プロに聞く、広島古民家暮らしの始め方。絶対知っておきたいポイント3つ

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今、マイホームとして「古民家」を選ぶファミリーが増えています。もともと住んでいた古民家をリフォームする人もいれば、新たに古民家を購入する人もいるのだとか。リモート勤務の普及もあり、古民家暮らしの人気は広島でも加速していきそうです。
今回は、広島県内の古民家再生の実績の多い「道(タオ)建設」代表の道本聡さんにインタビュー。古民家物件の探し方から、理想の古民家暮らしを実現するためのヒントまで、今知っておきたい古民家のお話を聞かせてもらいました!

理想の古民家物件を探すには?失敗しないためのチェックポイント3つ

古民家再生のプロに聞く!古民家物件の探し方・選び方

出典:道建設Instagram

広島市西区にある「道(タオ)建設」は、広島で数多くの古民家再生を手掛けてきた建設業兼設計事務所。代表を務める一級建築士の道本聡(みちもと さとし)さんは、確かな知識と技術力で、オーナーの期待を上回る古民家再生(リノベーション)を実現してきた方です。

そのこだわりのある家造りは、全国的にも高く評価されています。
これまでに手掛けた古民家再生物件は、「TDYリモデルスマイル作品コンテスト」をはじめとする数々の賞を受賞。また、中・四国のみならず、東北、東海、関西、九州地方などからも、建築を志す学生から求人応募が絶えないことからも、その評判の高さが伺えます。
今回は、そんな道本さんに、古民家を探すときのコツやチェックポイントを伺いました。

代表取締役社長・道本聡さん

「一般的な不動産業者でも古民家を扱っていることがありますが、情報量は限られています。また不動産業者にとっても、お客さんに古民家を仲介する場合は、説明の仕方や話の進め方が難しいため、最終的に私たちの方へ相談いただくこともあります。
最近は、自治体が運営している『空き家バンク』で探す方も多いですね。『購入前に相談にのってほしい』という依頼もよくいただきます」と道本さん。

憧れの古民家暮らしも、まずは物件があってこそ。道建設では、購入前に物件の状態をしっかり確認してもらえるそうです。道建設のサイトでも、古民家物件の情報が掲載されていますよ。

そんな道本さんに、古民家物件を選ぶ時のチェックポイントを3つ教えていただきました。

【古民家の選び方チェックポイント①】築年数

出典:道建設公式サイト

「そもそも古民家という言葉が一般的に使われはじめたのはここ十数年のことなんです。そのため、築年数についても学術的な定義はなく、一般的に概ね築60年以上の物件を『古民家』と呼ぶことが多いようですね。
築年数が古いからと言って、必ずしも構造などが傷んでいるとは限りません。逆に、築年数が浅くても、構造に問題がある可能性もあるんですよ。どちらにしろ、購入前にプロに診断してもらったほうがよいでしょう」

【古民家の選び方チェックポイント②】構造の状態

施主さんと会社スタッフ立会いのもと、構造調査中の道本さん(中央)

「古民家は、購入後そのままの状態ではほぼ住めないので、リフォームやリノベーションを前提に購入される方がほとんどです。
築年数が長いと、その分老朽化している物件も多くなります。大切なのは、目に見えない構造部の老朽化をチェックすることです。
まずは保存状態を確認し、家の構造部分に腐食や劣化、シロアリ被害などがないか、チェックする必要があります。道建設では、専門スタッフが屋根裏や床下などにもぐって調査を行い、必要に応じて構造を交換したり耐震補強の提案をしたりしていますよ」

【古民家の選び方チェックポイント③】立地

「古民家の多くは、街中の喧噪から離れた自然豊かな場所にありますよね。周囲に生活必需品を購入できるお店や学校、病院など、暮らしに欠かせない施設がどのくらいの距離にあるか、事前に確認しておきましょう。また、冬の積雪や夜間の環境もチェックしておきたいポイントですね」

気になる古民家物件が出てきたら、「何度か足を運び、実際に目で見て肌で感じることをおすすめします」と道本さん。そのうえで、プロと一緒に現地でこの3つのポイントをチェックしてもらうと安心ですね。

リフォームで大変身!「道建設」の広島の古民家再生事例

「古民家暮らし」とひとことで言っても、目的は人ぞれぞれです。ここからは、道建設が手掛けた数々の施工事例の中から、目的やライフスタイルに合わせた施工事例をご紹介します。

先祖代々の旧家を二世帯住宅にリフォーム

こちらは、道建設がリフォームを手掛けた広島市内の山あいにある築150年の旧家。先祖代々受け継いできたこの家で育ったご主人から、リフォームの依頼があったそうです。

結婚を控えての工事計画だったため、道建設は将来の子育てを想定したプランを提案。
キッチンは子供たちの様子が見渡せるように対面式にし、フローリングには傷が気にならない無垢のウォールナット材を選んだそうです。
今では3人のお子さんが元気に遊んでいるこのお家。家族の思い出がたくさん詰まった空間で、次の世代をはぐくむ…。古民家をリフォームして住むことは、家族の歴史や思い出も一緒に受け継いでいくことなのですね。

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古民家を購入して田舎に移住した子育てファミリー

古民家を新たに購入して、移住する人も増えています。

こちらは、九州出身のご主人と広島市内出身の奥様のご家族が移住されたお家です。このご一家は、広島でも多くの自治体が運営している「空き家バンク」を活用して古民家の物件探しから始め、念願だった田舎への移住を実現されました。
ご主人は、購入前の段階で、道建設にこの古民家の調査を依頼。その結果、保存状態がとてもいいことがわかったため、晴れて購入となったそうです。専門知識がない一般の人が古民家を購入する場合、プロの目で物件の良し悪しを見定めてもらうことが大事ですね。

出典:道建設公式サイト

和室からリビングダイニングへと間取りを変えた空間には、薪ストーブが!田舎暮らしの生活に憧れていたご家族の夢が詰まった、理想の古民家が実現しました。

詳しくはこちら!

