おっぱい大好き!子育ての難関の1つ・卒乳までの長い道のり
おっぱいがとにかく大好きだったうちの息子。卒乳までの期間はほぼ3歳になるまでと、同年代の子どもの中では長い方で、私の短い子育て期間の難関でもありました。断念した断乳や卒乳までの道のり、そして卒乳後の息子についての体験談をご紹介します。
おっぱい大好き!な乳児期
ありがたいことに母乳がしっかり出る体質だったため、完全母乳で育った息子。しっかりと飲んでくれ、大きな問題もなくすくすくと育ちました。いざというときのためにとミルクも数回取り入れてみましたが、ミルクは頑なに拒否。おかげで乳児期の子育て中はほとんど離れず過ごしていました。離乳食が始まると授乳の回数が減ると期待していたにも関わらず、あまり減らない授乳。おっぱいもしっかり、離乳食もしっかり。
夜はほぼ添い乳で寝かしつけだったため、これではいかんと本を読んだり抱っこしたりと他の寝かしつけを模索しましが、かたくなに授乳でしか寝てくれない乳児期でした。
めざせおっぱいバイバイ!うちの子育て初めの難関・断乳に挑戦した1歳
1歳過ぎには、おっぱいが必要なのは寝るときだけという状態になっていました。そんなに苦だったわけではありませんが、1歳から広島で保育園に入園することが決まっていたため断乳に挑戦しました。息子に「おっぱいバイバイしよう!」と伝え、断乳の日をカレンダーで数えたりしながら、断乳に向けて準備しました。そしていざ決行の日。旦那さんの協力を得るため、仕事に支障の出ないゴールデンウイークを選びました。決行当日の昼間はしっかりと外遊びで疲れさせ、断乳のマニュアル通りに事を運びます。そしてドキドキの断乳当日の夜。眠くておっぱいを求めて泣き叫ぶ息子を必死に寝かせようとしましたが、どうやっても寝てくれません。抱っこでうたた寝してもすぐ起きては泣き、ドライブをしてやっと寝たかと思いきや家に到着するとまたすぐ泣き…。夜の2時過ぎには眠気が通り過ぎてしまったらしく、ついには遊び始めてしまいました。子どもの体力に旦那さん共々もうヘトヘト!こちらの限界を感じ、結局添い乳で寝かせてしまいました。これを3日繰り返した結果、「この子にはまだおっぱいが必要なんだ」と、ポジティブに断乳を諦めることにしました。
ふいに訪れた卒乳のとき
「2人目ができなかったらこのまま幼稚園になっても飲むのでは…」そんな危機感もありつつ、断乳するのももはや面倒になっていた2歳台。しかし、さすがにそろそろということで、3歳の誕生日前後にまた断乳しようと考えていました。そんな誕生日の1ヶ月前、「こっちでない!」おっぱいを飲んでいた息子が言いました。確認してみるとどうやら片方のおっぱいがもう出ていない様子。『あ、ちゃんと飲んでいたんだ』なんて思いつつ、「全部飲んじゃったから、もうおっぱいなくなっちゃったみたい、もうないから飲めないねー、代わりにギューして寝よっか!」と言ってみました。『どうするかなー』と思っていると、少し残念そうなそぶりを見せながらも「うん」と了承。初めてそのまま寝ついてくれたのです。そして、その日からすんなりとおっぱいなしで寝られるようになりました。断乳を考えていたのにまさかの卒乳完了!あっけない卒乳に、嬉しいようなさみしいような複雑な気持ちになってしまいました。
終わったと思っていたら!?息子に訪れた新たな試練
卒乳後の息子が3歳の誕生日を迎えて少し、待望の第二子の妊娠が発覚しました。息子の卒乳を待っていたのかもしれない、そんなタイミングでした。息子も喜んでくれている様子で、家族みんなで妊娠を喜びました。
しかし、そんな息子の気持ちを刺激する出来事がありました。それは友だちの赤ちゃんに会いに行ったときのこと。「ちっちゃいねーかわいいねー」なんて生まれたばかりの小さな赤ちゃんを愛でていましたが、その日目の当たりにした授乳に何か考えている様子でした。
その日の夜。お風呂で唐突に「赤ちゃんてさー、どうやって寝るん?」と息子。ちょっぴりイヤな予感を感じつつ「んー、抱っことかおっぱいとかかなー?」と返答。「え、おっぱいでるん?もうなくなったんじゃないん?」と聞くので「〇〇の分はなくなったけど、次の赤ちゃんが出てきたらまた出るんだよ」と答えました。私の返答に衝撃を受けた息子。「イヤーーーーー!」ギャン泣きです。またおっぱいが出るということに納得がいかず、何度もギャン泣き。おっぱいを見ると思い出してしまうため、その日から毎日のようにお風呂でそのやりとりを繰り返すことになりました。会いに行った赤ちゃんが混合でおっぱいとミルクを飲んでいる様子を見たため、「赤ちゃんミルクでいいじゃん、それで、○○はおっぱい飲む」と代替案を出してみたり、「〇〇のおっぱいだったのにーーーーー」と、とにかく泣き落としてみたり。理由をとにかく確認し、毎回ギャン泣き。理論と感情の間でいろいろなことを考えた様子です。しっかりと会話のできる年齢になっていることの弊害を感じる出来事でした。
結局そのやりとりは出産まで続き、初めて授乳の様子を目の当たりにした産院では泣き崩れておりました。一時期は息子の不安定な様子にも悩まされましたが、生まれてきた小さな妹がかわいかったようで次第に落ち着いてきました。たまに「ほんとはまだおっぱい飲みたかったんだー」と言うこともありますが、度重なる授乳に今は慣れて(我慢して?)くれたようです。
その子に応じた卒乳はきっと訪れる!
長かった息子の授乳も思い返せばあっという間で、まだ赤ちゃんだった息子との大事な時間でした。子育て期にはその都度、その子どもそれぞれの小さな悩みがたくさんありますが、1つずつを心に刻みながら過ごしていきたいです。
担当ライター