悪阻のタイプもいろいろ!常に食べ物を欲していた妊娠期間
夏バテと思っていた体調不良が、まさかの妊娠。それからは、食べづわりが始まりました。仕事中はコンビニを探し、寝る前にはコロッケを食べ、枕元にはクッキーを常備。主人に「オレが吐きそう」と言われた私の悪阻体験をご紹介します。
妊娠に気づいたときから、食べたいが止まらない
妊娠に気づいたのはちょうどお盆前でした。少し食欲が落ち、体調が悪いと感じていましたが、ただの夏バテと思い1週間ほど過ごしていました。そんなある日、ふと生理がきてないことに気づいた私。産婦人科をすぐに受診したところ、妊娠が判明しました。そこからは、なぜか食欲が復活。もともと周りの女性よりたくさん食べる方でしたが、常に何かを食べていたい衝動が抑えられなくなったのです。
どうやら、私の悪阻のタイプは、“食べづわり”だったよう。食べ物の好みは変わることなく、生魚やごはんが炊けるにおいも平気でした。ただ、少しでも空腹を感じると吐き気をもよおすように。こうして、妊娠初期から私の「食べ続ける妊娠期間」が始まったのです。
寝る前のコロッケ。主人が吐きそうに…
妊娠初期、私は営業職として働いていました。そのため、いつでもコンビニやスーパーなどに立ち寄り、買い食いができる毎日。1か所営業で回るごとに、おにぎりやシュークリームを頬張る日々を過ごしていました。仕事柄、帰宅が23時を過ぎることもしばしば。そんな日は、夕食を2回食べるのが定番に。妊婦だから仕方ないという気持ちから、食べることをセーブしようという気はさらさらありませんでした。
1度しか吐かなかった私が唯一辛かったのは、立ちっぱなしで過ごすこと。1~2時間立ったまま先方を待ったり話したりする仕事だったため、その度に立ちくらみに悩まされていました。ただ、妊娠を会社に伝えてから約1ヶ月で、担当交代をしてくれることに。妊娠2~3ヶ月ほどで、立ちくらみなどの辛い日々からは解放されたのです。
帰宅が遅く、家ではほぼ寝るだけであった営業職は、出産後続けるにはつらいと判断し、妊娠が判明してから約3ヶ月で退職。それからは、家でのんびりする日が続きました。食べづわりは妊娠4ヶ月目ほどまで続き、家にいるときはずっと何かをつまむ毎日。夜中に目が覚めてしまったときも、何かを食べずにはいられず、枕元にはクッキーを常備するようになっていました。さらに、夕食から寝るまでの間も我慢ができず、就寝前にはコロッケなどの揚げ物が食べたくて仕方ありません。歯磨き前にコロッケを頬張る私を見て、
「オレが吐きそう…」
と主人が吐き気をもよおすように。
「男なのに、悪阻が経験できてよかったね~」
なんて主人に声をかけていました(笑)
常に食べていた私ですが、案の定、妊娠10週目にして体重増加に注意するようにと指導を受けることになります。それでも、体調はとても良好でしたし、血液検査などで異常も見られなかったため、そのまま妊婦生活を過ごしたのでした。
体重が16kg増!動悸がして仰向けで寝られない
妊娠初期から4ヶ月目までの食べづわりにより、ずいぶん大きくなった私の胃。悪阻から解放されてからも、食欲が止まることはありませんでした。あれよあれよという間に体重は増え、妊娠32週目でプラス10kg!その後も体重は増え続け、妊娠35週目でとうとう栄養士さんから直接指導を受けることになりました。もうすぐ臨月ということもあり、栄養士さんからの指導は「バランスの良い食事」と「体力をつけて、元気な赤ちゃんを出産してくださいね」とのこと。運が良かったのか、糖尿や高血圧のリスクがでることもなく無事に臨月を迎えることができました。
臨月になってから私が辛かったのは、仰向けで寝られないことでした。夜、布団で寝ようとしてみても、動悸が激しくなるばかりで全く眠れません。動悸による睡眠不足を解消したいといろいろ試行錯誤した結果、4つ折りにした状態の羽毛布団を背中に敷くことで、動悸がせずに寝られることを発見。出産を迎えるまで、約45度のリクライニング状態で寝ることで、ぐっすりと眠れるようになりました。結局、出産までに体重は16kg増加。母子ともに元気で、無事に出産を終えることができましたが、その眠りづらさは忘れられず、次回妊娠したときは体重が増え過ぎないように気をつけようと心に誓った1人目妊娠体験でした。
ちなみに、2人目も食べづわりでしたが、3食のバランスがとれた食事と早寝により夜食をカット。なんとか体重増加を10kgに抑えることができました。そして広島での生活が功を奏したのか、どちらの産後も努力することなく体重は元通り!が、体型は産後約3年経っても元には戻っていません…。
食べづわりの人も、量はほどほどに!
「食べていれば吐き気がこないから楽」と感じている食べづわりの妊婦さんも、妊娠後期を見据えて注意しておいた方がいいかもしれませんね。悪阻のタイプもさまざまですが、上手に付き合って、妊婦ライフを楽しみましょう。
担当ライター