パンが食べられなくなっちゃった!産後小麦アレルギーを発症したママのグルテンフリー生活

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広島で3歳差の姉妹を子育て中の私は、次女を出産した3ヶ月後、突然小麦アレルギーを発症し、パンが食べられなくなりました。今回は、私のアレルギー体験談とグルテンフリー生活で心がけていることをご紹介します。

産後突然発症した私の小麦アレルギー

私が小麦アレルギーを発症したのは次女を出産した3ヶ月後。親戚の家で夕飯会をした帰り道の車内で「なんかかゆいな」と思い始めた数分後には、腕や太もも、背中やおなかなど、文字通り全身が痛いほどかゆくなり、目や舌もびりびりと腫れて痛くなってきたのです。動悸が激しくなって目の前がチカチカ、「なんかおかしい、気絶しそう…」と運転中の主人に訴えると、主人は速攻病院に向かって走り始めました。途中数分間気絶。病院について点滴を受けたとき、お医者さんから「アレルギーによるアナフィラキシーショックです」と告げられて驚きました。

たびたび苦しんだ蕁麻疹。グルテンフリー生活を志す

後日、アレルギー科のある病院で血液検査を受けた結果、エビと小麦の結果が「疑陽性」と出ました。当日食べた天ぷらの小麦が1番可能性が高いとのこと。特に、小麦を摂取したあとの運動が引き金となりアレルギー症状を引き起こす「食物依存性運動誘発アレルギー」と診断を受けました。アレルギーは原因が分からないことが多いし、治療法もない、とお医者さまから渡されたのは、蕁麻疹が出たときに飲む抗ヒスタミン薬。完全除去を指示するほどの数値ではないが、小麦を摂取するなら量と食後の運動には気を付けるようにと言われ、帰宅。その後、小麦の量や食後の運動に気を付けながら時折パンやとんかつを食べることはありました。でも、お祭りでうっかりカレーを食べて15分歩いたら点滴が必要なほどひどい蕁麻疹がでたり、お好み焼きを食べて2時間休んでからお風呂に入ったら全身蕁麻疹がでたりと、たびたびひどいアレルギー症状に悩まされ、ついに喉が腫れて救急車を要請した時点で、私は小麦の完全除去を決意しました。

病院で再度行った血液検査では、小麦の数値はクラス6中「クラス2」に上がっていることが分かりました。前回実施しなかった食物負荷試験も実施。運動しない状態であれば蕁麻疹が出なかったので、運動をしないのであれば小麦を摂取することは可能なのですが、救急車で運ばれ子ども達を怯えさせてしまった以上、グルテンフリー生活に挑戦してみよう、と決意したのでした。また、抗ヒスタミン薬だけでなく、アナフィラキシー補助治療剤である自己注射のエピペンも常備するようになりました。

グルテンフリー生活~自炊編~

小麦がアレルゲンの場合、完全除去するのはけっこう大変かもしれません。パンやうどん、マカロニだけでなく、お菓子や加工品、調味料など驚くほど何にでも小麦は使われているからです。そのため、グルテンフリー生活は自炊が基本。「アレルギー27品目特定原材料不使用」の調味料と合わせて推したい食材が米粉。米粉は、万能です!小麦を使っていたところを米粉に替えるだけでOKです!ハンバーグや揚げ物、ソテーや米粉のクレープなどなど、米粉さえあれば外食で諦めていた小麦の料理も食べられるものが増えて嬉しかったです。

グルテンフリー生活~外食編~

パンやパスタ、クレープにたこ焼き、焼きそばやお好み焼き…世の中のおいしいものって本当、なんでも小麦でできてますよね(笑)。グルテンフリーを目指すと、外食先では「何を食べたいか」より「何が食べられるか」の観点でお店探しが始まります。アレルゲン対応食のあるお店もありますが、ない場合、私は大体ステーキとか寿司、刺身など、食材そのままをシンプルに食べる料理を選ぶことが多いです。さらに、自分はベジタリンだと思うととても気が楽になりました。サラダは大体どの店でも取り扱いがあるので、パスタやピザがおいしいイタリアンでもOK。とりわけ用のサラダを1人でもりもり食べてヘルシー!おなかはすぐ減りますが(笑)、外食でおなか一杯になろうとはもう思っていません。

グルテンフリー生活~手土産編~

親戚や友人の家に遊びに行くときは手土産におやつを持っていきますよね。手土産で持って行ったものはいっしょに食べることが多いので、私の場合は和菓子や果物、飲み物などをチョイスするようにしています。自分は食べないからと洋菓子を選んでいたときは、自分がおやつに手をつけないとかえって相手に居心地の悪い思いをさせてしまったり、相手に気を遣わせてしまったりしたことが多かったので…。今では、「グルテンフリーのお菓子は私に任せて!」と、グルテンフリーでおいしい手土産を日々探しています。

食物アレルギーとうまく付き合おう

小麦アレルギーが分かったとき「もう大好きなパンが食べられない…」と落ち込みました。でも、グルテンフリー生活を始めるとそれまで馴染みの薄かった食べ物や食材に新たに出会えるようになり私にとってはよかったことも多いです。低下した視力を眼鏡をかけて補助するように、食物アレルギーも体質の特徴のひとつととらえて前向きに付き合っていけれたらいいなと思っています。自己判断でアレルゲンを完全除去することは推奨されていないようです。専門のお医者さまとよく相談したうえでアレルギーとの付き合い方を模索してみてくださいね。

担当ライター

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