夫婦の絆が深まる!産前産後に里帰りをしないことで感じたメリット

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初めての妊娠出産は、不安がつきものですよね。特に里帰りできない環境だと、経験豊富な親のサポートが受けにくく息詰まることも。そんな「里帰りしない出産」でも、夫婦で得られたメリットがたくさんあったので、私のエピソードを交えてご紹介します。

妊娠がわかってから里帰りしないと決めるまで

初めての妊娠がわかると、妊娠中~産後の過ごし方や出産場所について考え始めますよね。私は身近な友だちのほとんどが里帰り出産をしていたので、「出産と言えば里帰りするもの」と思っていましたが、実家の母が仕事や介護をしており複雑な状況だったため、里帰りできる環境がありませんでした。夫の実家も県外なので、なかなか頼るわけにもいきません。
そのため、夫婦で話し合って産前・産後とも自宅で過ごすことになりました。
夫は面倒なことはすぐに私や親に頼るタイプでしたが、私は子どもができてもできるだけ夫と一緒に協力していきたいと思っていたので、「里帰りしない出産」はメリットがいっぱいでした。

喧嘩はいっぱいだったが…夫の父親意識が高まった!

つわりには個人差がありますが、私の場合は妊娠初期から出産まで吐きつわりがひどく、体重も減って毎日ぐったりでした。仕事を辞めても家事が思うように進まず、起き上がれない日も。夫は、「気にしないで」と言ってくれても、元は亭主関白な性格です。そのため日に日にストレスもたまっていました。
そんな中でちょっとしたことでぶつかることが増えましたが、落ち着いてからお互いの考え方の違いや直して欲しいことを何度も話し合うようになりました。
夫婦ふたりのときには夫にあわせられていたことも、妊娠するとどうしても子どもと私の体が優先になります。夫を大切に思っていても、優先できないことを理解してもらうのに時間がかかりましたが、本当につらそうな私の体調を傍で見ていたことや話し合えたことで、次第に私と子どものことをなにより1番に考えてくれるように。
今でも家事は一切しないと言い切っていますが、私の食べられそうなものを買ってきてくれたり、家事ができていなくても仕方ないと受け止めてくれたりと、随分寛容になりました。
里帰りしていたらこんなに話し合えず、夫が理解してくれることも少なかったと思うので、産後帰宅してから苦労したかなと思います。

里帰りの間に家が散乱しない!自宅を整えておける

里帰りすると、数ヶ月自宅を空けることが多いですよね。産後の赤ちゃんを迎える準備を実家にすることになるので、自宅に戻るときにお世話グッズを持って帰って整えなおす手間もかかります。
私の場合は入院中以外ずっと自宅にいられたので、少しずつ必要なものがそろえられて、退院してからの整理は病院で使った荷物を片づけることのみで済みました。
家族の手が借りられると良いですが、都合が合わない場合にはたくさんの荷物を一度に整理したり、片付かないままになったりしてしまうことも。また、家を空けている間は、夫ひとりの生活になっているので家が散乱する恐れもあります。
赤ちゃんの環境づくりや荷物の片づけがあるのに、部屋の掃除までとなると里帰り後とはいえ大変です。部屋がきれいでないとストレスに感じてしまう私にとっては、自宅の状況を心配することもなく安心して過ごせたので里帰りしないほうが合っていたなと思いました。
家事が大変と思うかもしれませんが、食事や買い物は宅配・通販・外食をしっかり利用して、無理せず手を抜けば何とかなります。至れり尽くせりの生活に慣れていた夫には不満がありそうでしたが、「赤ちゃんがいる生活は夫婦ふたりのときのようにはいかない」と意識を変えてくれるようになってきました。

帰省の時期を悩まない!近所の産院が心強かった

妊娠中期からお腹の張りがひどいと、切迫流産や早産になるリスクもあるので、産院から遠くに行けない場合もありますよね。私の場合は近所の病院を選べるので、出産の時期がいつになるかわからなくても帰省の時期に悩まずゆったりとした心持ちでいられました。
気になっていたのは、夫は夜遅くしか家に帰れず、泊まり込みの勤務もあったので、ひとりの時間が長いこと。そのため、もし一人のときにトラブルがあってもすぐに病院へ行けるように陣痛タクシーを登録。同時に緊急時の連絡先も登録していたので、あまり心配することなくいつも通りの生活ができました。
里帰りをしない場合は、何かとひとりで対処しないといけないことが多いので、緊急時の対応は常に頭に入れておく必要があります。逆に言えば、それさえしておけば大きな不安は感じません。
結局早産にはならず、順調に安定期に入ると「まだかまだか」と夫が待ちきれなくなっていて、それがおなかの赤ちゃんにも通じたのか?予定日直前に元気に産まれてくれました。早くに里帰りしていたら、予定日前の出産となると自分も焦ってしまっていたかなと思います。

里帰りしない出産は夫婦の思いやりが深まる大切な経験に

妊娠から産後のつらい時期を夫も目の当たりにして過ごしたので、父親としての意識が高まり、家族中心の考え方に変わってくれました。面倒なことはしない性格の夫でしたが、今では息子の世話を進んでしてくれます。
我が家の里帰りしない出産は、喧嘩をいっぱいしたけれど家族としての思いやりや絆が深まる良い経験でした。

担当ライター

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