子どもを見てるだけで子育て気分?イクメン夫に育てよう!
子どもは可愛い!でも可愛いなと見ているだけでは子育てはできません。わが家の夫は少し前まで「言ってくれたらやる」人でした。私の理想はお互いが積極的な育児です。このままではワンオペになってしまう…と危機を感じ、どうにか夫に育児を理解してもらおうと計画しました。
思ったより大変!二歳差の二人育児
わが家には二歳差で子どもが二人います。長女は3歳、長男は1歳。二歳差の子育ては私が思うよりも大変でした。長男が産まれたとき、長女はちょうど2歳です。長男を抱っこしようものなら大号泣!
つたないカタコトの言葉で、「ママ!!○○くん!!ベッドォォーー!!!」抱っこによる嫉妬です。早くベビーベッドに転がして!と、必死の訴えはどうしてあげることもできず…。そんな感じで一年が経ちました。
機嫌の良いときはとても仲が良いのですが、基本的には今も長男を敵視しているので、常におもちゃを取り合い…。長男は(なぜか)長女が大好きで常に行動を共にしたい♡それがさらに長女の怒りを誘発するようです。毎日が戦争ってこういうことか!と思い知らされる日々。
そんな中、言ってくれればやるよ~と少しのんきな夫。少し不満な私。少しずつ蓄積されたモヤモヤはだんだんと大きくなっていきました。
知っていますか?夫が妻に書いた手紙「愛する人へ」
スマホで偶然「愛する人へ」という手紙の記事を読みました。夫が育児に疲れ家出をした妻に宛てた手紙です。
急に妻が家出をしてしまい、子どものお世話のために仕事を何日も休むことになった夫は、妻が毎日どのように子育てをしているか知ります。子どもをみながら家事をする大変さや、ゆっくりご飯を食べられないこと、睡眠も小刻みになること、10歳以上の誰とも話すことがない一日、社会から取り残されているような気持ち。精神的にも肉体的にも疲れ果て、夫は妻の家出の理由を体感します。そして夫は手紙の最後に、妻を心から尊敬していると綴りました。
私はこの手紙を何度も読み返しました。この手紙を書いたのは私の夫ではないけれど、「母親」をこんな風に理解してくれる人がいるんだ…。その頃完全に専業主婦だった私は、自分でもうまく言葉にできない孤独感や焦りを代弁してくれているかのようでこの手紙に衝撃を受けました。
そして真似をした!プチ家出決行!
この手紙は育児を励ましてくれると同時に、自分の夫にも子育ての大変さを共感してほしいと私に強く感じさせました。言うよりも身をもって体験してもらう方が良いかもしれない…という私の暴君を発揮するきっかけになりました(笑)。
ある日夫が少し荒い車の運転をしました。それを注意したことで喧嘩勃発です。帰宅後、夫が上着を片付けに一瞬寝室へ入った瞬間を見計らって私は家を飛び出したのです。長女は3歳になっていたので、「ママお買い物してくるよ!」と伝えました。素早く静かに鍵をかけ出発です。とりあえずバスに乗りました。広島で初めてのバスです!あまり遠くに行く度胸のない私は、10分ほどでバスを降り、セブンイレブンに入りました。コーヒーを買ってイートインコーナーでひとやすみです。
しかし、子どもと離れることが今までほぼなかった私はそわそわ。夫は一人で二人の子どもたちを車に乗せて出かけたことがなかったので、さらにそわそわ。この時点で迎えに来てくれると期待しています(笑)。やっぱり帰ろう、と30分ほど経ってコンビニを出た瞬間、夫が!驚きと同時にやっぱり嬉しかったです。子どもたちは急いで支度させられたのか、上着がチグハグ。靴下は履いても靴はなく。その姿を見て、夫の奮闘が目に浮かびました。これで私のプチ家出は終了しました。
その後の夫がとった行動は!?ついにイクメン夫か!?
その後の夫と言うと…以前よりは育児に積極的になりました。休みの日は積極的に子どもをお風呂に入れ、おやつの時間も忘れずに準備してくれます♪私が朝寝坊しても、子どもをそっとリビングに連れて行き遊んでくれたり、ご飯の時間になると「子どもはご飯どうする?」と声をかけてくれたりします。(まだ作ることは難しいようです。)結果、あの一時間にも満たないプチ家出で夫は変わりました!
プチ家出は信頼の証し
私がこの話を友人にしたとき、「子どもが心配で自分にはできない」と言われました。その通りだと思います。しかし、私はどうしても実行したかった(笑)。そして、このプチ家出は夫が子どもだけを家に置き去りにせず、必ず子どもと行動を共にする、という確信があったからこそできたことです。私なりの信頼です。「あわよくば…皆で探しに来てほしい!」という願いも叶いました。夫が「言われたらやる」主義だったのは、もし自分が間違った行動をしてしまったときに私から文句を言われると思っていたからだそう。私にも原因があったんですね。反省…。こんな風に後からいろいろな話をすることもできました。私が家出をすることはこの先2度とないと思います。夫と子どもに迷惑をかけてしまいましたが、結果として、後悔はしていません。
夫と子育てを共感する大切さ
夫がイクメンになった分、私もさらに育児を頑張ろうと思いました。夫婦で子育てを共感し、補い合うことができたら良いですね。
担当ライター