アートに触れる子育てがしたい!子どもと一緒に美術館を楽しもう
美術館でアート鑑賞したいけど子育て中だから難しい…と考えるママさんも多いのでは?
我が家では子どもが生後間もないころから一緒に美術館に連れて行っていて、周りのママ友によく驚かれていました。
そこで今回は、子連れで美術館を楽しむコツを紹介したいと思います。
夫婦揃ってアートが大好き!子連れでも美術館は楽しめる
私が子どもを連れて美術館に行くようになったのには、独身時代に友人たちとフランスの美術館を巡ったときの経験がキッカケになっています。行く先々の美術館で子どもたちを見かけ、とても驚いたのです。絵画の前に幼稚園児くらいかな?というような小さな子どもたちが大勢座りこみ、熱心に絵画の説明を聞いていました。現地の友人に後から聞いてみると、フランスの幼児教育の中で美術鑑賞は重要視されていて、赤ちゃんや幼児のころから美術館に行く習慣があると教えてもらったのです。日本の美術館では、あまり子どもと出会うことがなかったので、当時の私にはインパクトのある出来事でした。
フランス旅行に行った翌年に長男を出産した私は、我が子も赤ちゃんのころから美術館に連れて行ってあげたいなと漠然と考えるようになりました。主人の趣味も美術館巡りというアート大好き夫婦ということもあり、生後3ヶ月頃から散歩のついでに美術館に寄ったりする生活がスタートしました。
赤ちゃんのうちは抱っこ紐かベビーカーで本当に大人しくしてくれていた長男。ベビーカーで美術館に行くと、学芸員や受付の方がエレベーターの位置なども誘導してくれるので安心して美術鑑賞を楽しむことができました。ベビーカーの貸出しや授乳室がある美術館もあるので、事前に調べておくと荷物を減らすこともできるので、よりスムーズに計画的に鑑賞できるでしょう。
子連れにおすすめの美術館とは?
我が家の場合は、長男が1歳頃までは大人と同じように美術鑑賞していて、あまり困るようなことはなかったのですが…長男が2歳になり、次男が誕生したタイミングから状況が変わり始めました。
自己主張ができるようになってきた長男は、今までのように静かに美術鑑賞をしてくれなくなりました。作品に対して「こわい!」と言ってすぐに逃げ出してしまう、立体作品の展示などに触ろうとするなど…だんだん子連れの美術館巡りも考えないといけないなと思うようになりました。
そこで、美術館に行く前に施設情報を集めるようになりました。さまざまな美術館がありますが、キッズスペースが併設されている美術館は子連れにおすすめです。子どもの集中力は長くは持たないので、途中でキッズスペースを利用することもよくありました。キッズスペースは、展示スペースの中にある場合や、展示スペースとは別の場所にあるなどさまざまなので、事前に確認するといいですね。
子どもが参加できるワークショップや参加型アートもおすすめです。静かにするのが難しい年齢の子どもの場合は、何か作れたりすると喜んでくれますよね。
または、最初から子どもが興味を持ってくれる展示に行くのもひとつの方法。夏休みなどの長期休みの期間に入ると、アニメキャラクターの原画展など子ども向けの展示も増えるので要チェックです。
キッズスペースやワークショップを活用しよう!
現在長男が4歳で次男は2歳の2歳差兄弟の子育て奮闘中の我が家では、キッズスペースのある広島市現代美術館の展示はよくチェックしています。子どもがグズリ始めてしまった!なんてときは、すぐにキッズスペースに移動できるので便利なんです。
子どもが参加できる「ツキイチ・ワークショップ」も開催されていて、参加者・同伴者は特別展を半額で鑑賞できる特典なども付いているので子連れには嬉しいばかり。手足を使ってペインティングや、さまざまな紙を使ってコラージュ作品を作るなど、毎回子どもが自由に楽しめる企画が目白押しです。
また、私はまだ利用したことはないのですが、2歳から未就学児は1回につき2時間まで無料の託児サービスも利用可能。利用日の1週間前までに、電話で申し込めば、土・日・祝日の10:00~17:00の間で、予約した時間帯に託児サービスが受けられる便利なサービスもあります。その他にも、「参加型アート」などのイベントも多く開催されているので、子どもも気軽に参加できておすすめです。
くわしくはこちら⇩
我が家流!子連れで美術館を巡る方法
子連れで美術館に行く際は、全ての作品をじっくり鑑賞できないことは覚悟で行くようにしています。ここ最近は、子どもがクズリだしたらキッズスペースに連れていき、夫婦が交代しながら作品を楽しむようになりました。
もちろん、最初から最後まで大人と一緒に美術鑑賞を楽しめることもありますが、子どもの気分や体調などによってもどうなるか分からないのが正直なところ。「美術館でどうしても見たい展示がある」というときは、事前にお昼ご飯も食べさせておき、車での移動中にお昼寝をさせて万全の態勢で臨んでいます!そこまでしても上手くいかないこともありますけどね(笑)
これまでさまざまな展示をなんとか工夫して見せてきた結果、最近は我が子の好きな作品の傾向が分かってきました。我が子の場合は2人とも動物が大好きなので、動物に関する展示には必ず足を運ぶようにしています。また、さまざま巡った中で感じたことは、子どもの場合、映像作品は暗い照明の場合がほとんどなので怖がる、大きすぎる美術館も途中で疲れるので難しいということでした。
子育て中でも美術鑑賞を楽しもう!
子どもと一緒でも工夫次第で美術鑑賞することは可能です。
多少の妥協や子どもへの歩み寄りをすることで、親も子どもも美術館は敷居が高いと感じることがなくなるのではないでしょうか。
ぜひ今回の記事を参考に、アートに触れる子育てを実践してみてくださいね。
担当ライター