子育ては行事の連続?お食い初めを通して深まった両家の仲
子どもが生まれると、お宮参りやお食い初めなど、子どもの行事がたくさんありますよね。自分たち家族だけで行事をする場合もあれば、両家の親族が集まって行事をする場合もあるでしょう。今回は、広島で子育て中の我が家で行った「お食い初め」の体験談をご紹介します。
お食い初めってなに?出産後に調べたお食い初めの知識
子育て中は、子どもに関する行事の連続といっても過言ではないかもしれません。お宮参りやお食い初め、初節句や誕生日などなど、節目節目でさまざまな行事がありますよね。私の場合、子どもに関する行事に関する前知識をほとんど持たずに出産を迎えたので、「お食い初め」について調べたのは出産したあとのことでした。実母から「そういえば、お食い初めどうする?」と尋ねられたことがきっかけです。実母から聞いたり雑誌やネットを駆使したりして調べた結果分かったことを箇条書きにしてみます。
- 「お食い初め」は生後100日頃に行う行事
- その子どもが食べるものに一生困らないように願う儀式
- 器やメニュー、マナーややり方には地域や家庭によって差がある
- お店やホテルで行うこともできる
- 自宅で行ってもよい
などのことが分かりました。さて、私が一番頭を悩ませたことが「やり方は地域や家庭によって違いがある」というポイントです。
主人は、結婚前に主人の母方の実家に養子に入ったので、話が少々ややこしいのです。主人が実母の実家に養子に入ったことで、家系図上では主人の実母は姉。血筋上の祖母が主人の養母であり、私のお姑さんに当たります。実際の関わりのなかではもちろん主人の実母がお姑さんなのですが、こういう子どもの行事になったときに普段は見えない「どの家の行事なのか」がクローズアップされるので、戸惑います。とはいえ、私たちが継いだ家の養母(実祖母)は、ホームに入居されている90歳過ぎのおばあちゃん。「お食い初めはこういうやり方で」という指示があるわけではないし、かといって主人の実母が取り仕切るのは遠慮があり、かつ私の実家が口を出すのも、、という雰囲気でした。結果、私たち夫婦が事前に両家の考えを聞いて、いったん夫婦で話し合って、最終的に私たちがやり方を決めて、当日は養母(祖母)を立てながらお食い初めをしよう、ということに決まりました。
お食い初めはアットホームに。自宅で手作りのお料理を
私の実家側では、長女が初孫。ありがたいことですが、まさに「孫フィーバー」の一言で、子どもの行事とあれば大張り切り。両親は「何かお祝いの品を贈りたい」、私の祖母は「鯛だけは私に焼かせてほしい」、未婚の姉は姪っ子可愛さから「できれば私も参加させてほしい」といろいろ意見を聞かせくれました。主人の実母は、4人目の孫にして初めての女の子ということで「かわいい服を着せて写真を撮りたい」ということだったので、それらを全て盛り込んでやってみよう、と思いました。
特に、祖母が申し出てくれた「鯛を焼く」ことは大切にしたいなと思ったので、自宅で手作りの料理を作ろう、と決めたことが「お食い初め」の要になったと思います。義母に相談したところ、「じゃあ私はお吸い物を作るわね♪」と言ってくれ、結果的に私、実母、義母、祖母、実姉が手作りの料理を一品づつ持ち寄るような形で、文字通り「手作りのお食い初め」となったのです。
当日は、両家4世代の親族が養母(祖母)の家に集まって、お食い初めの儀式を開始。流れは当日即興だったのですが、90歳を過ぎた養母(祖母)に赤ちゃんの口に箸で食べ物をつける、ということだけは大切に式を進めたことを覚えています。90歳以上の年の差がある曾祖母から産まれて初めての食事を口につけてもらう長女の姿は、なんだか感動的ですらありました。
お食い初めの行事が一通り終わったあとは、頼んでいた仕出し料理を囲んでみんなでワイワイガヤガヤと、和やかな時間を過ごすことができてほっとしたことを覚えています。両親からのお祝いの品はベビーカー。いろいろ探してくれたその気持ちも嬉しく、その後壊れるまで6年間活躍してくれました。
頑張ってよかった!行事を通して深まった両家の仲
生後100日頃に当たるお食い初めの時期は、私にとっては産後3ヶ月頃。生後3ヶ月の時期は、夜もまだまとまっては眠れないので、昼間はママもぼーっとしている感じですよね(笑)。私も、完全母乳育児と完全布おむつで慣れない育児をスタートさせたばかりで、正直授乳とおむつ替えだけでいっぱいいっぱいの時期でもありました。「手作りのお食い初め」はハードルが高いとめげそうになったこともありましたが、両家親族の協力があったからこそ成功したと思います。子どもの行事を通して、両家の仲も深まったので、頑張ってよかったなと思う行事のひとつです。
ひとつひとつを丁寧に取り組みたい子どもの行事
子育て中、最初の頃にある子どもの行事「お食い初め」。赤ちゃんにとっての両親や祖父母、曾祖母、叔父叔母、場合によっては従弟など多くの親族が一同に介しての行事になることもあるでしょう。産後3ヶ月のママにとっては準備が大変になるかもしれませんが、きっと両家の絆が深まる思い出深い行事になりますよ。
担当ライター