【子育てあるある】戦いごっこが好きな次男!テレビを見ていないのにテレビの影響って誰が言った!?
広島で子育てをする私は、実家が遠いこともあり周りの先輩ママから教わることがたくさん。
アドバイスには、戦隊もののテレビ番組などを見せると戦いごっこに憧れ、手が出る子になる。見せるべきでないという言葉が。本当にそうなのでしょうか?!
実体験をもとにエピソードをご紹介します。
トミカが大好きな長男
我が家の長男は、本当に小さなころから車が大好き。電車や戦隊ものにはまったく興味を示さず、車一筋でした。
初めから一貫して車が好きなので、欲しがるおもちゃは全部トミカ。誕生日プレゼントなどでいただくおもちゃも、トミカに関連したものばかりでした。
トミカをたくさん並べてみたり、おもちゃの道路に走らせて遊んだりするだけでなく、ゆっくりと車を動かしながらタイヤがどのように動くのかをじっくりと見ていました。その姿は、遊んでいるというよりもタイヤの動きを研究しているような様子。
それくらい真剣に車が好きな長男だったので、我が家には車関係のおもちゃ以外はありませんでした。
テレビもあまり見せるのはよくないというアドバイスを受けて、はたらくクルマのDVDや、教育番組を朝と夕方に少し見るくらいの生活でした。
次男、どうやらトミカに興味がない・・・
そんな車大好きな長男が1歳のときに広島で次男が誕生します。
次男が日に日に成長していく中、長男は安定して車が大好きな生活を送っていました。次男が1歳を過ぎ歩き始めると、自分の意思で家の中を移動し始めます。おもちゃのある場所にも自分で歩いて移動できるようになったのですが、おもちゃへの反応がいまいち良くありません。
トミカを持ってはみても、どうやって遊べばいいのか分からない様子で、車を常に手に持っていたい長男とは違い、何の執着もない様子。
長男の子育てしか経験のなかった私は、小さな男の子は車が好きなものだと思っていました。特に長男は車が好きでしたが、そこまでではなくても男の子はみんな車が好き、という認識だったのです。
トミカへの反応がいまいちな次男に、別のおもちゃを買ってあげた方がいいのかな…と感じ始めていました。
ポケットに入っているものは何?
ある日のこと、長男はいつも通りトミカで遊び、次男もおとなしくいている様子だったので今のうちにという気持ちで家事を夢中でこなしていました。
そこに、次男がご機嫌で姿を現します。次男を見ると、ズボンのポケットがパンパンに膨らんでいるのを発見。何が入っているの?と聞いてみるとポケットの中身を嬉しそうに出してくれるのですが、それがなんと文房具!
出てきたのは、ボールペン、シャーペン、ものさし、針の入っていないホッチキスでした。
どうやら、我が家にあるものの中で次男がカッコイイと思ったのが文房具だったようです。その集めた文房具をポケットに詰め込み、ひたすら家の中を颯爽と歩く次男。何をするでもなく、ただ何だかカッコつけてるような様子で歩くのです。
戦隊もののテレビを見せるからいけないなんて誰が言った!?
そこで初めて次男がどういうおもちゃが欲しいのか気づきました。次男は車ではなく、武器が欲しかったのです。
武器っぽく見える文房具を手に、ひとりで戦っているような様子で遊ぶ次男。
我が家はまだまだ長男を基準に生活が回っていたので、戦隊もののテレビ番組を見せたこともありませんし、武器として購入したおもちゃも一つもありませんでした。
そこで先輩ママの言葉を思い出します。 “テレビ番組の影響で戦いごっこをするようになるから見せない方がいい”。
このアドバイスに次男はまったく当てはまりません。
テレビ番組の影響を受けるような生活環境にはなく、武器として購入したおもちゃもなく、戦いごっこをする兄もいません。
何も彼に戦いをさせる影響を与えていないのです。ただ、次男の生まれ持ったもので戦いごっこをしているとしか思えませんでした。
次男が戦いごっこをして遊び始めると、 “そういうテレビ番組を見せてるからじゃない?”と批判的に直接言われたこともあります。
戦いごっこをして遊ぶのは、荒っぽい、お友だちを叩いてしまうというネガティブな印象がついてまわるからかもしれません。荒っぽくなるのにそういう番組を見せる親が悪い、というニュアンスが含まれている言葉です。
私は、憶測でそう言われることにだんだん嫌な気持ちになっていきます。次男は本能で戦いごっこが好きなんです!とはっきり言いたいところですが、 “うちの子みたいに、テレビは見せてないのに戦いごっこが好きな男の子もいるんですね~”と先回りしてやんわり伝えるようにしていました。
戦いごっこは好きなのに平和主義
長男は戦いごっこにはまったく興味のない子でした。ですが、お友だちとおもちゃの取り合いをすることはしょっちゅうありましたし、けんかをしてお互いに手が出ることもありました。
一方、戦いごっこが大好きな次男はどうだったと思いますか?
長男でもお友だちとけんかをすることがあったので、次男が幼稚園に入園して初めての個人懇談では、“お友だちとのけんかは多くないですか?”“手が出ていませんか?”と次男の担任に質問したのを覚えています。
ところが、先生からの答えは予想外のものでした。“けんかをするどころか、むしろ平和主義ですよね。争いごとがあると、その場から離れていきますよ”とのこと。
そう、次男はヒーローになりきることが好きなだけで、争いが好きなわけではなかったのです。
戦いごっこをするのは荒っぽい、あまりよろしくない遊び、そういう遊びを好きにならないよう見せるテレビ番組にも気をつけた方がいいとアドバイスされていました。しかし次男はこの件で先輩のアドバイスを良い意味で裏切り、穏やかな男の子として成長していきます。
それは小学生の高学年になった今でもそのままで、ドラゴンボールなどを見てはカッコイイと思うようですが、実際に友だちとけんかになるのは避けたい平和主義者です。
エピソードを整理すると、テレビ番組の影響で戦いごっこを好きになるとは限らない(本能的に?好きな子もいる)、戦いごっこをするからといって親のせいや環境のせいとは限らない、戦いごっこが好きだからといってけんかが好きなわけではない。
以上のことが、小学生の高学年まで男の子を育てて分かったことです。
戦いごっこ好きは、ママのせいではない!
今でも広島在住なので、実家には頼らず子育ての先輩ママ友にアドバイスをもらう機会があります。そのアドバイスに助けられることは多くあり、私が広島で子育てをできるのは先輩ママ友からのサポートのおかげだと思っています。
ですが、一方で今回の件のようにアドバイス通りではないこともあります。荒っぽい遊びを好むからと言って、ママのせいではないんだよ、ということを多くの人が知ってくれたらいいなと思います。
担当ライター