いつ頃からどんな風に探すの?子育て中に一度は悩む道、幼稚園探しの体験談

この記事をシェアする

子どもが産まれたら、小学校入学前に保育園に入れるか幼稚園に入れるか、公立か私立かなど悩む時期がくるのではないでしょうか。いつ頃からどんな風に探せばいいの?と思っているママもいるかもしれません。今回は、3歳からの私立幼稚園を選択した我が家の体験談をご紹介します。

幼稚園探しの前に…夫婦の話し合い

幼稚園、どうしよう?

私が幼稚園探しを意識し始めたのは、長女が2歳の誕生日を迎えた頃。広島在住の両家祖父母に「幼稚園どうするか決まった?」と聞かれ始めたことをきっかけに、「幼稚園、どうしよう?」という問いで頭がいっぱいになり出しました。

最優先順位は「自宅から近いこと」

小学校の先生をしている友人から「小学校入学前に幼稚園も保育園も経験せずに入学してくる子も年に何人かいる。友だち関係や勉強など新しい環境に興味津々で、ものすごい集中力で学習していく。友だち関係も問題なく築ける子が多い印象」という話も聞いていた私。「なるほど?ホームスクーリングという手もあるか…」と感銘を受けつつも、「同年齢の子どもたちと関わる中でしか学べないこともあるし、そろそろ自分の時間も欲しい…」という思いからまずは幼稚園を探してみようと動き始めました。

夫婦で足場を固めるべく、夜子どもを寝かしつけたあとで始まった夫婦会議。鼻息荒く「幼稚園どうする?」と投げかけた私に対して夫の答えは単純明快。

「うーん、家でみるなら家でみるでもいいし、通わせるなら通わせるでもいい。保育園でも幼稚園でも公立でも私立でもどんな教育方針でもいいけど、『家から近いこと』だけは譲れないかな…。災害があったときに、公共交通機関が止まっても道路が崩壊して車が使えなくなっても、いざとなったら歩いて迎えに行ける場所にある教育機関であれば、あとはお任せするよ」というものだったのです。

近ければ送迎もしやすく園活動も参加しやすいし、と私も納得し、我が家の幼稚園探しの最優先事項は「自宅から近いこと」に決定したのでした。

幼稚園を探し始めた時期や方法

公立1校、私立2校に絞られた幼稚園探し

「いざとなったら歩いて迎えに行ける場所」で幼稚園を探してみると、候補に挙がった幼稚園はわずか3校。公立は自宅付近に歩いて送迎ができる幼稚園が1校。バスか車で送迎ができる私立はいくつもありましたが、いざとなれば歩いて迎えに行ける私立は2校のみということが分かったのです。HPで公立幼稚園は4歳からの受け入れであることを知り、実質私立幼稚園の2校に絞られました。

今思い起こすと、教育方針や保育環境など、それぞれの幼稚園でかなりカラーは変るので、「いざとなったら歩いて迎えに行ける場所」というフィルターを最初にかけられたことで、深入りして各幼稚園の情報を調べ過ぎずに済み、「結局どこが一番良いんだろう…」と悩まずに済んだのかもしれません。

入園前年の6月に未就園児対象のイベントに参加

候補が2校に決まればあとは単純でした。HPに乗っている情報を調べるだけでは分からない部分も多いので、未就園児対象のイベントに参加。ちょうど入園前年の6月に未就園児対象のイベントがあることが分かり、早速申し込みをしました。リトミックやプール遊びなどのイベントに参加させてもらい、幼稚園の雰囲気や、他にも参加されている親御さんの雰囲気、先生たちの話などを聞くことができました。また、場所みしりも人みしりも激しい長女が、馴染めそうな素振りを見せているかなども直に感じることができて良かったです。

平日に幼稚園の様子を見学させてもらう

2校のイベントに参加させてもらった段階では、どちらも別々のカラーがあってまだ決めかねていました。そこで、より気になっていた方の幼稚園に電話で平日の幼稚園の様子を見学したい旨を相談。幼稚園の先生も快諾してくださり、平日の幼稚園を見学することが叶ったのです。イベントのときとは別の幼稚園の日常があり、園庭や教室で遊ぶ在園児の様子、先生と園児との関わり方などを見ることができたことが最大の収穫でした。

まず、大人を信頼して屈託なく話しかけてきてくれる子どもたちの様子や、落ち着いて遊びに没頭している雰囲気に圧倒されました。そして、「これ美味しいんだ…」と園庭の木の実をかじる子や、「虫さんが暑いって言ってるから…」と一心不乱にダンゴムシに息を吹きかけている子などを見かけ、自由にのびのびと遊んでいる子どもたちに「うちの子もこんな風に育ってほしいな」と感じたことを覚えています。

また、注意深く子どもたちの遊びを見守りながら危ないときだけそっと手助けをするような先生方の眼差しも直に感じることができました。

この幼稚園に決めてよかった!決め手は?

夏休みを挟んで9月には2校の入園説明会に参加。園での生活や教育方針などを園長先生から直に伺うことができました。私としては、このときに聞いた園長先生の話が幼稚園を決定する大きな決め手となりました。

ひとつのクラスに年少児から年長児までが混在する異年齢保育で子ども同士が成長を育み合うという話や、「遊びこそ学び」という教育方針と、平日の幼稚園見学で感じた子どもたちの様子が直結して、ガツンとやられたのでした。

お弁当の回数や施設の充実具合、園庭の広さ、土曜保育の有無、教育内容、他の保護者の雰囲気などももちろん検討事項にありましたが、最終的には、園長先生が目指している教育方針と、実際の園児の様子が一番の決め手となったのです。

この春長女が卒園しましたが、子どもだけでなく親も成長させてもらえる素晴らしい幼稚園生活を送ることができました。

未就園児対象のイベントや平日見学にも行ってみよう

幼稚園探しは、HPや入園説明会で情報を探す他に未就園児対象のイベント参加や平日見学にも行ってみるとよいかもしれません。実際にその場に足を運ぶことで、子どもたちの様子や先生方の雰囲気など、直感で理解できることも多いので、幼稚園を決定する決め手となる手がかりを得ることができるのではないでしょうか。

 

 

担当ライター

この記事をシェアする