妊娠初期のつらいつわりが夫婦の絆を深めてくれた?
安定期に入っておらずお腹も目立たないため、周りに妊娠中であることやつわりによる体調不良であることを伝えにくい妊娠初期。妊娠判明への喜びと同時に、つわりの辛さもある時期ではないでしょうか。そんな妊娠初期に夫がしてくれて嬉しかったことの、自身の体験談をご紹介します。
1人目妊娠時に嬉しかったこと
現在、広島で2人姉妹を育てています。1人目の妊娠は、結婚して7ヶ月目に判明しました。
突然始まったつわりに戸惑っていた私にかけてくれた言葉
1人目の妊娠が分かったのは、妊娠5週の超初期。まだ心音は確認できないけれど、赤ちゃんを包み込む“胎嚢”は確認できる時期でした。そのためか、妊娠が分かってからも体調に全く変化のなかった私。ただただ幸せに包まれて日々を過ごしていました。でも、妊娠7週、突然つわりがスタート。その日からどんどん吐き気と眠気、倦怠感の症状が進み、あまりのしんどさに私も落ち込んでいきました。吐き気を引き起こすので歯磨きすらままならず、仕事に行くだけで精一杯。掃除機をかけようにも、立っている時間より座って休む時間の方が長くなってしまってかけられないのです。
結婚してまだ1年も経ってない新婚の時期。今思うと、掃除機がかけられないくらい大したことではないし、なんなら夫がやればいいと笑える話なのですが、新婚当時は家事を完璧にこなしたいという気持ちがあったのだろうと思います。夫が帰宅すると、「今日も一日、何もできなかった…ごめんねー…」と落ち込む毎日でした。そんな中、夫がかけてくれた言葉が忘れられません。
彼は、家事ができず落ち込む私に「何もしてないなんてことはない。お腹の中で赤ちゃんを育てているんだから、それ以上に大事な仕事なんてない。落ち込まなくていいし、今家事しなくていいんじゃない?」と労わってくれたのでした。その言葉にほっとして、「つわりの時期にまで頑張って家事をしようとするのはやめよう!」と思えたことを今でも覚えています。
快適に過ごせるように買ってきてくれたもの
私がつわりでなかなか外に出られない時期、家でも快適に過ごせるようにと、夫は加湿器や録画機器、座りやすい椅子などいろいろなものを買ってきてくれました。実際、過ごしやすくなったし、なにより「つわりのしんどさは変わってあげられないけど、空間を整えることはできるから」と体調を労わってくれることがありがたかったです。つわりに効く薬はないし体調が落ちつくのを待つしかないけれど、夫の労わりで精神的にかなり支えられました。
2人目妊娠時に助けられたこと
2人目の妊娠が分かったのは、上の子が2歳になったばかりの頃。1人目の妊娠時とは違い、上の子を育てながらの妊娠初期に夫がしてくれて助かったことをご紹介します。
妊娠判明と同時期の引っ越し
妊娠が判明したのは、マンションから一軒家に引っ越すことが決まり、引っ越し準備に追われている最中でした。未就園児を育てながら、引っ越し先の家のリフォームや大量の荷物を片付けていたので、生活がかなりバタバタしていた時期です。1人目の時より比較的軽いつわりで済んだものの、吐き気や疲れやすさが出始めました。そんな私を見た夫は、安定期に入る前だったけれど、内々で義実家にも妊娠を伝えて、子守りや家財道具の整理などを手伝ってもらえるよう手配。年末の忙しい時期の引っ越しで、自分からはなかなか頼みづらい部分もあったので、大人数でワイワイと引っ越し作業を手伝ってもらえて心強かったことを覚えています。
上の子をドライブに
無事引っ越しが終わると新しい生活が始まりましたが、上の子の世話をしながら生活を整えるのはなかなか大変です。当時は専業主婦だったので日中時間はあるけれど、つわりで横にならないと体が持たない状況。さらに、長女の遊びに付き合っていると家事も片付けも進みません。そんな妊娠初期は、夫が遊びたい盛りの上の子をドライブに連れ出して、買い物や外遊びなどを一通り済ませてきてくれたことが本当に助かりました。数時間でも1人になる時間ができ、片付けを済ませたり横になって休んだり、気持ち的にもリフレッシュして過ごすことができました。
妊娠初期に深まった夫婦の絆
1人目の時も、2人目の時も、妊娠初期に夫が体調を気遣ってくれたり、育児を積極的に手伝ったりしてくれたことで、夫婦の絆が深まったと感謝しています。実際に赤ちゃんを身ごもって妊娠・出産を体験できることは女性の特権ですが、夫と二人三脚で妊娠初期を過ごせたことで、つわりや上の子のお世話といった大変さを1人で抱え込まずに済んだなぁと思います。
妊娠初期は夫にも協力してもらおう
仕事を持っているときでも、上の子を育てているときでも、辛いつわりの症状が出ることもある妊娠初期。体調や気持ちの変化などで辛さを感じたときは、自分1人で抱え込まず、夫にも助けを求めること
もひとつの手段です。つわりと戦うみなさんが、少しでも楽に過ごせますように。
担当ライター