切迫早産の入院で予想外の出費!妊娠前に保険に入ろう!

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妊娠8ヶ月のとき切迫早産と告げられ、その場で緊急入院した私。そのまま約1ヶ月間入院しているうちに、入院費がどんどん膨らみ、大変なことに…。そんなとき助けてくれたのが、「傷病手当」と「高額療養費制度」、そして入っていたことすらほとんど忘れていた「県民共済」(医療保険)でした。そのときのエピソードを紹介します

切迫早産で緊急入院!日々膨らむ医療費…

臨月まで仕事を続けるつもりで働いていた私。産休を数週間後に控えたある日の朝、トイレで少量の出血に気がつきました。といっても、お腹のハリも痛みもなく、これまで妊婦健診でこれといった異常もなかったので、「まあ大丈夫でしょ」と普段通りに出社しました。
お昼休憩に入ったとき、やはり念のため病院で見てもらった方がいいかな?と思い直して、診察を予約。会社でお弁当を注文していたのですが、「帰って来てから食べればいいや」と、そのまま置いて出かけました。しかし、主治医の診断は「子宮頚管が短くなっています。すぐ入院しましょう」というものでした。お昼休憩中に会社に戻れると思っていた私は頭の中がパニックになり、「いや、でも、会社に荷物もあるし…」としどろもどろに訴えたのですが、「会社の人に頼んで持ってきてもらって」と言われ、それきり会社はおろか、自宅にも帰れなくなってしまったのでした…。
入院後は、24時間お腹のハリを抑える点滴を打ち続け、検査とトイレ、シャワー以外はひたすら横になる日々が続きました。一見楽そうですが、ベッドに寝ていて頭に浮かぶのは不安ばかり。「無事に出産できるんだろうか」「会社の引継ぎ、途中だったけど大丈夫かな」「上の子は実家(広島県内)に預けた方がいいかな」「夫は家事全部できるんだろうか」…などなど。一番不安だったのは、いつ退院できるか(主治医にさえ)分からないことでした。あっという間に1週間が過ぎ、3週間がたち、月が変わっていくうちに、「そういえば、入院費ってどれくらいになるんだろう?」という、さらに大きな不安がやってきました。

夫の指摘で「県民共済」を思い出す

ある日、いつものようにお見舞いに来てくれた夫に「今回の入院費、結構かかるかも…」と打ち明けました。これまで万一の出費に備えて、少しずつ貯金はしてきたつもりでした。しかし、これだけの長期入院になると、わが家の家計にとってかなりの痛手になることは明らかで、夫に対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかしそのとき夫が、「たしか保険に入ってなかった?前に県民共済の手紙が来てたような気がする」と教えてくれたのです。恥ずかしながら、そのときまで私は、自分が県民共済に加入していたことすら忘れていました。加入したのは、独身時代。1人暮らしで結婚の予定もなかった当時、「最低限の保障があればいい」と、毎月数千円の「総合保障コース」に加入し、結婚後も半ば惰性で継続していたのでした。
夫に頼んで、病院にタブレットとモバイルルーターを持ってきてもらい、県民共済のサイトを調べたところ、切迫早産も共済金の給付対象になることが判明。おそらく支払い額のほとんどが、給付でまかなえそうだと知り、ホッとしました。早速、共済金請求書類を取り寄せ、主治医に診断書を書いてもらい、退院のめどがたったらすぐに請求できるように準備をしました。

病院生活の救世主!「傷病手当」と「高額療養費制度」

「県民共済」の一件でなんとか安心した私に、ある日会社の上司から電話が入りました。上司が社会労務士さんに相談したところ、切迫早産で働けなくなった私のケースでは、会社の健康保険(協会けんぽ)から「傷病手当金」が給付されるということでした。また、「『出産手当金』と『出産育児一時金』の請求書類も一緒に送っておくから。詳しいことは社労士さんに聞いてね」と、ありがたい申し出を頂きました。健康保険から出産の際にもらえるお金があることは知っていましたが、ここでも「保険に助けられた!」という感謝の思いでいっぱいになりました。
入院1ヶ月が過ぎたころ、ようやく退院日が決まり、病院の経理スタッフから支払いについての説明を受けました。経理の方いわく「高額療養費制度」という制度があり、自己負担限度額以上の医療費がかかった場合、申請すれば超過分が返ってくるという、これまたありがた~い制度があるということでした。その上で、手渡された「診療明細書」(つまり請求書)は、A4サイズで4枚に渡っていました。毎日受けていたエコー検査や、24時間の点滴、定期的な診察、そして毎日の食費などの項目がびっしりと書かれ、気になる合計金額は、なんと6ケタ…!もちろん、高額療養費制度を適用した後の金額です。大体予想はしていたものの、もし医療保険に入っていなかったらこの全額を負担しなければならなかったわけです。人生で初めて「保険に入っていてよかった!」と思った瞬間でした。

大きなお腹でたくさんの書類を作成

心底安心した私ですが、大変なのはそれからでした。各種保険や手当金の申請のために、山のような書類がベッドに届きました。検査の合間に必要事項を記入するのですが、「入院期間って、退院が決まってから書いていいの?」「有給扱いの期間は、手当が出ないんだっけ?」など、分からないことも多く、そのたびに社労士さんや協会けんぽに電話しました。また、すべての書類に医師の診断書を添付する必要があり、点滴スタンドをガラガラ押しながら、ベッドと病院の受付を何度も往復しました。タブレットで関連情報を調べまくり、「なんだか仕事してるみたいだなー」と疲れた頭でぼんやり思ったりしました。その後、退院した私は、数週間後に無事出産。トラブルが多かった分、わが子に会えた喜びはひとしおでした。

妊娠前に保険加入がおすすめ!

普段はほとんどその存在を意識しないけれど、いざというときに助けてくれるのが「保険」です。私もこれまで、掛け金がもったいないから解約しようかと、何度も思ったものです。しかし、妊娠・出産にはリスクがつきもの。私自身、自分が切迫早産で入院するなんて、考えてもみませんでした。会社などの健康保険をはじめ、民間の医療保険にも入っていた方が、万一のときに心の支えになってくれることを実感しました。
妊娠してから保険に入ろうと思っても、加入できなかったり、条件付きだったりして、何かと不利になるケースが多いと聞きます。これから妊娠・出産を考えている方は、加入している保険があれば内容を見直してみてください。そして、加入していない方は、安心して妊娠・出産に臨むためにも、ぜひ医療保険への加入を検討してみてくださいね。

保険加入で「安心」が買えます!

以上、「保険」が妊娠・出産のリスクと不安を減らしてくれた!という、私の実体験でした。医療保険には、掛け捨てタイプや還付金があるタイプ、特定の病気に特化したタイプなどいろいろあるので、必要に応じて選ぶことができます。妊娠・出産など、人生の大きな節目に見直したり、加入を検討したりすることをおすすめします。

担当ライター

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