幼稚園での様子を話してくれない息子!園での様子が知りたい母の「北風と太陽」作戦

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男の子あるあるなのでしょうか。我が家の3兄弟は、幼稚園での様子をほとんど話してくれない子どもたちでした。特に長男のときは、初めての園生活が不安で「今日は何したの?」「幼稚園楽しかった?」と質問攻め…そのうち子どもは母の質問をかわす「定型文」を口にするようになりました(笑)たまに伝え聞く、園の先生からのお話やママ友からの情報にびっくりすることもしばしば。これではいかん!と、試行錯誤してたどり着いた子どもの話を聴く方法と、心の持ち方をご紹介。

男の子あるある!?幼稚園での様子を話してくれない息子たち

我が家の3兄弟は、母の私に似たのかみんな口下手。そんな3兄弟の幼稚園生活は、毎日園で何をして遊んでいるのか未知でした。

園バスから降りると、もう気持ちは家で何をして遊ぶかにシフト。母との会話はもっぱらおやつは何があるかということと、他の兄弟が家に帰っているかということ。

母の「幼稚園どうだった?」の質問には、「楽しかった!」もしくは「つまんなかった!」の2通りの返事。母としては、何が楽しかったのか、何がつまらなかったのか、その具体的な内容が知りたいのに!!!

園ママや先生から伝え聞くエピソードにびっくり

そんな調子の息子たちなので、たまに幼稚園で園ママや幼稚園の先生から聞く我が子のエピソードに毎回びっくりしていました。

先生からは、「誰よりも大きな声で、張り切って歌を歌っていますよ」とか、「いつもビオトープでザリガニ釣りをしています」など。家では話してくれないけれど、幼稚園ではさまざまな楽しいことをしていたようです。

また園ママからは、園児同士の誰と誰が仲良しかということや、我が子がお友だちに言ったことまで教えてもらったりもしました。そんなエピソードを聞くと、他の子どもたちは家で幼稚園の話をたくさんするんだな~と、寂しくなってしまいます。

母の失敗…質問攻めは逆効果

そこで、母は質問攻めの作戦に!適当に「YES」「NO」で答える息子に、事細かに幼稚園での出来事を聞いてみたのです。

「幼稚園に着いてから朝の会までに何をしたの?」
「お部屋ではなんのおもちゃで遊んだの?」
「誰と一緒にお弁当を食べたの?」
「お外では、誰と何をして遊んだの?」

この質問攻め、最初のうちは答えてくれていたものの、途中から答えるのがめんどうになってきたよう(笑)いつしか、息子は母の質問をかわす定型文を口にするようになってきました。
部屋で何をしたか聞くと「つみきで遊んだ」、外で何をしたか聞くと「砂場」、誰と遊んだのと聞くと「わからん」とか「一人で遊んだ」とか…!

質問に適当に答えるので、ますます幼稚園で何をして遊んでいるのかわからずじまい。母の質問攻め作戦は、逆効果でしかありませんでした(汗)

これではいかん!『北風と太陽』作戦に変更

ある日、幼稚園の園長先生がこんなことを話されていました。
「幼稚園での出来事を話してくれない子には、童話『北風と太陽』の太陽のように、話してくれるのをあたたかく待ってみてはいかがですか?」と。

それを聞いた私は、北風のように冷たい風を吹いて、子どもの心を開かせようとしていた自分の行いを思い知りました。息子の話したい気持ちが整わないタイミングで、むりやり聞き出そうとしていたのかも…と。

そこで私は、押してダメなら引いてみる『北風と太陽』作戦にチェンジ。息子が、自分から話し出すのを「待つ」ことにしてみました。

すると、幼稚園から帰ってほかの兄弟と遊び一息ついた頃に、幼稚園の出来事で心に残ったことを、ふと思い出したように話してくれるようになったのです。息子の話には、「楽しかったこと」だけでなく「嫌だったこと」も多く含まれており、幼稚園でたくさんの人と関わる中で、揉まれながら成長していることを実感しました。嫌だったことを聞くのは、楽しい作業ではないけれど、息子にとって家庭が気持ちの受け皿になっているようでうれしくもありました。

もちろん、何も話してくれない日も多くあります。でも、今日は話さなくてもいいやって気持ちなんだろうな~と深く気に留めないことに。行事のあることがわかっている日はこちらから聞くこともありますが、それ以外はあまり干渉しすぎず息子が話したくなるのを待つ作戦が、我が家にはベストな方法でした。

■母と離れて過ごす「子どもの時間」は成長の第一歩

かわいい我が子の成長を、じっくり見守ってあげたいと思うのが親心。幼稚園で、我が子がどう過ごしているか知りたいと思う親は少なくないのではないでしょうか。

しかし、親も子どもが幼稚園に行っている間の時間を満喫しているように、子どもも親と離れて子どもの時間を満喫しているのかも。そして、親の知らない子どもの時間はこれからどんどん増えていき、いずれ自分で考えて行動できる大人へと成長していくのでしょう。

子どもの話したいタイミングが訪れたら、じっくりと話を聴いてあげる。でも、親の知らない子どもの時間があってもいい、それが成長するということなのだから。そんなスタンスで、これからも子どもの気持ちの受け皿でいられたらなと思います。

担当ライター

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