すぐに入れると思ってた!意外と待機が多い郊外の保育園事情
待機児童が多くて保育園に入れない状況は働くパパママには深刻な問題です。筆者も保育園に子どもを預けている親の一人として他人ごとではありません。今回は筆者が経験した郊外の保育園に待機児童が多かったエピソードをご紹介します。
出産を機に別の保育園へ転園することに
2016年に双子を出産し、会社の保育園に双子を預けていた筆者。毎日親子3人でワイワイと車で通勤をしていた矢先、3人目を授かりました。幸いつわりもなく体調にも変化があまり見られなかったため、普段と変わらず3人で通勤していました。しかし、一緒に通勤できるのはとてもありがたかったのですが、片道40分の通勤と産後の体調を考えると双子を会社の保育園に預け続けるのは不可能だったのです。
そこで、家の近くにある保育園に転園を決意!会社にも事情を説明し、転園手続きをすることになりました。いつ保育園に入れるか定かではなかった時期でしたが、双子の保育園が決まるまでOR私が出勤できるうちは会社の保育園に残れるように手配してもらえたのはとても助かりました。
そして、満を持して区役所へ乗り込むことに。
え!?待機がこんなに?なぜこんなに多いのか
双子を会社の保育園に預けた後、午前中を利用して住んでいる区の区役所へ保育園の入園について聞きに行きました。私が希望した保育園は自宅から徒歩5分の場所で、第一希望として入園を希望する旨を職員の方に伝え、現状を確認してもらいます。
そのとき私は、近所の人から「子どもの人数が少ないからすんなり保育園に入れた」と聞いていた園だったので待っても1~2ヶ月だろうと思っていました。
しかし、職員の方が持ってきた書類の説明を受けてビックリ!
「待機人数3人って!?うちは双子だから一人空いただけじゃ入れないし、かといって別々の保育園に入れると後々面倒くさいし、安易に考えていたけどもしかして最悪の状況?」とプチパニック。
職員の方と相談し、とりあえず毎月の入園書類を提出して年末まで入園できなければ4月入園の書類も出して最悪4月から入園しようということになりました。私としてもまだ時間はあるし、出産までには入れるだろうと思って過ごしていましたが、毎月の保育園待機児童状況を確認すると待機児童がどんどん増える一方…。これはまさか出産に間に合わない???
やっと届いた入所許可証!なぜかの3月入所でバタバタ入園
2018年8月から入園希望を提出していたけど全く連絡が来ず、気づけば出産予定の1月に…。もともと実家に1ヶ月を帰省するつもりでいましたが、保育園に双子を預けられないとなると実家から自分の家に戻るのも恐怖です。現状を母に相談したところ双子が入園できるだろう4月までは仕事を休んでくれることになりなんとか光が見えました。今思うとこれが無ければ今の私はどうなっていたんだろう…。
そして無事に出産し、実家へ帰省。双子の有り余るパワーに押されながらもなんとか実家の力と地元の子育て支援施設を活用して3人育児を乗り切っていました。そして2月の頭、事態が動きます。
なんと希望していた保育園への3月からの入園許可が出たのです!!!「やっときたか!」と喜んだのも束の間、4月入園だと思っていたので入園準備を全くしておらず、そこからは入園説明を聞きに行ったり、必要な物をそろえたりとバタバタでした。
そして、まだ実家にいられると思っていた期間が急に1ヶ月も早まったために、自分の家に赤ちゃんを迎える準備ができていなかったのです。
当時旦那も仕事が忙しく夜が遅くなることが多かったため、家の準備もままなりませんでした。しかし、刻々と迫る3月1日。半ばやけになって、なるようになるさ!と双子と末っ子を連れて実家から家に戻ったのは2月末でした。まだまだ産後の体はボロボロで、一人で3人の面倒を見るのはしんどかったですが、ついに3月1日が到来!どこに行くのか分かっていない双子を車に乗せ、迅速に保育園へ向かいました。保育園に着いた途端、事態を把握した双子がストライキを起こしましたが、そこはプロの保育士さん!上手に教室まで連れて行き、教室の扉をガシャン。泣き叫ぶ双子の声を聞きながら自分の家に帰ったのを覚えています。
落ち着いてくれば分かる待機が多かったワケ
今では双子も保育園に慣れて元気いっぱいに登園しています。私も少しずつですがクラスのママたちと話ができるようになり、保育園の実状?が見えてきました。
待機児童が多かった理由は別の地区から私の住む地区の保育園に通わせている家庭が多かったからでした。当時私の住む地区よりも栄えている地区の保育園の待機児童数はとんでもない数字をたたき出しており、背に腹は代えられない家庭の方が遠くてもいいので郊外の保育園に預けるという動きがあったそうです。人数の多い地区の溢れた人たちが苦渋の決断の末、離れた保育園に預けていれば、そりゃ地元の人も入れませんよね…。
双子が3月に入園できたのも、他の園に転園した子がいたからだそうで、4月にも他の園に転園するという子が4人もいました。転勤が多い家庭は沿線の利便性の高い地区に住む傾向が強く、その転勤の入れ替わりで郊外の保育園から希望の保育園へ転園できる子が増えたみたいです。
そんな事情を前もって知っていればもっと早く対策が打てたと今では思います。今回のことで情報が確かかどうかは分からないにしろ、ママ同士の情報交換は意外と重要なんだと勉強になりました。
まとめ
郊外だからとたかを括って保活をしていると思わぬ落とし穴があるので、事前の情報収集は大切です。また、時間に余裕をもつことで不測の事態に備えることも可能。今から入園を希望するなら周辺の保育園の状況や待機児童の増減などをしっかりと把握して希望保育園を決めてみてくださいね。
担当ライター