 

セカンドハウス、別荘として古民家をリノベーション

出典:道建設公式サイト

こちらは、広島県三次市にある古民家。孫と過ごす別荘として、道建設にリフォームの依頼がありました。古民家らしい柱や梁、床板や天井板が、ほぼそのまま活かされています。

出典:道建設公式サイト

日常的に暮らす住まいとは異なるため、道建設はコストを抑えた設計計画を提案。再利用した柱や梁、古い床材には傷や汚れが目立ちますが、別荘の風合いとしてかえって味わい深くなっています。
蔵の1階にはアイランドタイプのキッチンを設置。将来的に古民家カフェとしても使えるように工夫したそうです。

道建設にはこの他にも、定年後の趣味を楽しむ空間として古民家を再生したいといった相談も寄せられているそうです。

もともと持っていた愛着のある家を改装して住む人、リモートワークなど仕事の環境を変えたい人、新たに購入した古民家に移住する人、古民家を週末や休暇を過ごす特別な場所として活用する人…まさに十人十色!多くの古民家再生を手がけてきた道建設だからこそ、多様な目的・ライフスタイルに合わせたリフォーム・リノベーションが提案できるんですね。

古いものを活かし、未来に遺す。古民家再生のプロ「道建設」ならではの家づくり

子育て世代の間でも注目を集めている「古民家暮らし」。ここからは道建設の代表・道本さんに、古民家再生へのこだわりや思いを伺いました!

今、古民家暮らしが注目されている理由は?

出典:道建設Instagram

「古民家暮らしが注目を集めている理由の一つは、古いものの価値が見直されてきたこと、そして、リモート勤務の普及で田舎や郊外に生活拠点を構えることが可能になったことがあるのではないでしょうか」

こう語ってくれた道本さん。豊かな自然に囲まれた古民家で子供を育てたいというファミリーも、道建設のお客さんには多いのだそうです。

出典:道建設Instagram

道本さんはこれまで、古民家に暮らしたいという人の多様な要望に応えてきた実績の持ち主。「どんな要望でも、まずは相談してみてください」と語ってくれました。

古民家のたたずまいや趣(おもむき)を生かすために、「道建設」が大切にしていること

古民家には憧れるものの、「寒い」「暗い」といったイメージも持つ人も多いのではないでしょうか。この古民家特有の課題についても、道本さんのお話を聞くと深く理解することができます。

出典:道建設Instagram

「日本の伝統的な住宅は、主に高温多湿な夏を想定して作られてきました。現代の高気密・高断熱住宅とは対照的に、障子などの建具で家の中と外をゆるやかに隔てることで、室内の湿気や暑さを外に逃せる工夫がされていたのです。
また、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』にもあるように、室内に適切な“明”と“暗”があることで、色々な物事に奥行が感じられるという利点もあります」

出典:道建設Instagram

「現代では、古民家を高断熱化したり、明るさを確保したりすることは、技術的にはいくらでも可能です。ただし、暗さや寒さをなくそうとすればするほど、今度は、古民家らしいたたずまいが失われてしまうという課題も生まれます。この相反する課題については、相談する側と設計する側の間で十分な信頼関係と理解があることが重要です」

道本さんが率いる道建設には、古民家への敬意高い施工技術を持ったスタッフや職人が集まっています。古民家のたたずまいを受け継ぎながら、自分たちらしいライフスタイルを実現できる住まい作りを相談することができます。

道建設の経営理念にある「歴史に学び、今に活かし、後世に残す」の言葉通り、先人たちが遺した素晴らしい古民家を後世に残したいという思いで、古民家再生に取り組んでおられるのが伝わってきます。

お話を通して、道本さんの強い信念を垣間見ることができました。

広島の古民家再生のプロ「道建設」で叶える憧れの暮らし

日本の風土に寄り添って暮らしてきた先人たちの知恵が結集されている、古民家。独特の風合いや趣に魅了されるファミリーが移住を決意することも多いそうです。道建設は、これまでも高い技術力と深い知識で、広島の古民家を再生してきたプロ集団。古民家暮らしに憧れる広島ファミリーの、心強いパートナーとなってくれます。  

※道建設では、古民家以外にも、住宅の全面改修、耐震改修、断熱改修などの、大規模リフォームも手掛けています。

【有限会社 道(タオ)建設】

本社所在地 

広島市西区南観音三丁目1番10号 

電話番号 

082-232-6483 

定休日 

日曜・祝日、隔週水曜 

公式サイト 

http://taoken.co.jp/ 

公式インスタグラム 

@taokensetsu 

公式フェイスブック 

https://www.facebook.com/taokensetsu/ 

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