2020年11月19日~11月25日(7日間)
有効回答:147人

質問1:あなたは「介護」についてどんなイメージを持っていますか?(複数回答)

「大変そう」が最も多く、次いで「お金がかかりそう」「家族でもめそう」という結果でした。

質問2:自分の親に介護が必要になったとき、具体的にどうするか考えたことがありますか?(複数回答)

「施設に入ってもらいたい」「在宅で介護サービスを受けてもらいたい」という意見が多く、介護では家族以外の力を借りることを念頭に置いているママが多いようです。

質問3:あなたは自分の親と、親自身の「介護」について話をしたことがありますか?

半数以上のママが、自分の親と介護の話をしたことがないという結果でした。

質問4:(質問3で「話したことがある」と答えた人へ)どんなことを話しましたか?(複数回答)

話した内容は、介護を受ける「場所」についてが最も多く、どこで介護するかは親子ともにとって大きな課題となっているようです。

質問5:(質問3で「話したことがない」と答えた人へ)その理由は?(複数回答)

介護について話したことがない理由について、一番多かったのは、「まだ介護は先のことだから」という理由。続いて、「何を話したらいいかわからない」「親が話したがらない」という理由も聞かれました。

介護について、子育てママが知りたいのはこんなこと!

子育て中のママ世代が介護について不安を感じていること、知りたいことは、どんなことでしょうか?

質問6:自分の親に介護が必要になったとき、あなたが一番困ること、不安に感じることは何ですか?(複数回答)

一番多かったのが「距離的に介護のために通えない」というものでした。次いで「仕事を続けられない」「どんな介護をしていいかわからない」という声も。介護について具体的に考えたことはなくても、不安な要素はあるという子育てママが多いようです。

アンケートには、こんなコメントも寄せられました。

●親は「子供の世話にならない」と言っているけど、具体的には何も準備をしていないみたい。いくら貯金があるのかわからないし、聞きにくいです。認知症になっても入れる施設があるのかも気になります。(40代前半)
●うちは共働きなので、仕事と子育てを両立しながら介護をする方法が知りたいです。(30代前半)
●介護関連の施設の違いが何なのか、またどれぐらい費用が必要なのかが、よくわかりません。何も知らない私には施設の特徴を見つけにくいので、判断材料が欲しいです。(30代後半)

介護はまだ先のこと。でもその一方で、介護について情報も知識も不足している中、漠然と不安を感じているママも多いようです。

今、子育て世代が「親の介護」のためにできることって?

そんな子育てママ世代が、今、親の介護のために準備できることはあるのでしょうか?
今回は、広島市安佐南区の「訪問看護ステーションかがやき」に勤める、理学療法士・松島日和さんに答えてもらいました! 松島さんは理学療法士として約17年の経験を持ち、3人のお子さんのママでもあります♪

今できること①親の「普段の様子」を知っておこう

「まずは、食事内容や交友関係など、親の普段の生活習慣を把握しておくといいですよ。介護が必要となる前には、体の不調など、前兆となる『変化』があるので、なるべく早く気づくことが大切です。短時間でもいいので、普段からまめに声を聞くようにしてみてください。また、親御さんの持病やかかりつけの病院、服用している薬などを紙にまとめておいてもらうだけでも役立ちますよ」

会話をして、親の様子を把握しておくということなら、忙しい子育て中のママでもすぐにできそうですね。

今できること②親と介護について話す

「いきなり介護の話をすると親御さんに拒絶されることもあります。そんなときは、親御さんと一緒に出かけてみるのがおすすめですよ。出かけたときに、歩き方など、動作をよく観察してみてください。親御さんは『自分はまだ大丈夫』と思いがちですが、『歩くのが遅くなったね』など、気づいたことをあえて声に出して本人に伝えることで、体の衰えをご自分で認識してもらうことができます。親御さんのプライドを傷つけることなく、介護について考えるきっかけにしてもらえると思いますよ」

ママ世代が介護にまだ実感を持てないのと同じように、親自身も体の衰えに気づいていないとことも多いのだそう。何気ない会話から、徐々にアプローチしてみましょう。

今できること③親と一緒に情報収集する

「高齢になって病気やケガなどで入院した時、退院する直前になって、慌てて介護サービスが受けられる施設を探すご家族もいらっしゃいます。早めに、近隣の介護施設や、要介護でなくても入居できる高齢者住宅を調べておきたいですね。まずは、親御さんが住むエリアの『地域包括支援センター』を探しておきましょう。地域包括支援センターは各地に設置されていて、介護に関する相談を幅広く受け付けているので、高齢者住宅や介護施設を紹介してもらえますよ」

何をどう調べたらいいのかもわからない段階でも、「地域包括支援センター」という相談先があることを知っているだけで安心できますね。

介護の選択肢はいろいろ♪家族で話し合って早めにチェックを!

在宅?施設?介護にはいろんな選択肢がある!

介護サービスには、大きく分けて以下の3種類があります。

訪問サービス

家にホームヘルパーや看護師、理学療法士などが訪問してくれるサービス。「訪問看護」や「訪問介護」など。

通所サービス

送迎に来てもらい、施設に通うサービス。「デイサービス」や「デイケア」など。

施設サービス

介護のついた住まいで暮らすサービス。「特别養護老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」など。

「いろいろな選択肢がありますが、大切なのは“介護を受ける当事者である親御さんの意向を尊重する”こと。まずは、親御さんが介護についてどう思っているのかを理解しておきましょう」
「これらの介護サービスは、国の介護保険制度で費用がまかなわれていて、費用の7~9割が給付されることもあるんですよ。給付を受けるには、役所で手続きをして『要介護認定』という審査を受ける必要があります」

介護施設・高齢者住宅の種類や介護保険について今から少しずつ調べておけば、不安を1つずつ払拭していけそうですね。

介護施設や高齢者住宅は早めに見学しに行こう!

画像出典:株式会社L.S.I.Facebook

介護施設や高齢者住宅には、必要な介護サービスによって、多くの種類があります。
要介護3以上の方が入居する「特別養護老人ホーム」や、認知症の方向けの「グループホーム」、どんな方でも幅広く入居できる「サービス付き高齢者向け住宅」などがよく知られていますよね。

病気やケガで入院した後に介護施設や高齢者住宅を探す場合は、病院の相談員が施設探しを手助けしてくれます。また、自治体のホームページや、Google マップなどでも検索できますよ。

施設の見学は子世代だけでも可能です。なるべく現地に足を運び、入居できる条件や費用、医療体制をチェックして、雰囲気を見学してみましょう。介護施設や高齢者住宅にはそれぞれ個性があるので、「相性が合いそうなところ」を探すのもポイントです。最終的には、親子一緒に見学してみて、親御さんが納得し気に入ったら申し込みをしましょう。

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知れば安心できることも!まずは介護について話してみよう

多くの子育てママが、漠然と「大変そう」と感じている介護。調べたり話を聞いたりするだけで、安心できることも多くあります。まだ実感が持てなくても、早めに準備を進めていればいざというときの負担を減らせるはず!まずは、親と介護について話す機会を増やしてみましょう♪

取材協力:

株式会社L.S.I.

所在地

広島市西区高須4丁目12-22(Sグラン高須内)

電話番号

082-942-5955

公式サイト

http://lsi-kk.co.jp/

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株式会社Shine

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広島市安佐南区西原4丁目35-21-102

電話番号

訪問看護・リハビリのご相談082-875-6752

介護についてのご相談082-209-6641

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担当ライター

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