子育て中の悩み「イヤイヤ期」を乗り越えるには対策法の引き出しを増やそう!
「イヤイヤ期は成長の証」よく聞く言葉ですが、何をするにも「イヤ」「イヤ!」と訴えてくる我が子を目の当たりにすると、なかなか寛大な心を維持するのは難しいですよね。ママにも感情はあるため、ときにはイラっとすることも。その中で「イヤイヤに対してどう対応したらいいのか悩んでいる」という人もいるかもしれません。今回は、私自身の子育てでイヤイヤ期に試した対策をいくつか紹介します。「こんな方法もあるんだな」程度に参考にしていただけるとうれしいです♡
保育士時代に試していた方法
私は、結婚前に広島で保育士として勤めていました。1度、ちょうどイヤイヤ期に差しかかる年齢の担任をしたことがあり、そこで先輩保育士から言われたことは「みんなに同じ対応をしてもムダだよ」ということ。1人ひとりにあった対応をするように言われました。
実際に行っていた方法で、今回は「トイレに行きたくない」という子どもに対しての対応を紹介します(あくまで私自身が行っていた方法で保育士のマニュアルなどではありません)。
友だちと手を繋いで行かせる
「トイレに行こうか」で来てくれたらかなりラッキー!たいていイヤイヤ期を迎えている子はスルー(笑)か、「いや」という言葉が返ってきました。そこで、「じゃあ〇〇ちゃんと手を繋いでいっしょに行こう!」と声をかけ、その〇〇ちゃんが手を差し伸べると、「うん」と手を繋いで行くことも!どんなに小さくても「友だち」は偉大です。ただし、この方法は友だちといっても誰でもいいわけではありません。その見極めがポイントでもありました。
イヤイヤいう隙を与えない(笑)
例えば、朝の会が終わり「トイレに行った人から先生が帽子を配ります。帽子をかぶったらお外に行こうね」と声をかけ、みんな一斉にトイレに誘導。するとその流れにそのまま乗ってしまい、気がついたらトイレに!という状況を作りだします(笑)
遊びの延長でトイレに誘う
いろいろ試しましたが、遊びの延長でトイレに誘うことが1番多かったように思います。はじめに2~3組で1つのグループを作り、電車ごっこを開始。そのままトイレを停車駅にしてしまうんです!するといつもはトイレに行きたがらない子も自然と自らトイレに☆
また、人形遊びをして保育士が人形になりきり「こっちにいっしょに行こう~♡」と誘い、そのままトイレに連れて行く方法や、車で遊んでいる子を「こちらへどうぞ~」とトイレに誘導することも(笑)
紹介したのはほんの一部。ベテラン保育士の技を盗みながら、さまざまな方法を試していました。実践してみると、同じ方法を使っても合う子と合わない子がいるということが身に染みて分かったのです。
この経験を生かし、我が子たちがイヤイヤ期に突入した際、「この子はどういうタイプかな?」ということを考えました。
上の子と下の子のイヤイヤ期の違い
上の女の子は、イヤイヤ期はすでに終わりました。下の男の子は、今現在イヤイヤ期真っ只中です。同じ環境で同じ親が子育てしているにも関わらず、やはり性格が全く違う2人。もちろんイヤイヤ期のタイプも異なっています。
娘の場合
娘のイヤイヤ期は1歳9ヶ月のころからはじまりました。外を歩くときに「手をつなぐのがイヤ」ということからスタート。はっきりとした言葉は言えなくても「イヤ」は、しっかりと主張してきました。しかし、娘はかなり切り替えが早いタイプ。単純な性格なのです。そのため声かけの工夫だけで、イヤイヤはすぐにおさまったため親としては対応が楽でした。
息子の場合
さて、問題はこちらです。イヤイヤ期真っ最中の現在1歳10ヶ月の息子。はじめは上の子と同じように声かけだけで対応しようとしますが、何を言っても「イヤ!」という反応が返ってきます。きっと私に似たのだと思いますが、彼はかなり頑固な性格。自分の思い通りにならないと、すぐにはぶててしまうのです。
さらに最近ではエスカレートして、気にいらないことがあると関係のない上の子や私に対して、つねったり叩いたりしてきます。物を投げることもしょっちゅう。そのたびに目をしっかりと見て「ダメだよ。痛いよ。」と伝えますが、息子なりに「じゃあこのイライラをどう沈めればいいんだーーーー!」とばかりに怒りながら泣いて訴えてきます。声かけだけでは無理ですが、いろいろ試して気持ちが切り替わったら「イヤイヤ」が終了。対応策も、日によって息子にフィットするものが変わってくるので試行錯誤の毎日です…。
