広島の起業家×3児ママの本質に迫る!株式会社peekaboo(ピーカブー)小村代表インタビュー
子育て中のママたちが数多く活躍する広島の企業、株式会社peekaboo(ピーカブー)。設立したのは、自身も3児のママである小村佳子代表です。
今回、その小村代表に、会社設立までの経緯や事業の理念・意義などをうかがいました。ママ・パパにとって参考になる、小村代表の子育てに対する姿勢やライフスタイルなども大公開!広島を含む日本の子育て世代と、その子どもたちに伝えたいことをインタビューしてきました。
広島から女性活躍の場を広げる!ピーカブー設立の経緯や今後の目標は?
株式会社peekaboo(ピーカブー)は、2025年に設立10周年を迎える広島の企業。小村代表に、ピーカブーを立ち上げた経緯とその理念や意義、子育て世代への想いを振り返ってもらいました。
株式会社peekaboo(ピーカブー)小村代表のプロフィールからチェック!
Profile 小村佳子代表
兵庫県芦屋市出身、1986年生まれ。ドバイ在住。
アパレル販売員を経て、2011年に株式会社リクルートに入社。入社1年目にして営業成績全国1位など、各種受賞歴は30回以上。2016年6月、ライフステージの変化に伴い株式会社CREATIVELABへ入社し、子育て女性のキャリア支援を目的にpeekaboo事業をスタート。翌年1月に分社化し、株式会社peekaboo代表取締役に就任。2022年6月には「デジタル社会に向けて」のロールモデルとして、内閣府男女共同参画局『⼥性のチャレンジ賞特別部門賞』を受賞。peekabooをはじめ国内外3社の代表を務める傍ら、グループ会社における店舗ビジネスのブランディング、マーケティング、広報などを展開。
ピーカブーってどんな会社?広島で設立に至った経緯とは
ピーカブー設立のきっかけとなったのは、小村代表自身の出産、そして仕事復帰だったそう。
小村代表「産後に職場復帰したのですが、周囲の助けがなければ、とても働き続けられませんでした。でも、周囲に頼れないママも少なくないですよね。子育てしながら働く大変さを身をもって知ったからこそ、広島のママたちが活躍できる環境を整えたい、社会復帰できるきっかけとなる場所を作りたいと思いました」
peekaboo本社と併設保育園(広島市安佐南区)
ピーカブーは、オフィスに企業主導型保育園を併設。スタッフは保育料無料で子どもを預けることができ、シフトは希望を優先、在宅勤務もOKとするなど、子育て世代が働きやすい環境を整えました。今では広島をはじめとする各地で多くのママたちが活躍しています。
peekaboo設立を伝える日経新聞紙面(2016年4月6日付)
保育園併設オフィスの取り組みは全国的にも珍しく、日経新聞を含む新聞4紙、NHKほかテレビ5局など、数多くのメディアに取り上げられました。
▼株式会社peekaboo(ピーカブー)の保育園併設オフィスをご紹介する記事はこちら
ピーカブーが愛され続ける理由は?設立当時から変わらぬ企業理念
そんなピーカブーの企業理念は「人のために、人に尽くす」。
小村代表「例えば、社内でタイトなスケジュールの業務が発生した際、何とかしようと社員は努力しますよね。それが社外であったとしても同じ温度感で対応できるよう掲げた理念です。企業様には、私たちを単なる外注先ではなく『御社の一部署と思ってください』とお伝えしています。そうしてお互いにコミュニケーションをとることで、より質の高い仕事ができると思っているからです。ピーカブーでは、実際に他社様の事業をサポートする機会も多く、それぞれの課題に寄り添ったサービスを提供しています」
ピーカブーは設立当初から、長くお付き合いしている企業様も多く、紹介で仕事を依頼されることも多いのだとか。小村代表のこうした真摯な想いがあるからこそ、今なお多くの企業から信頼を集めているのでしょうね。
今後の目標は?Next10年を見据えたピーカブーの強み
小村代表「この10年間、名立たる有名企業様をはじめ、多くの企業様からご依頼をいただき、各種メディアでSEO記事の執筆を手掛けてきました。その知見を活かして、自社メディアを1日1万人が見るメディアに成長させたり、メディア制作の観点からホームページの制作を請け負い、SEOで結果を出したりしてきました。さらには、SNSやGoogleマイビジネスの運用代行なども行っており、店舗運営やWEBマーケティングにおいて高いレベルの仕事ができるようになったと自負しています」
次の10年は、よりプロフェッショナルな企業でありたい、と話す小村代表。
小村代表「今後は、AIを活用してさらに質の高い仕事を行っていき、国の内外や年齢を問わず、弊社の想いに共感してくださる方の人材確保を行っていきたいと思っています」
この目標達成のために、小村代表は海外で最新情報のキャッチアップを行い、近いうちに「AI推進部署」の設立を控えているそうです。それに向けて、ピーカブー社内ではママスタッフのキャリアアップ研修制度を取り入れ、準備を進めています。広島をはじめとするすべてのママたちが持っている“トライしたい気持ち”を尊重し、しっかりとサポート。ゼロからでも成長できる環境を整えているのだとか。
「もしピーカブーがなくなっても、ママたちにひとり立ちできる力をつけてほしい」という想いもあり、きめ細やかなバックアップ体制にも注力しています。
2024年現在、ピーカブーの従業員数は186名、累計雇用者数は625名。これまで多くのママたちがピーカブーを“卒業”し、広島県内外の多方面で活躍しています。
小村代表「ピーカブーを卒業した方のことを思うと、寂しさより誇らしく思う気持ちが大きいですね。これからもピーカブーをきっかけに、自分らしく輝く女性を増やしていけたらと思ってます」
子育て中の女性が活躍しやすい場を整え、多くの優秀な人材を育ててきた小村代表。今後も多くの女性たちにとって心強い味方になってくれることでしょう。
家族で海外に移住!その理由と現地に行って肌で感じたこと
ピーカブーの小村代表は、2024年の夏、家族で広島から中東のドバイに移住。海外移住した理由や現地でのライフスタイルなどをうかがいました。
2024年、ドバイで生活開始!海外移住を決意した理由は?
