子育中に通る道、我が家の断乳体験記
赤ちゃんの授乳の時期が過ぎると、「どうやっておっぱいを卒業するんだろう?」という新たな疑問が沸いてくるかもしれません。今回は、子育て中のママが通る道、断乳について我が家の断乳体験記をご紹介します。
自分から卒乳するのを待ってもあげたかったけれど…
子育て中の我が家には3歳差の姉妹がいます。長女は、完全母乳育児を応援する産婦人科専門の病院で出産しました。1人目の子育ては、おっぱいのあげ方やおむつの替え方、沐浴の仕方など、わからないことだらけでのスタート。産院の相談窓口に相談させてもらいながら取り組んだ、長女断乳の記録をご紹介します。
5歳でも授乳OK?
縁あって広島に住みながら隣の県の産院で長女を出産。ミルクを足さず、母乳だけで育児をする完全母乳育児を応援する産院で、事前に母乳についての学ぶ機会もありました。そのとき、おっぱいは心の栄養、子どもが自分からやめていく卒乳を待てばよい、もし5歳でも子どもが欲しがればあげてもよい、という考え方を知ったのです。
自分の感情の変化
そのため、子どもは自然におっぱいをやめていくんだ、幼稚園に入ってももし飲みたがればあげても良いんだと思っていて、実は断乳については何も考えていませんでした。
ところが、長女が1歳半を過ぎた頃からだんだん幸せだった授乳の時間をしんどく感じるように…。歯が当たることが辛く感じられたり、日に何度も授乳をせがまれると「もう離乳食も食べられるのに…」という気持ちがわいてきたりしました。自分の感情がここまで変化するとは思っていなくて、自分でも困惑したことを覚えています。
第2子妊娠をきっかけに
でも、幸せそうにおっぱいを飲む長女を見ていると、私の気持ちの問題でおっぱいを取り上げるのはかわいそう、という罪悪感にも似た感情が出てきてなかなかふんぎりがつかず、悶々とした日々を過ごしていたのです。そして、長女が2歳の誕生日を迎えたころ、第2子の妊娠が発覚。妊娠を機に、断乳を決意したのです。
涙で迎えた断乳の日
断乳をしようと決めたとき、産院の相談窓口に電話して、自分の気持ちの変化や妊娠のこととあわせて断乳の方法について助言をもらいました。完全母乳育児推進の産院だったので、断乳を止められるんじゃないかと少しドキドキしながら電話をかけたことも事実です。でも、「お母さんの気持ちも大事、今2歳でやめようと決めたなら、さらっとやめてみてはいかがですか?やめると決めたら後戻りしないほうが子どもは困惑しなくて済む。数日泣くだろうけど、旦那さんやおばあちゃんなどにも応援を頼んで、泣いたらママは雲隠れして寝かしつけを頼んでもよいかもしれません」と教えてもらいました。
いままでたくさん飲んでくれてありがとう
断乳を決意して、夫と実母に相談。夫も実母も、私が授乳に思うところがある様子を見ていたためか、協力的でした。昼はなるべく外に連れ出して遊ばせる、夜泣いたときは私を見るとおっぱいを欲しがるから大変だけど寝かしつけをお願いします、と頼んで最後の授乳を決行。最後の授乳の前は、長女に「いままでたくさん飲んでくれて、ありがとう。今日これでおっぱい最後にしたいと思う。自然におっぱいやめるの待てなくてごめんね。楽しいことたくさんして、美味しいご飯やおやつ、いっぱい食べようね」と説明していたら、初めておっぱいに吸い付いてくれたときの感動や、それまでの授乳シーンを思い出して号泣してしまいました。長女の方が冷静にウンウンと話を聞いて、おっぱいをごくごく飲むと、ぱっと離れていったのです。
1日目の夜
そして迎えた1日目の夜。いつものようにパイパーイと言ってきたので夫にバトンタッチ。もっと号泣するかと思っていたけれど、夫の抱っこでクスンクスンと言いながら寝てくれたので夫婦で拍子抜けしたことを覚えています。
2日目の日中と夜
2日目の日中は、朝から公園遊びや買い物をして実家に移動。両親や実姉と、おっぱいを思い出す暇もないくらい遊んでもらい、夜を迎えました。夜はパイパイ…となりかけたものの、絵本を読みながら寝付いてくれました。
突然号泣した3日目の夜
3日目も実家でお出かけをしたりして遊び、夜ももう大丈夫かなと思っていたら、夜に突然号泣。実母に寝かしつけを頼んで私は別の部屋にいたものの、あまりに泣き叫ぶので、聞いている私の方が辛くて辛くて。「これが本当の最後の1回にしようね~」と泣きながら授乳しました。断乳を始めてから長女は取り乱すほど泣かなかったので、聞き分けが良すぎるのではと逆に心配していたこともあり、3日目で大泣きして気持ちを出せてよかったのかも、という気持ちと、ほとんどおっぱいが出ていなかったので諦めがつくだろうという目論見もありました。そして、翌日からおっぱいをせがまなくなったのです。
あっさり成功した次女の断乳
次女のときも2歳のときに断乳を決行しました。長女のときは突然でしたが、次女のときは断乳する日に○をつけて、「あと○日でおっぱいバイバイしようね~」と言いながら1週間前からいっしょに確認しました。
そして迎えた最後の授乳。「いっぱい飲んで偉かったね、これからはごはんやおやつをいっぱい食べようね」と言いながら最後の授乳をしました。
その夜、次女はもちろん大泣き。おっぱいが本当に出てこないと知ると、布団の上をゴロゴロ転がりながら泣いていましたが、夫にだっこされながら寝付きました。次女のときは1日目に号泣しましたが2日目から絵本を読み聞かせながらすーっと寝つき、驚くほどあっさりと断乳が成功したのです。
ママと子どもに合いそうな断乳を
断乳は子育て中に通る道のひとつとして挙げられるでしょう。タイミングや方法は、ママと子どもに合いそうなものを選んで、試してみてはどうでしょうか。
担当ライター