子育てで悩んだら、幼稚園や学校の先生に相談してみよう!

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子育て中、親は子どもの成長に一喜一憂することが多いのではないでしょうか。子どもの成長がかわいくて仕方ないときもあれば、「なんでうちの子だけ…?」と思ってしまったり、「どうやって乗り越えたらいのか分からない…」と落ち込む日もあるかもしれません。子育てで悩んだときは、ひとりで抱え込まず、幼稚園や学校の先生に相談してみてはいかがでしょうか。今回は、長女が小学校に上がる前に、学校の教育相談に通い詰めた私の体験談をご紹介します。

入学前検診でまさかの検診拒否

今年7歳と4歳になる3歳違いの姉妹を子育て中の我が家では、子どもの成長とともにドラマチックな出来事が日々起こります。長女が幼稚園年長児の秋、広島の市立小学校に上がる前の入学前検診でも、予想外の事件が起こりました。

入学前検診では、翌年入学する予定の児童を集めて教室で視力検査や聴力検査、問診などが行われています。長女は、元々新しい場所や人が苦手で、神経質なところがあるので「大丈夫かな…」と少し心配でした。でも、幼稚園生活にも慣れて落ち着いていたので、「まあ大丈夫だろう、事前にいろいろ言わずさっと行ってさっと帰ろう」と迎えた入学前検診当日。長女は、幼稚園を早退するといういつもとは違う雰囲気から、初めて訪れる小学校の体育館、知らない子どもたちや先生たちに囲まれて、どんどん緊張の面持ちになっていきました。「もう帰りたい」と怒った様子の長女は、検診どころか体育館で順番に並ぶ段階ですでに検診拒否。番号が書かれた札を先生に渡されたときも、自分で札を外してしまい、取り付く島もないほど怒り出したのです。

その場で教育相談へ…

困り果てた私は、「さくっと受けて帰ろうよ、そんな拒否するようなことじゃないよ」と長女を促そうとしましたが、長女はますます頑なになり、自分の殻に閉じこもっていく様子。「他の子はトラブルなく受けられているのになんでうちの子だけ…?」とか「いっつも困らされてる」という黒い気持ちが沸き上がり、気が付くと、母である私の方が号泣。廊下に佇み、困り果てている私たち親子に気が付いた先生に促され、その場で教育相談を受けることとなったのでした。

教育相談では、担当の先生に状況を説明。話している内に、長女も私もだんだん落ち着いていきました。長女は優しそうな先生に抱っこされ、検診の場に。「1個受けられたら、シールをあげようね」と言われたり、視力検査を受ける前に練習をしたりと、先生方が相当工夫をしてくださり、なんとか検診を済ませることができたのです。

幼稚園の先生と小学校の先生に教育相談に通う日々

それまでは何かあるたびに「長女の神経質さに困らされている」と黒い気持ちが湧き起こっていましたが、入学前検診拒否事件を受けて「困っているのは、私じゃなくて長女」と初めて気が付きました。その上で、「困っている長女のために私はどんなサポートができるんだろう?」と、考えるようになったのです。

翌日には、幼稚園の先生に長い長い手紙を書いて相談。幼稚園の先生もすぐに面談を設けてくださり、幼稚園での普段の様子や、長女が頑なになったときにどう対応しているかなどを教えてくれました。そのとき幼稚園の先生が心配してくれたのは、実は長女よりも私のこと。「お母さん、抱え込んでませんか」「子育て中の悩みをご夫婦だけで解決しようとする必要はないんですよ、学校や地域、その子に関わる大人みんなで見守っていきましょう、どんな小さなことでも頼ってくださいね」など、温かい言葉をかけてもらい、またも号泣して帰宅。入学式前には事前に小学校へ行き、入学式でのサポートや入学後どんなことにどう気を付けたらよいかなどの教育相談を受けに行きました。

迎えた入学式とその後の学校生活

小学校入学の最初の難関が入学式。新しい制服に新しい場、新しい友だちや先生など、長女にとって緊張ポイントはたくさんあります。「そもそも入学式を受けられるの?」という不安を抱えていた私に先生が提案してくださったのが、入学式前日のリハーサルでした。当日と同じように準備された体育館で、入学式の練習を行うというものです。さらに、式次第の流れを写真で示されたプリントを渡してくださり、式が始まる前に今から何があるのか、子どもが理解できるように配慮してくださいました。子どもも何があるか分からないから緊張して困惑するようで、事前に流れを知っておくと心の準備をしておけるので、落ち着いて取り組めるのだそうです。

入学式当日も、朝からこの紙を持って何度も式次第を確認。心配していた入学式を無事クリアした長女の姿に感動しました。その後も、翌日の授業では何があるかをいっしょに確認したり、体育のある日には「何時頃体育の授業で体操服に着替えるよ」など、先に予定を伝えたりして学校に送り出しました。いま、長女が楽しく小学校に通えているのは、入学前から子どもの性格を知り、全力でサポートしてくださっている先生方のおかげだと思っています。

学校の先生を頼って相談してみよう

子どもの子育て中に悩むことがあったら、さらりと幼稚園や学校の先生に相談してみてはいかがでしょうか。ママの気持ちが楽になれたり、なにかよい知恵をもらえたりするかもしれませんよ。

担当ライター

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