安産祈願を広島県外で?転勤族ママの里帰り&代理祈願体験
夫の転勤で引っ越した先で妊娠をしたら、出産する場所はもちろんですが、安産祈願をどこでしたら良いのかも悩みどころですよね。そこで今回は、東京出身広島在住の私が体験した、里帰り&代理安産祈願についてご紹介します。
引っ越し後、すぐに妊娠!不安な広島生活
7年前、夫の急な転勤で東京から広島へ引っ越してきた私。その数ヶ月後、妊娠が判明しました。
初めての妊娠で、とりあえず本から情報を集めることにしたのですが、そこで知ったのが安産祈願のこと。夫に話をしてみると、「しなくてもいいんじゃない?」と、ドライな回答が。
かく言う私も、広島の有名な神社を調べるものの、地理に疎いこともあり、どこに行くべきかさっぱりわからないまま。段々と、「まあ、やらなくてもいいか」という気持ちになっていきました。
しかし、私の実家に電話でその話をしたところ、父が一言。
「地元に水天宮があるじゃないか!」
ああ、そうだった、父は根っからの寺社仏閣好きだった…。
東京の水天宮、ルーツは広島?
父が強く勧めてきた「水天宮」。広島にはないので、知っている方は少ないかもしれません。本社は福岡県久留米市にあり、分社が日本各地に点在している神社で、安産祈願のご利益があることで有名です。
実はこの水天宮、祀っている神様は、天御中主大神(あめのみなかぬしおおかみ)と、安徳天皇、建礼門院、二位の尼の4人。安徳天皇といえば平清盛の息子、建礼門院は平清盛の娘、二位の尼は平清盛の正妻です。平清盛は、厳島神社を建造したことで広島県民にはおなじみの人物。その娘たちが祀られている水天宮を勧められるなんて、なんだか広島との縁を感じます。
一人目は、地元の水天宮に夫婦で安産祈願
さて、その水天宮が私の地元、東京のはずれにあるとは初耳です。私のなかでは、水天宮と言えば「人形町」にあるイメージでした。
福岡県の水天宮本社から江戸時代に分霊されたのが、東京・浅草近くの人形町にある水天宮です。東京だけでなく、おそらく関東では一番有名な安産祈願神社として知られています。でも、今回父が言っているのは、「地元」の水天宮。どうやら、実家から車で行ける距離に、水天宮の分社があるそうなのです。
安産祈願は妊娠5ヶ月頃の戌の日に行うのですが、ちょうどその頃、里帰り出産のために実家近くの産院で診察を受けることになっていたので、タイミングはぴったり。父が祈祷の予約を取ってくれると言うので、お願いすることにしました。
そして、迎えた当日。夫と私の両親の4人で、安産祈願へ。タクシーからご祈祷料まで、すべて父が手配してくれました。父全面プロデュース状態です。
社殿にはほかにも何組か妊婦さんがいて、一緒に祈祷をしてもらいました。ご祈祷が終わると、あらかじめ渡しておいた腹帯にご祈祷印を押して返してくれます。ほかにもお札とお守りをいただいて、無事終了。ちゃんとした祈祷を受けるのは、記憶にある限りは七五三以来なので、とても新鮮でした!なんと言っても自分とお腹の子が主役。素直に嬉しかったです☆
二人目は、関東一有名な水天宮で代理安産祈願
さて、そんな安産祈願のおかげで無事長男を産んで5年後。今度は長女を妊娠しました。
二人目になると、上の子の世話があるため、もう里帰り出産をする暇も、里帰り安産祈願をする暇もありません。夫は相変わらず「安産祈願、別に…」というモードだったので、私も今回はあきらめようとしていたら、また寺社仏閣好きの父から電話が。
「人形町の水天宮に、代理で安産祈願に行ってくる!」
まあ、帰りに浅草で遊ぼうとか今半のすき焼きを食べようとか、思惑があったのかもしれませんが、それにしたって、ありがたい父です。
人形町の水天宮のホームページを見てみると、社殿はきれいだし、待合室は広いし、モニターで順番が案内されるし、さすが人気の神社、といった雰囲気!父はここに一人で出かけ(なぜ母と行かない…?)、たくさんの妊婦さんのなか一人で祈祷を受け、一人で浅草観光をし、帰宅後、水天宮からもらった授与品を広島に送ってくれました。
授与品はとても豪華!お札、お守り、戌の形の瓶に入ったお神酒、戌の根付、そしてご祈祷印が入ったさらし布と小さな布が入っていました。この小さな布は、手持ちの腹帯に縫い付けられるようになっています。今回は腹帯を父に預けられなかったので、助かりました。
二人目を無事出産!お礼参りも代理で
そして、無事二人目を広島で出産。東京から両親がかけつけてくれて、思いのほか安産で済みました。水天宮パワーでしょうか。
お礼参りは、というと、今度は父と母の二人で行ってくれました。すべて代理でお願いしてしまい、申し訳ないなあと思いつつも、父が生き生きとしていたので、なんだか親孝行した気分。両親は、お礼参りついでに長女のひな人形探しに浅草に立ち寄ったそうで、「人形がいっぱいで楽しかったわ~」と、母が電話で報告してくれました。安産祈願を誰より楽しんだのは、実家の両親だったようです。
さて、夫はと言うと、最初の安産祈願の後「意外と面白かった」とぽつり。2回目の安産祈願で送られてきたお神酒を飲んで、「面白いね」とまたぽつり。ここにも、安産祈願をそれなりに楽しんだ人がいたようです。
一生で数回だけの安産祈願、家族みんなで楽しんで
妊娠、出産は人生の一大イベント。広島で安産祈願の場所で悩んでいる方は、里帰りや代理祈願も、ぜひ選択肢に入れてみてください。家族を巻き込んでみんなで楽しむのも、素敵な思い出になりますよ☆
担当ライター