二人目の妊娠・出産はみんなラク♪ではない!完全に油断していた出産体験談
「二人目の妊娠・出産は楽」という言葉を耳にしたことがありませんか?一人目のときより陣痛が短かったという声や、いきんだらすぐ産まれた!という声を聞いたことがある人もいるでしょう。そこで今回は、私の二人目を妊娠・出産した体験談をご紹介します。「二人目の妊娠・出産は楽」が事実か否かを判断する参考にしてみてくださいね。
ソフロロジーで出産した一人目
私は、26歳のときに一人目を妊娠しました。生まれて結婚するまで25年間、広島県の安芸郡に住んでいたこともあり、安佐南区はまだまだ未知の世界だった私。妊娠検査薬で陽性反応が出て、いざ産婦人科へ!と思っても、どこにあるのかや、どんな産婦人科なのかなど全く知りませんでした。
そして1週間ほど悩んだ末、ご飯がホテル並みに豪華でおいしい♪と評判の高かった産婦人科を選びました(笑)。動機は不純でしたが、先生も優しくアットホームな雰囲気だったので「ここに決めてよかった!」と思いました。
…がしかし!中期のころ、産婦人科の都合により転院することになります。また1から産婦人科選びをしなければいけないという試練が訪れたのです。
そして今度は2週間ほど悩んだ末、ソフロロジーでの出産を推奨している産婦人科へ。陣痛の痛みを喜びと感じ、笑顔で出産するというのに共感したのが、この産婦人科を選んだ動機でした。
こちらの産婦人科は体重管理が厳しかったのですが、妊婦である私のこと、お腹の赤ちゃんのことを一番に考えて指導してくれる素敵な産婦人科でした。
通院を始めて数週間が経ち、ついに陣痛が訪れます。ソフロロジーを意識して陣痛に耐えていたものの、痛みを喜びとまでは変化できない私…。それでも、先生は優しく、時に強く励ましてくれて19時間後に一人目を無事出産できたのです。
「二人目は30分で産んだよー」という声が続々!
陣痛が訪れてから出産するまで19時間というのは、初産ならきっと長すぎるわけではないでしょう。現に、私の友人で20時間以上かかった!という人もいます。(もちろん、初産でも1時間というスピード出産の友人もいました!)
しかし、二人目出産のエピソードを聞くと
「産婦人科に着いて30分で生まれた!」
という人や、
「お腹が痛いと思ったけど、一人目の出産のときに20時間ぐらいかかったから、家事をしたり買い物したりしとったんよ。でも、陣痛の間隔が短くなって慌てて病院へ行ったら、なんでもっと早く来んかったん!って怒られた(笑)。すぐに分娩室へ行って、1回いきんだら赤ちゃん生まれたよー」
なんていう人も!
複数のママ友に話を聞くと出てくる言葉は「二人目出産は、一人目と違って楽!陣痛は短く、分娩台に上がったらすぐに生まれるから痛みも少ない!」。
私はその言葉に希望を抱き、「そーなんだ!二人目はポーンと出産できるんだ!」なんて思ったのです。
その後、めでたく二人目を妊娠しました。一人目妊娠中のときは「陣痛ってどれぐらい痛いのかな…」と不安に思っていましたが、もう陣痛の痛みは経験済み。しかも、「二人目の妊娠・出産は楽♪陣痛も怖くない♪」という夢のような話を聞いていたので、産婦人科を変えて自分なりにソフロロジー出産をしよう!という余裕さえありました。
波乱の予感!?妊娠中、羊水過少症で毎日通院
二人目の妊娠が判明して3ヶ月。一人目のときよりもお腹が出始めるのが早いなーと思っていました。しかし、妊娠中期になると、周りの妊婦さんと比べてお腹の出具合が小さいと感じます。具体的に言うと「妊婦さん?それともただ太っている人?」という感じのお腹の出具合。妊婦に見られる方が稀な状況です。
そして、妊娠後期。周りから「妊娠したんだ、おめでとう!」と声をかけてもらったり、「今、3ヶ月ぐらいですかー?」と言われたりします。
そこで「実は、臨月なんですー」と答えると、本当にびっくりした顔をされました。産婦人科の検診では、臨月に入るまでお腹の出具合については何も言われていません。出産予定日まで2週間を切ったころ、「羊水が少ないから、赤ちゃん苦しくなってるかも!明日から毎日、赤ちゃんの心音を測りにきてね」と先生に言われます。一人目妊娠のときにはなかった、毎日通院!波乱の予感です…。
楽って言ってたじゃん…1人目より激しい陣痛体験
羊水が基準よりも少ない状態は「羊水過少症」と呼ばれるそうです。羊水のクッションが少ないので、お腹の赤ちゃんには負担になることもあるそう。治療法がないので、赤ちゃんの心音を確認しながら経過観察していくようになりました。
そんな状況でも私は「二人目の妊娠・出産は楽♪陣痛も怖くない♪」と思っていました。毎日の通院も赤ちゃんの心音が聞けるから、「なんてスペシャルな待遇なんだ!」と喜んでいたほどです(笑)。そして出産予定日の4日前、「これ以上待つと、赤ちゃんが苦しくなりすぎちゃうから、明日促進剤を打って出産しよう!」と。
検診から帰宅して夕方、だんだんとお腹が痛くなってきます。生理痛のときの痛みぐらいなので断然余裕です。でも、羊水過少症のせいで赤ちゃんが苦しい状況になっていたらいけないので、産婦人科へ行きました。先生に診てもらうと、「子宮口がまだ1cmしか開いてないからまだまだだけど、明日促進剤の予定だったしこのまま入院する?」と言われます。さらに、「夜はしっかり寝てね。寝られなかったら、眠気がくる注射しようね」と。
生理痛ぐらいの痛さなので余裕で過ごしていましたが、深夜1時を過ぎると痛みで冷や汗が止まらない状況に!全然寝られないので眠気がくる注射を要求しましたが、「陣痛が良い感じにきてるみたいだから、耐えようね」と言われます。「話が違いますよー、せんせいーー」と心では思ってはいますが、痛いので言葉が出ず(笑)。この時点で、陣痛開始から8時間経過していました。
それから5時間後、やっと分娩台の上へ!「陣痛は長かったけど、分娩台の上にのぼったらスルンと産むぞー」と思っていたのですが、なかなか進まず。最後は、下から吸引してもらい、お腹の上に先生が乗って押してもらいのダブルの効果で二人目を無事出産しました。
二人目の陣痛から出産までの時間は、19時間。所要時間は、一人目のときとほぼ変わりませんでした(笑)。
出産は、ママも赤ちゃんも命がけ!
私は「二人目妊娠・出産は楽」という言葉を鵜呑みにして、完全に油断していました。でも、出産は命がけ!楽じゃない場合の方が多いのではないでしょうか。今回は不安になることを話しましたが、陣痛がきてもきっと大丈夫!私みたいに陣痛が15時間以上続いても、赤ちゃんが産まれた瞬間、今までの大変だったことが吹き飛ぶほど幸せな気持ちになれると思いますよ!そして、数か月後にはきっと笑い話になるのでご安心を☆
担当ライター