娘に効果があった方法3選
先ほども伝えましたが、娘は単純なタイプ。そのため大体はこの3つの方法で乗り切れました。
自分で選ばせる
例えば「靴下を履きたくない」と言ったら、何足かの靴下を出しその場に並べます。「じゃあ自分で好きなものを選んでいいよ」と伝えると急に真剣に選び出し「これにするー!」と1足チョイス。「これかわいいよね~!じゃあ履いてみようか!」というと、すんなりと履いてくれました☆
気持ちを切り替える
「トイレに行くのがイヤ」という状況の場合、無理にトイレに行くよう促すのではなく1回気持ちをリセットさせます。「今日は、公園に行こうね」「お買い物に行くよ」など全く違う会話をしたあとに「じゃあ、トイレに行こうか」と声をかけると案外スムーズに足を運んでくれたのです。
”お姉ちゃん”を強調する
娘は1歳11ヶ月のときに下の子が産まれました。私自身3兄弟の長女で、「お姉ちゃんだから~」と言われることが本当に嫌だったので、娘には絶対にそんな言葉はかけないと決意。しかし、娘は逆に「お姉ちゃん」というワードを出されることが大好きなんです…。
2歳を過ぎたころには自ら「お姉ちゃんだからできるもん!」「赤ちゃんはできないけど、お姉ちゃんだからできるんだよね?」と、言ってくるほど。聞くと、同じマンションに住む小学生のお姉ちゃんたちに「憧れ」を抱いているようです。ただ、「お姉ちゃんなんだから〇〇しなさい」という声かけではなく「お姉ちゃんは、これできるかな?」と私なりにふんわりと”お姉ちゃんワード”を使用するようにしました。「ご飯を食べたくない~」というときは、あえて下の子に対して「〇〇くん、今からお姉ちゃんがお皿をピッカピカにするよ!見ててね」と声をかけると、娘のやる気スイッチはON!!もちろん食べ終わると「すごーい!お姉ちゃんすごいね!!」としっかりと褒めると自信に満ちた表情になるのです。
息子に効果があった方法3選
問題の息子に対してよく使用する方法を3つピックアップしました。
「お姉ちゃんといっしょに」
「あっちに行くのもイヤ!」「お母さんと手を繋ぐのはイヤ」というときは、お姉ちゃんの出番です。娘が「お姉ちゃんと手を繋ごう」と言うと、すんなり「うん」と頷き素直に歩き進める息子。母は軽くフラれた気分になるのですが…(笑)
気持ちを代弁する
まだはっきりと喋ることができない息子。イヤイヤ言う中にも「自分の思いが伝わらない」もどかしさも感じます。そんなときには「今この服を着るのはイヤだったんだよね?」と気持ちを代弁。すると「うん…」と答えてくれるので「でもね、服を着ないと寒くて風邪ひいちゃうかも!服も〇〇くんに来てほしいよ~って泣いているよ」と伝え、「来てくれないと寂しいよ~」と服になりきって演じてみると、ケラケラと笑いながらも服を着ようとします。1回気持ちによりそうことで、安心している様子でした。
最終手段は「大変」!!
どうにもこうにもいかないときは、「大変!!」というワードを使います(笑)靴を履きたくないと駄々をこねているときは「大変!!靴を履いて!!」と私が真剣な表情で言うと、息子は訳も分からず「え!?大変なの!?」とビックリした様子で慌てて靴を履こうとします。
チャイルドシートに乗りたくないと、反り返って嫌がっているときも「大変だ!!チャイルドシートに乗って!!」と同じように伝えると、同じように慌てて大人しくチャイルドシートに乗るのです。きっと、息子の怖がりな部分を刺激しているのだと思います。あまり使いすぎるとよくないと思うので、どうにもならない最終手段としてたまに使用(笑)親としては慌てている1歳10ヶ月の息子の姿もたまらなくかわいいのです♡
イヤイヤ期対応策の引き出しを増やそう
イヤイヤ期の対策は「これをするといいよ!」という方法があっても、かならずしも我が子に通用するわけではないですよね。しかし、イヤイヤ期へ対する方法の引き出しをたくさん持っておくと我が子に合う対策が見つかるかもしれません。長い子育ての中で、つい腹が立ってしまうこともありますが、頑張って成長している我が子をしっかりと見守ってあげましょう!
担当ライター