耳の聞こえが悪い私が子育てする上で困ること3つ
昔から耳の聞こえが悪かった私。とはいえ、大人になるまで大きな不自由を感じず生活してきました。聞こえの悪さで困った!を感じ始めたのは子育てがスタートしてから。広島で子育てする私の体験談を紹介します。
耳の聞こえが悪い私がママになりました
昔から耳の聞こえが悪かった私。小学校や中学校で行われる、音が鳴ったらボタンを押す簡易的な聴力検査では、ボタンを押せたことがありませんでした。何か原因があったわけではなく遺伝的なものだったようで、中学生の頃に受診した耳鼻科の先生の話では「補聴器がなくてもいいけどあった方が助かるのでは」とのこと。しかし、補聴器をしている子どもはごくわずか。なんだかカッコ悪い、おばあちゃんみたい、なんて思った私は「聞こえは悪いけど困るほどではない!」ということで、補聴器をしないという選択をしました。
大勢での会話や距離の離れた人との会話などは少し難しいこともありましたが、1対1での会話などでは特に困ることもなく、それほど大きな不自由を感じずに大人になりました。耳の聞こえが悪くて困った!を感じる場面が多くなったのは、出産して子育てがスタートしてからのことです。
困ること①病院の先生の声が聞こえづらい
子育中の現在、耳の聞こえが悪いことで1番困った!を感じたのが、病院の先生の声です。息子を出産して1番初めのかかりつけの小児科の先生は年配のおじいちゃん先生でした。病院の先生はカルテを見ながらしゃべることが多い上マスクをしていることも多々あり、元々苦手意識はありました。必然的に私の耳まで声が届かず、言われた内容が一つも言葉として耳に入ってこないなんてことも。かかりつけ医であったおじいちゃん先生の声も然りで、手元を見ながらボソボソと話されて何もわかりません。
しかし、自分のことならまだしも息子のことはきちんと聞いておきたいし、知っておきたい!結果、何度も質問したりできるだけ体を近づけて聞いたりと、息子がまだ小さいうちは病院に連れて行くだけでも精神的に疲れることに。できるだけ旦那さんが休みの日を狙って病院に行くようにしていました。現在通っている小児科の先生は比較的声が聞き取りやすく、質問しやすい雰囲気なのがうれしいポイントとなっています。
困ること②お店のBGMが聞こえない
お店にはBGMが流れていることはもちろん理解していますが、お店によっては全く聞こえない私。それで困った経験はこれまでありません。しかし、息子が大きくなり、たくさん会話ができるようになると、困ることがでてきました。
ありがたいことに私に似ず、耳のいい息子。お店のBGMを聴きながら「この歌なに?」「テレビで聴いたよね!」なんて言われることもしばしば。「お母さん聴こえないよー」なんて言うと「なんで?ほら、ちゃんと聴いて!」なんて半ば起こり気味な言葉が返ってきます。最近では「お母さんどうせ聴こえてないんだよね」なんて言われる始末。BGMくらい聞こえるようになりたいとこれほど思ったことはありません。
ショッピングモールなどの迷子放送なども、放送されていることはわかるのですが、名前などの詳細が聞き取れないことも多く、息子が迷子になってしまったら私も大いに困ってしまうこと間違いなしです。
困ること③泣き声が聞こえない!
現在4歳の息子と0歳の娘を子育て中です。息子だけの頃はそんなに離れることもなく、気を張っていたためか泣き声もしっかり聴こえていました。しかし、耳がさらに弱くなったのか気が緩んでいるのかわかりませんが、違う部屋にいると娘の泣き声が聞こえないという場面が出てきました。
毎回息子が「泣いているよ!」と教えてくれて、とても助かっている現在。しかし、1度いつの間にか息子が寝ており、娘が寝室で大泣きしていたことがありました。少しの時間でしたが、息子の耳をあてにしていた私は大反省!娘1人にするのは不安なので、昼寝も近くで過ごせるリビングでしてもらうようにして、目を離さない位置にいるように心掛けています。
補聴器の導入を考える
耳の聞こえで困る場面が増えてきたので、つい先日補聴器の導入を検討しました。補聴器をつけるとこれまでよりもいろんな音が大きく聞こえ、「これが聞こえる状態か!」と大興奮。しかし、補聴器は音を大きくするための収音装置。これまで聞こえていなかった身の回りのいろいろな音が聞こえるのはいいのですが、言葉を言葉として判別できるかは別問題。仕事する場面では言葉として判別できないのに音だけが聞こえすぎ、集中できないこともありました。そのため、導入は一旦断念。息子が幼稚園や小学校に入るくらいの段階でまた検討することにしました。
いろんな手を借りつつ子育てを乗り切ろう!
現在大きな助けになっているのは息子の存在です。耳の聞こえが悪いことを幼いながらに理解してくれており、いろんな場面で頼りになっています。小さなことで感じる不自由さはありますが、その上で楽しく生活していくのが現在の目標です。広島での子育て、しっかり頑張りたいと思います。
担当ライター