小村代表とそのファミリー
出典:小村代表Instagram
小村代表「ドバイは、日本との時差が5時間。ドバイの方が遅れて1日が始まるので、早起きして仕事がひと段落するのが、現地時間の14時ごろ。すると、残りの時間を子どもたちのために使えるんです。それに、ドバイはWEB関連に強い国でもあります。今後、Webにコミットした、よりプロフェッショナルな会社を築くにあたり、子どもたちと一緒に自分自身も成長するためにもぴったりな国だと感じました」
家族と向き合う時間がしっかり確保できる点や、自身の成長にもつながるといった点もドバイを選んだ理由だそう。これからもさらなる成長・活躍が期待できそうですね。
気になる1日のタイムスケジュールは?
ドバイで暮らす小村代表の、1日のスケジュールを教えてもらいました。
4:00 |
起床 仕事(メールの返信・指示出し) |
5:00 |
朝食準備・お弁当作り |
6:00 |
朝食 |
7:00 |
子どもたちの見送り |
8:00 |
仕事(午前中に4~5本のミーティングを毎日実施) |
11:00 |
英語レッスン(週3回) |
11:30 |
ランチ |
12:00 |
最後のミーティング |
13:00~15:00 |
PC作業 |
15:00 |
子ども帰宅(一緒に遊んだり、宿題を見たり) |
16:30 |
夕食づくり開始 |
17:00 |
夕食 |
18:00 |
運動(子どもたちはプールへ) |
19:00 |
帰宅 |
20:00 |
就寝 |
※いずれも現地時間
小村代表「早起きは得意なんです。メールの返信や指示出しなどはできるだけ日本とタイムラグがないよう、朝の4時に起床して仕事を開始します。その後、朝食作りや子どもたちを見送るといった流れが基本ですね」
ドバイでは、ほとんどが車移動のため、運動の時間は日々欠かせないそうです。そのため、仕事がひと段落した後、暑い時間帯を避けて夕方に運動する時間を確保しているのだとか。多忙な中、効率的なスケジューリングに脱帽しますね!
生活しにくいと感じたことはない?日本との違いについて
小村代表「ドバイは、移民が9割を占めるグローバルな国です。そのため、多くの方々が文化の違いを念頭に置いてコミュニケーションします。相手を尊重しようとする半面、言いたいことは言わないと伝わらないので、ハッキリと口にする方が多いですね。最初は戸惑いましたが、今では慣れて住みやすく感じています。肌で多様性に触れることができるので、子どもたちにとっても将来的な強みになると思います」
多国籍の方が集まるドバイでは、子どもたちの心も大きく成長してくれそうですね。
小村代表から日本の子育て世代のママにメッセージ!
小村代表は、3人の子育てをするママでもあります。子育てに関して普段から意識していることや、日本のママや子どもたちに伝えたいことなどをうかがいました。
今日からマネしたい!子育て中に意識していること
併設保育園の年長の子どもたちと
出典:小村代表Instagram
小村代表「普段から子どもたちに対して『否定しない』『ネガティブなことは言わない』ことを心がけています。私の子ども時代、両親は私のやりたいことを尊重して、いつも味方でいてくれて肯定し続けてくれました。そのことにとても感謝しています。
子どもたちには、自分に自信をもってのびのび過ごしてほしいので、とにかく『肯定すること』を意識しています。そして、毎日ご飯を食べて笑顔で元気に学校へ行く子どもたちに、感謝の気持ちもしっかり伝えるようにしています」
もちろん、時には子どもたちを叱ることもあるそう。
小村代表「子ども同士でお互いをけなすような発言があったときや、危険なことをしたときだけは叱ります。そんなときは、お互いに納得できるまでとことん話し合うスタイルです」
大人だから、子どもだからと、立場や年齢に関係なく、対等な視線で日々家族と向き合っている小村代表。ママとして見習いたい部分をたくさん垣間見ることができました。
日本のママ・パパや子どもたちに伝えたいこと
小村代表「日本は、衣食住や医療など十分な環境が整っていて、世界的に見ても生活水準が高い国だと思います。ママもパパも、子どもたちにネガティブな考えを植えつけることのないよう、素晴らしい国であることを伝え、自信を持って子育てしてほしいです。そして、ママたち女性が自分に誇れることを活用して、社会で輝いてほしいという想いもあります」
子育てしていると、つい『ママだから…』『いまさら…』などと思ってしまいがち。
小村代表は最後に「手に職をつけて自分らしくいきいきと活躍する女性が1人でも増えればと願っています」と話してくれました。
インタビュー動画はこちら▼
家族にも仕事にも全力で向き合う!女性活躍に貢献する小村代表から目が離せない
今では多くのママたちが子育てしながら活躍する場となった株式会社peekaboo(ピーカブー)。小村代表は、試行錯誤しながら、クライアント様や社員と真摯に向き合い多くの事業を展開してきました。仕事に全力で取り組みながら、家族との時間も大切にしたいという想いからドバイへの移住を決断し、今もなお進化し続けています。子育て世代、特にママたちの目標、希望となれるよう、これからも走り続ける小村代表から目が離せませんね!
▼そのほか小村佳子代表のインタビュー記事はこちら。
株式会社peekaboo(ピーカブー)
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広島県広島市安佐南区八木1-20-12 セセラガーデン1F |
電話 |
082-873-3400 |
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