妊娠を機にお酒とおさらば…2年間の断酒と解禁日エピソード

夫婦そろってお酒が大好き

夫は昔からどんなお酒でも飲める人でした。ビール・ウイスキー・焼酎…。そして私のお酒好きが本格的に始まったのは、結婚して1年後、広島に移住してからのことです。カクテルやビールは飲めるものの、ウイスキーや日本酒などの濃い（？）お酒は飲めないまま。ところがそんなある日、夫に連れて行ってもらった居酒屋で飲んだ日本酒に驚愕！思ったよりすっきりして飲みやすいことに驚きました。

広島は日本酒が有名で、たくさんの名酒があります。特に東広島や呉の日本酒は絶品（個人的な感想ですよ）！毎週末は日本酒専門店に足を運び、土日に二人で一升瓶をあけるという生活を送っていました。

日本酒って不思議と洋食も和食も合うんです。当時よくつくっていたのは、

・広島レモンと丹波オイルサーディンのカルパッチョ

・トマトのブルスケッタ

・手毬寿司

・海老しんじょう

・トウモロコシのかき揚げ

普段揚げ物はつくらない私ですが、おいしい日本酒のためにつくることもありました。テーブルのセッティングもテーブルランナーやおもてなし用の器を使ったりして、非日常感を演出。料理・お酒・空間を楽しむという大人の週末に凝っていました。

妊娠を機に断酒を決行

そんな週末を過ごしていた矢先に妊娠が発覚。初めての妊娠で嬉しかった一方、「もうお酒が飲めないな…」という一抹の寂しさを感じていました。

「いや～悪いね～」とにやにやしながら今まで通り晩酌を楽しむ夫に内心イライラ。「ちょっとくらい遠慮しんかい！」と思っていました。

そうは言っても私は妊婦。健康な赤ちゃんを育てるためにも断酒を決意。ノンアルコールならOK、たまの1杯ならOKという情報を聞いていたものの、本当に一滴もお酒を口にせずに我慢しました。

長い断酒期間…2年はきつい！

「出産したら飲める！」と楽観的に考えていましたが、調べてみると授乳中も飲めないという現実。「赤ちゃんに食べたものの栄養が全て母乳で出て行くんだから、当たり前か…」とがっかりしました。 

出産後ありがたいことに母乳の出はよかったので、結局断乳するまでずっと禁酒生活は続きました。一番辛かったのは、やはり横でお酒を楽しそうに飲んでいる夫を見るときです。「私はお酒を我慢しているんだからちょっとぐらいあなたも我慢したら？！」と嫌味を言うと、夫は「じゃあ夜は炭水化物ダイエットをする！」と的外れな宣言。どうしてもお酒だけはやめられない夫なのでした…。

妊娠が分かってから断乳までおよそ2年。なかなか長い道のりでした。私は週末だけお酒を飲むという生活スタイルでしたが、毎日のように飲む！という人はさらにきついんだろうなあと思います。

楽しみに待った解禁日

解禁日となったのは断乳に成功した週の土曜日。どうせなら夫といっしょにお酒で乾杯したいなと思い、休日を選びました。

その日は朝からウキウキの私。「今日はお酒を飲むぞー！！」と夫に何度も言っていました。夫は楽しそうな私を見て「2年間偉かったね」とニコニコ。「今日はどんだけでも飲みんさい！」と言ってくれました。

せっかくなので外で飲みたいと思い、三越百貨店のデパ地下、エノテカをチョイス。どうしてもデパ地下なので音の騒がしさは否めませんが、子連れで行ける、しかも昼から飲めるバルや居酒屋は少ないもの。

ハイカウンターでベビーカーを横づけできるので、小さな赤ちゃんがいるという家庭におすすめです！最初に頼んだのはグラスのシャンパン、そしておつまみのチーズやナッツ。2年ぶりのお酒は本当においしい！「久しぶりすぎて泣きそう～！」と一気に飲み干してしまいました。子どもがお昼寝してから飲み始めたので昼の3時という中途半端な時間帯での飲み会でしたが、他にもたくさんのグラスワインを飲めて大満足。「絶対いっしょにまた来ようね」と約束してお店を後にしました。お昼寝を2時間もしてくれた子どもに感謝です！

解禁後は友だちとたまに飲み会

解禁日を境に週末の夫との晩酌は再スタートしました。子どもといっしょに私は9時には就寝するので短い時間です。それでも夫とほろ酔い気分で飲めるというのは幸せな時間。普段は話せないこともお酒の力で語り合えるので楽しいですよ。

2ヶ月に1回くらいのペースで友だちと飲みに行くこともできるようになりました。平日に夫が友だちと飲みに行くので、おあいこだと思って罪悪感はありません。たまの息抜きと思って子どもの晩御飯・お風呂・寝つかせを頼んでいます。

子どもがかわいいから断酒も耐えられる？！

断酒した2年間は辛かったですが、それでも我慢できたのはかわいい我が子がいてこそ。今は2人目を妊娠中でまた断酒が始まりましたが、解禁日を目標に頑張ります！