単身赴任子育て、ポジティブにいこう!
単身赴任子育ては大変!そんなイメージがありますよね。始めは正直、ピンチだと感じましたが、いつしか子どもや主人との関係を見直す良いチャンスだと捉えるようになりました。
2度の単身赴任生活(広島~東京・大阪)を経験して得た、ポジティブに楽しい単身赴任子育てを過ごす心持ちをお話します。
初めての単身赴任生活~息子とのんびり2人暮らし~
息子が2歳半の頃、主人が東京に単身赴任し東京~広島間の離ればなれの暮らしを2年間続けることになりました。第一子ということもあり、主人も私も初めての行事や初々しい成長を一緒に見届けたい気持ちが強く、頻繁に息子と2人で東京へ出向くことで家族3人の時間を大切にしていたと思います。そのため私自身は、単身赴任子育ての寂しさを感じることはありませんでした。そして息子も幼く、離れていることをさほど感じていないと思っていました。
しかし3歳を過ぎた頃に、息子が1度だけ新幹線を見送るときに涙を流したことがあります。普段悲しいとか寂しいとか口にしなかったので、正直驚きました。そのときは寂しい思いをさせて申し訳ない気持ちはもちろんですが、同時に幼いながらに別れに感情を抱くようになったのだと成長を感じた思い出があります。
この頃の私は息子が自分の意思を持ちはじめ、つたない言葉でお話ししてくれる愛らしい姿を主人と共有したくて、その都度録画し会う度に伝えていました。今思うと単身赴任家族ならではの離れていてもコミュニケーションをする、そんなだったと思います。
2度目の単身赴任生活~娘の誕生と息子の新生活スタート~
現在は大阪~広島の単身赴任生活、2年目継続中です。前回の単身赴任後に1年間同居し、その間に娘を出産しました。これから4人の生活が始まる!と思っていた矢先に2度目の単身赴任となりました。
今回の単身赴任生活は産後の育児、息子の入院・小学校新生活スタートなどで生活の変化が目まぐるしく、単身赴任の寂しさを感じることなく毎日を過ごしています。そして1度目のような、のんびりした時間をとれず主人の元へ出向くことはなくなってしまいました。
今は主人が、連休や月に一回ペースで広島に帰る頻度です。子どもの成長は相変わらず動画で送っていますが、前回とは違いタイミングがあれば…になっています。
心境の変化
1度目は、初めての単身赴任生活と初めての育児、幼い息子とのんびり生活。私は全ての成長や行事が初々しく新鮮で、成長のひとを誰かと分かち合いたい一心でした。いつもリアルタイムで報告し、常に連絡を取っていたように思います。主人と会える日を、息子と首を長くして待っていたのを覚えています。
それが2度目の単身赴任生活では家族も増え賑やかになり、息子の成長に応じた環境の変化によって毎日忙しく過ごすようになりました。私の心境の変化としては、父親の寂しさを少しでも埋めてあげたい思いが強くなり、習い事や行事などに積極的に参加し、充実した毎日を過ごせるよう努めています。
自分が母親と父親の役割を担う、そんな意思が芽生えてきました。
大切にしている思い
私が、単身赴任による夫不在の生活において大切にしていることがあります。
いつも心の中に父親がいる
一緒に過ごす時間が短いことで、関係が軽薄になることは避けたいと思い、不在だからこそ、父親の存在を頻繁に会話に取り入れるようにしています。「おいしいね!ちちもこれ好きだろうね。」「楽しかったね!今度ちち帰ったら一緒に行こうね。」など、きっかけを見つけては話しています。
今ここにいなくても、一緒に時間を共有している気持ちになって欲しい思いからの心がけです。父親とは離れていても嬉しいことや楽しいことを伝えたい存在であってほしいです。
父親は、私たちのために頑張っている
私がどんなに努力しても、子どもたちの父親不在の寂しい気持ちは埋められないと思います。だからこそ子どもたちには、父親も寂しく思う気持ちは一緒であること、そして家族のために一生懸命仕事を頑張ってくれている!ということを伝えています。
「ちちも頑張ってくれているんだから、自分も一緒に頑張るぞ!」という親子の連帯感が、寂しさを埋めてくれているような気がします。
ちちは、憧れの存在!
我が家の子どもたちにとって父親は、ひと月に数日しか会えないレアキャラで、帰省したときはスター扱いです。再会時に子どもたちが主人に照れながらも嬉しそうに話をする光景はいつ見ても微笑ましく思います。
主人も、自分を特別扱いしてくれる子どもたちがより一層可愛いようで、たくさんの愛情でスキンシップをとってくれます。離れている時間を取り戻すかのような濃い時間が過ごせる関係です。
単身赴任生活のプラスの面を考えて、ポジティブな捉え方を心がけよう
単身赴任子育てと聞くと、孤独な育児のイメージがあるかもしれません。しかし一緒にいる時間が限られているからこその、愛情深いスキンシップやコミュニケーション、離れているからこそ思う感謝の気持ちは、この生活環境だからこそ感じられていると思っています。
我が家にとって、単身赴任生活は父子も夫婦も新鮮な関係でいられる良き機会だと思っています。
担当ライター