夫不在で息子2人と長距離帰省!子育て中の新幹線帰省はどう乗り切る?
我が家の夫は仕事柄連休が取りづらく、実家への帰省も夫が不在であることがほとんど。ひとりで息子2人を連れ5時間かかる実家への帰省を繰り返す私が、長距離帰省を乗り切るためにしていることを紹介します。
実家まで10分が、実家まで5時間に!
私は結婚当初、茨城県の実家の近くで暮らしていました。自宅から車で10分もかからないほどの近距離。帰省という概念もなく、頻繁に実家に顔を出していました。
その後長男が産まれ1歳になった頃、結婚して初の転勤に。転勤先は東京都で、実家へは電車で1時間ほどの距離です。少し離れましたが、気軽に帰省していました。
さらに長男が3歳の頃、2度目の転勤で神奈川県へ。実家までは電車で2時間半ほどと遠くなりましたが、用事があれば帰ることのできる距離。
しかし3度目の転勤は、そうはいきませんでした。
長男が5歳の頃、夫の口から飛び出てきた「広島に転勤が決まった」という言葉。
「広島!?一体何時間かかるの!?」
当時の私にとって一度も訪れたことのない未開の地である広島。そこへ引っ越すという事実に、頭の中はプチパニックです。
調べると、広島・東京間は新幹線で丸4時間。東京から実家のある駅まで1時間程度なので、帰省するとなると5時間以上かかる計算に。3度の転勤で、実家まで10分だった距離が5時間になったのです!
我が家の夫は仕事柄連休があまりとれないので、基本的に実家・義実家に行くときは私ひとりで子どもを連れ帰省します。そして広島に転勤になった頃次男が生まれたので、今まで長男だけ連れて帰ればよかったところを、2人連れて帰らなくてはいけなくなりました。
今まで気軽に帰省できていましたが、広島へ引っ越してから帰省というものが一大ミッションへと変化したのです。
飛行機での帰省も試すものの、一番楽なのは新幹線!
広島へ引っ越してから新幹線・飛行機両方の帰省を試しました。結果、広島は空港までの距離が遠いこと、飛行機は搭乗時間より早めに行かなければいけないこと、幼児から料金がとられることなどを考慮した結果、軍配は新幹線に!
「飛行機は乗っている時間が短いので楽」という人もいます。しかし新幹線は泣いたり飽きたりした場合にデッキに行けるので、「逃げ場所がある」「子どもの気を紛らわす」という点で新幹線の方が安心でした。
さらに東京方面への新幹線に「広島始発」の便が割と頻繁にあることもポイントでした。広島始発の自由席は、広島駅のホームへ車両が到着した時点では当然乗客がいません。そのため自由席でもすんなり席が確保できるのです。万が一席が埋まってしまっても自由席なので、次の新幹線を待てば確実に座れます。
小さい子どもがいると、余裕を持って出掛けたとしても思わぬことで時間がかかることもしばしば。「○分の新幹線に乗らなきゃいけないのに、グズって進まない!」「時間がないのにおしっこ行きたいと言い出した!」などと焦ることなく、「次に乗ればいいか!」という余裕が持てるというのは、子育て中の帰省では特にありがたいことです。
しかしながら「ただ乗っているだけ」の新幹線の4時間は、子どもが飽きてしまいます。ではその4時間をどう乗り切るか?私の長距離帰省について紹介していきます。
新幹線は丸々4時間。ひとりで息子2人を連れての帰省を乗り切る前準備
まず新幹線の帰省で大事なのは座席の位置。私は毎回広島始発の自由席で帰っているので、帰省の当日に座席を確保する必要があります。前述したとおり、子どもが泣いたり飽きたりした場合にすぐにデッキに出られるように、車両の一番端にある列の座席を確保するとさっと出ることができて便利です。
しかし端ならどこでも良いというわけではありません。「トイレから一番近い一番端の列の座席」がベストです。なぜなら子どもはギリギリまでトイレを我慢するもの!トイレから遠い座席だと慌ててしまいます。
さらに私の場合帰省はほぼ夫が不在のため、下の子をトイレに連れて行くときに上の子を座席に残していくのですが、トイレから一番近い座席であれば上の子が安心して待てるという利点もあります。
デッキに近い座席でも、デッキにトイレがないと快適な帰省ができないため、まず事前に新幹線の「トイレの位置」をチェックしておくこと!長期休暇ごとにしか帰省しないので、間があくと「どこがトイレに近いんだっけ?」と忘れてしまう私は、毎回事前にチェックしています(笑)
もうひとつの前準備は、荷物に関して。夫不在の帰省が多い私は、大きい荷物を抱えての帰省が大変です。そのため、帰省の道中で必要なもの以外は、全て事前に宅急便で実家に送るのが鉄則になっています。
「これ、途中で必要になるかな?」と迷うようなものは、なくてもなんとかなるもの!と割り切って、極力少ない荷物に。私はいつも大きめのリュックと肩にかけられるサブバッグで帰省しています。
長距離帰省にあったら便利なグッズ
4時間もの時間、やんちゃ盛りの息子(特に次男)をおとなしくさせるために私がいつも持って行くのが「ポータブルDVDプレイヤー」です。我が家の次男は落ち着きがないですが、大好きな映画は割とじっくり観るタイプ。4時間のうち2時間弱はこれで乗り切っています。
途中で飽きてきた場合は、必殺お菓子攻撃!お菓子は、ボロボロに砕けてしまうものや小さくてコロコロ転がるようなものは極力避け、持ちやすくて砕けにくいものにするのが◎。そうしないと座席がお菓子のカスだらけになってしまったり、ほかの乗客の座席へ転がっていったりして焦ってしまうためです(笑)
ほかには、子どもが気に入っているおもちゃ、折り紙、お絵描き道具も持って行きます。特に折り紙、お絵描きの遊び方は無限大!
紙に長方角をたくさん書いて駐車スペースに見立て、「ここに消防車を停めよう~」などと言って次男の持ってきたミニカーで駐車場ごっこをしたり、カープ大好きな長男には「自分の考えた打順を書いてごらん」と言ってみたりと、紙とペンがあるだけでさまざまな遊び方ができるんです。
紙とペンに加えて、はさみとマスキングテープがあるとより遊びの幅も広がります。マスキングテープは万能なので、特におすすめ!
私は実際に新幹線で折り紙とマスキングテープを使い、子ども用の時計や魚釣りゲームを作って遊びました。
最低限のマナーを守って、子どもと楽しい帰省を
長距離帰省は、大人も子どもも疲れるものです。難しいかもしれませんが、過度に神経質にならずに、ママも楽しむことが一番!
私は、車内販売のコーヒーを飲んだり、子どもが映画に集中しているときは自分の好きな音楽を聴いたりしてほんのちょっと自分の楽しみも持つようにしています。
もちろん、最低限のマナーを守ることも大事です。私の場合でいうと子どもにDVDを見せるときはイヤホンをさせるか、周りに聞こえない程度のごくごく小さい音に。自分が音楽を聴くときも、子どもの動向が分かるように子どもがいる方の耳にはイヤホンをせず、片耳で聴くなど、さまざまな点に気を配るようにしています。
ときには気疲れしてしまうこともありますが、気持ちの良い帰省のために周りへの配慮は忘れないように努めたいです。
■ 事前準備と少しの工夫で、楽しい子連れ帰省を
子育て中の長距離帰省は大変ですが、事前準備と少しの工夫で「大変な帰省」が「充実した帰省」に変わります。親子で楽しむことができたら、きっと帰省の道中も楽しい思い出として残りますよ!
担当ライター