産後の精神は乱気流!私のメンタルを落ち着かせてくれたのは
妊娠すると女性ホルモンのバランス変化からか、情緒不安定になる人は多いそう。精神の波が安定していることには自信があった私もメンタル崩壊の洗礼を受けることに!今回は妊娠出産後のデリケートな心を労わるために、私が実践した方法を紹介します。
産後は不安定になりがち!なぜか涙が止まらなくなることも
妊娠中は運よくトラブルもなく、穏やかに過ごしてきた私。あれ?と思い始めたのが産後2週間前後の頃です。体調も戻らない中、頻回授乳やおむつ替えに追われる毎日。完全母乳で育てたい気持ちがあるのに、思うように母乳が出ないことにも焦っていました。里帰りをしていなかったので、朝に夫を見送ったら日中はほぼ赤ちゃんと2人きり。 そんな状況のある日、玄関で夫を見送った後、ボロボロと涙が止まらなくなってしまったのです。
外出ができないこと、命の責任を負っているプレッシャー、世界に赤ちゃんと2人になってしまったような孤独感、体の痛み、睡眠不足、何より余裕がなさ過ぎて、赤ちゃんのかわいさがよくわからない…。 それらが永遠に続くような先の見えないトンネルに感じられ、大きな不安となって突然襲ってきました。そうしている間にも、赤ちゃんの泣き声が止められない警報音のように頭に響きます。
「産後うつになりかけているかも。このままじゃヤバい!」そう感じた私は、思いつく限り心の負担を減らすことを意識するように。
ケータイをフル活用!見えないけれどたくさんの仲間がいる
新生児を抱っこしていると、なかなか身動きがとれないのが現実。片手でできることと言えば、まずはケータイを操作することでした。 「なんでもいいから誰かと話したい」と思い、とりあえず姉に電話。専業主婦で3人の子持ちである姉と、ハンズフリーで家事育児をしながらの雑談を習慣づけ、午前中数時間繋ぎっぱなしにしていた日もありました。
更に、SNSでママ友を作ることにも挑戦。Twitterでアカウントを作成し、まずは同じ月に出産したママを探してどんどんフォローしました。SNSには「タグ」という機能があり、決まったワードを検索することで対象アカウントを見つけやすくなるのです。例えば2019年7月に出産したママなら、「#2019jul_baby」で検索すると同じ月出産のママアカウントが出てきます。そうしてあっという間に何百人というママたちとの繋がりが生まれました。
深夜3時の授乳中、昼の寝かしつけ中、SNSを開けば全国のママが同じように頑張っているのがリアルタイムでわかります。育児の疑問や些細な呟きにも反応してメッセージを送り合える便利さ。顔も知らない誰かと時に励まし合ったり、お互いの子の成長を喜び合ったり、有益な情報を交換したりと、SNSの繋がりには何度も救われました。 このようにケータイを駆使して誰かとコミュニケーションをとることで、孤独感は大幅に軽減されたように思います。
10分でもいいから一人になれる時間を
低月齢育児は24時間体制です。見てくれる人が他にいない場合、基本的には常に赤ちゃんと一緒。赤ちゃんが寝ていても、ちゃんと息をしているか気になります。それに次の授乳時間や、発達不安から検索魔になってしまうなど、何も考えず一人で頭を休める時間がないことに気付きました。
そこで、赤ちゃんのお風呂は夫担当にすることに。夫に見てもらう間、自分だけで湯船に浸かってぼーっとするだけでもかなりリフレッシュになりました。「今日はあんな表情があったな、昨日より成長したな。」とゆっくり思い返すことで、赤ちゃんのかわいさも実感できるようになった気がします。それ以外には近所のコンビニに行くなど、ほんの10分でも赤ちゃんから離れて一人になる時間は必要でした。
私の好きな物、したいことは何だったっけ?自分を取り戻すために
育児の不安感の内訳を考えると、私の場合は「孤独」と「アイデンティティの揺らぎ」によるものが大きかったです。ひたすら赤ちゃんのお世話に追われ、ママや主婦として目の前のことに必死になっていると、自由だった時間が遠い過去のように思えました。「自分は何が好きだったっけ」と思い出そうとしてもなかなか出てこないのです。
そこで、ケータイのメモに「食べたい物」「好きな〇〇(映画、テレビ、漫画など)」を書き出すことから始まって、次に「赤ちゃんとしたいこと」「一人時間ができたらしたいこと」「1年後の生活」など未来への希望にシフトしてリストアップ。 それから、叶えられる範囲で好きな物への欲求を満たしていきました。
私の場合はお笑いとアニメが好きなので、深夜ラジオや好きなアニメを流し続けて楽しむことに。このように好きな物やしたいことを意識することで、ぼやけていたアイデンティティが少しずつ戻ってくるように感じられました。
やっておけばよかったこと&どうしてもつらい時は専門機関へ相談しよう
妊娠時にやっておけばよかったと今感じるのは、ネット食材宅配サービスに慣れておくことです。低月齢時は実母に食事の面で頼りっぱなしで、ありがたい反面、自責の念もありました。育児はお給料が発生しないルーティンワーク。達成感や人に褒めてもらうことに飢えていたため、時短おかずキットなどを利用して、少しでもちゃんとできた!と達成感を得られたら良かったなぁと思います。
私の場合は数ヶ月で気持ちが安定したので、産後うつだったとまでは言えません。 しかし妊娠出産育児は間違いなく命がけの大仕事。少しでも「産後うつかも?」と思ったら、ママ一人で抱え込まず、家族や専門機関、役所を頼ってみてくださいね。
担当ライター