イクメン夫は教育次第!上手にコントロールして夫婦で子育てを
夜間の授乳やオムツ替え。毎日寝不足と疲労に耐えていた私は、家事や子育てに非協力的な夫に嫌気がさしていました。そしてとうとう爆発することに…。今回は夫を教育するまでの経緯と方法を中心に紹介します。
寝不足でへとへとの毎日…夫への不満爆発!
初めての育児にてんてこ舞い
元々子どもに関わる機会がない末っ子夫婦だったので、子育てしていけるのかという漠然とした不安はありました。でも出産すると赤ちゃんは待ってくれません。授乳やオムツ替えなど、とにかく手探り状態で挑戦する日々。当時周りにママ友がいなかったので、インターネットの情報に頼ることもありました。
まさかの産後クライシス?!夫が大嫌いに
出産前の私は広島市内でフルタイム勤務。育児休暇を取得していたので、出産してから私は赤ちゃんと2人で自宅に引きこもっていました。夫はもちろん朝から会社に行ってしまいます。
幸い夫の職場は自宅から歩いて徒歩10分程度だったので通勤は楽々。夜遅く帰宅する夫にとって子どもと触れ合える時間は朝だけです。それなのに出社時間ぎりぎりまで爆睡している夫…。初めは「疲れているんだから仕方ない」と思っていましたが、だんだん苛立ちがつのってきました。「疲れているのは私も同じ。むしろ夜間も起きている私の方が休んでいる暇なんてないのに!」と夫への怒りがあらわになってきたのです。
今振り返ると、言葉も話せない赤ちゃんと2人きりの生活が孤独で辛かったのだと思います。その気持ちを共有しようとしてくれない夫へ不満が出るのは自然な流れ。産後クライシスとはまさにこのことだと実感していました。
まずは夫婦で話し合いを
このままでは夫婦関係が危ないと思った私は、夫が休みの日に話し合いをすることにしました。「話したいことがあるんだけど」と切り出し、ただ事ではないという雰囲気をわざと演出。夫に話した内容は以下の通りです。
・昼も夜も育児をしていてとにかく寝不足で辛い
・出産したらもっと夫婦で協力するものだと思っていた
・勤務先が近いのだから朝くらいは子どもに向き合うべき
現状感じていること、夫にして欲しいことを中心に話しました。夫は「ごめん」と謝り、新しい内容の仕事をするようになって自分のことしか考えていなかったと話してくれました。
そのとき私はハッとしました。私自身も自分のことばかりで、夫の仕事内容が変わったことを知らなかったのです。お互い初めてのことに苦戦して、配慮が足りていなかったのだと気づくことができました。これからはもっとコミュニケーションを取ろうね、と仲直りをして話し合いは終わりました。
初めは簡単なことからお願いする
コミュニケーションをしっかり取る、お互いの配慮を忘れないという方向性は決まりました。夜遅くまで働く夫に平日の家事、育児はそこまで望みません。ただほんの少しやってくれると助かるということを頼むことにしました。
・出勤前にクイックルワイパーをかける
・朝私が忙しそうなときは子どものオムツを替える
・土日どちらかに掃除機をかける
・土日の3食どれかは子どもにご飯をあげる役をする
どれも主人がそれほど苦にならなさそうなことを頼みました。夫が料理好きなら晩御飯作りだけを任せる、掃除が得意ならお風呂掃除…など、夫の得意分野で家事分担を考えるとよいかもしれません。
完璧にはできなくても褒めちぎる
不慣れなことは誰でも最初はうまくできないものです。私の夫も初めはオムツを替えるだけでもものすごく時間がかかりました。大袈裟な話ではなく、私の倍以上時間がかかっていたと思います。やり方が効率的じゃないな、と思っていてもグッと堪え、夫のやり方を見守るようにしていました。
その中で私が気をつけていたことをいくつかまとめてみました。
・やってくれたあとは仕上がりに関係なく「ありがとう」と言う
・感謝の仕方がワンパターンにならないように言い方を変える(すごい!とか、助かる!とか)
・たまに「あなたと結婚してよかった」と大袈裟なセリフを言う
基本的に男の人って女性に褒められるのが好きだと思います。特に頼りされているんだなと夫が感じるような言葉がおすすめ。どのセリフが一番効果テキメンなのかは個人差があると思うので、ぜひ自分の家庭に置き換えて考えてみてくださいね。
徐々にできることを増やそう
簡単なことから頼み始め、褒められることに嬉しくなった夫は、さまざまなことを頼まずともしてくれるようになりました。話し合い前の夫と比べるとその差は歴然です。男性って案外単純なもの。自分の感情をコントロールしながら夫を転がすと、意外と家庭はスムーズに行くのだな、と思わず心の中で笑ってしまいました。
夫がするようになった家事を全て紹介します。まずは平日編。
・クイックルワイパー
・夜お風呂に入ったあとに簡単な風呂掃除
そして土日などの休日編。
・掃除機をかける
・子どもにご飯をあげる役
・たまに皿洗い
・私が在宅で仕事している間は子守
・適宜オムツ替えをする
こうして挙げてくと、いかに夫が成長してくれたのかが分かります。最初はオムツ替えさえ頼まないと気づかないほどの育児オンチ。今ではしっかり家事と育児を休日にこなしてくれるようになりました。
もちろん私もしてもらうだけでなく、休日の晩御飯どきには晩酌につき合い、夫の仕事の話や愚痴を聞いています。初めは離婚したいと思うほどまでに育児、家事に参っていた私。コミュニケーションを取り、お互いを思いやるということがいかに大事なのか知るよいきっかけになりました。
家庭円満にするかどうかは自分次第
私の体験談なので、全ての家庭の夫がこのやり方でうまくいくとは限りません。ただ家庭円満になるかならないかのカギは、やはり妻の働きかけが大きいように感じます。
担当ライター