母乳育児をやめたい…「扁平乳頭」の私が産婦人科と助産院に助けられたこと

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母乳育児でつまずくこともある扁平乳頭。広島の産婦人科で乳頭チェックを行っているところもあります。かく言う私も扁平乳頭の一人です。扁平乳頭で困ったことは一度もなかったのですが、出産後は本当に苦労しました。そこで今回は、扁平乳頭で母乳育児につまずいた私の苦い体験談をご紹介します。扁平乳頭のプレママや、乳頭が理由で母乳育児をやめたいと悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

扁平乳頭って何?乳頭ケアを勧められる

私が通っていた産婦人科では、20週以降の健診で乳頭チェックというものがありました。そのとき私は初めての妊娠だったので、「乳頭チェックって何の意味があるのかな?乳頭を見て母乳が出やすいとかがわかるのかな~」と不思議に思っていました。そして、乳頭チェック当日。誰もいない部屋へ入り、服をペロッとめくって助産師さんに見せます。その後、助産師さんがピンチテスト(乳頭を軽く引っ張るテスト)を行い、「扁平乳頭ですね」と一言。続けて、「でも乳頭ケアをすれば大丈夫ですよ」と言われたのです。

扁平乳頭という言葉が初耳の私は、「えっ?何ですか、それ?何か問題があるんですか?」と立て続けに質問します。だって、今まで何不自由なく暮らしてきたのに、いきなり「乳頭ケアをすれば大丈夫」と言われたんですよ。安心させてあげようと言ってくれた助産師さんの言葉も、逆に不安になりますよね(笑)!そんなプチパニックになっている私に対して助産師さんは、優しくゆっくりと扁平乳頭について詳しく説明してくれました。

扁平乳頭とは出っ張りがない、または短い状態の乳頭のこと。一般的な乳頭はピンチテストで5mm以上になるそうですが、扁平乳頭の場合はその基準値以上にならないそうです。ママの乳頭が1cm以上あれば、赤ちゃんは乳頭を舌で巻き込んで上手に飲むことができるようですが、扁平乳頭の場合は乳頭が短いため舌で巻き込むのが難しいことも。そんな扁平乳頭でも乳頭ケアをしっかり行って、乳頭を柔らかくすれば母乳育児も可能とのこと!ちなみに、乳頭が内側に入り込んだ陥没乳頭の方も乳頭ケアが必要だそうです。

子どもが大泣き!前途多難の母乳育児

乳頭チェックで扁平乳頭と言われた私は、その後しっかりと乳頭ケアをしました。そして、ついに第一子誕生!実際に授乳する機会が訪れたのです。
初めての子どもということもあり、抱っこの仕方すらわからない私。授乳もどうやってするのかわかりません。でも、産後は看護師さんという強い味方が!授乳のときの抱き方や授乳の仕方などを指導していただき、さらに授乳がしやすくなる乳頭保護機(ニップルシールド)という便利グッズの使い方も習ったので、スムーズに母乳育児を進めることができたのです。数日後、私は「最初は難しかったけど、なんだ、扁平乳頭でも簡単に授乳できるじゃん!」と余裕をかましながら退院しました。しかし、自宅に帰ってから一変。授乳しようと思って赤ちゃんの口に乳頭を近づけるも、上手くくわえられないと大泣きされます。頼みの綱である乳頭保護機も産婦人科で使用していたものではなく、自宅に帰るときにパッと購入したものだったので授乳が上手くできないのです…。

母乳育児をやめたい…産婦人科と助産院に助けられた話し

帰宅後、授乳が上手くできなくなった私。何度トライしても赤ちゃんが乳頭をくわえてくれませんでした。さらに、乳頭保護機を使用したときには、隙間から母乳が漏れる始末…。隙間から漏れることにより、赤ちゃんは何度吸っても母乳が飲めないので手がつけれないほど大泣きになります。
そんなことを数日繰り返すと、授乳がだんだん辛くなってきました。授乳中は赤ちゃんが上手く飲めているかと神経を尖らせ、息をするのも忘れるほど気を張っていました。「自分が扁平乳頭じゃなければ、赤ちゃんも授乳のたびに大泣きせずに済んだのに…」と。

気持ちがどん底まで落ちたとき、「何か困ったことがあれば、産婦人科においで」と言ってくれた看護師さんの言葉を思い出します。そして藁にも縋る思いで産婦人科へと駆け込みました。すると、「一人で悩んで辛かったね。もう大丈夫だからね」と優しい言葉をかけていただき、もう一度授乳の仕方を丁寧に教えてくれたのです。また、最後には自宅まで出張してくれる助産院の方を紹介してもらいました。業務で忙しいのにも関わらず、話を聞いてくれて丁寧に対応してくれた看護師さん。私はこの看護師さんのことを一生忘れないでしょう。

その後、紹介してもらった助産院の方に連絡し、何度か乳頭ケアと授乳指導をしていただきました。何度か授乳を見てもらって指摘されたのですが、赤ちゃんが上手く乳頭をくわえられなかったのは、私のくわえさせ方が浅かったからだったようです。この改善策は、乳輪を2本指で平に潰して、ガボッと深くくわえさせること。こうすることで、扁平乳頭でも上手く授乳ができるそうです。助産院の方に授乳のコツを教えていただいてから、3ヶ月後。私は、ついに乳頭保護機なしで授乳ができるようになりました。

母乳育児に悩んだら迷わず相談しよう!

母乳育児は、みんながみんなスムーズにスタートできるというものではありません。特に扁平乳頭や陥没乳頭の方は、母乳育児に悩むかもしれません。もし授乳でつまずいてしまったら一人で悩まないで、周りの方に相談したり産婦人科や助産院に相談したりしてくださいね。

 

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担当ライター

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